糖尿病(ダイアベティス)について
更新日:2025年04月01日
糖尿病(ダイアベティス)は、ひとたび発症すると治癒することはなく、放置すると神経障害や血行障害による糖尿病足病変などの合併症を引き起こし、末期には失明や透析治療が必要となる病気です。
皆さんは、1年に1回健康診査を受けていますか?健診結果で改善が必要な項目をそのまま放置していませんか。
このページでは、糖尿病についてお伝えします。
糖尿病予防に関連する講座の紹介
市民公開講座「糖尿病とともに」の開催について(小牧市民病院)
糖尿病に関心のある方、最近健診で血糖値が高くなってきた方、身近な人に血糖値が高い人がいる方など、どなた様でもご参加いただける講座です。
お気軽にご参加ください。
チラシは、下記からダウンロードしていただけます。

糖尿病(ダイアベティス)についてお伝えします
糖尿病とは?
糖尿病とは、血液中のブドウ糖の濃度(血糖値)が高くなりやすく、下がりにくくなる状態のことをさし、すい臓から分泌されるインスリンというホルモンの作用が弱くなったり、不足したりすることで起こります。
血液中のブドウ糖は、体内で主にエネルギーとして利用されますが、多すぎる状態が続くと血管が傷つきやすくなり、知らず知らずのうちに様々な合併症を発症します。
糖尿病と診断された人は、合併症を発症・悪化させないために、定期的に医療機関へ受診してください。
糖尿病の病型
糖尿病の病型は、「1型糖尿病」「2型糖尿病」「その他の特定の機序・疾患によるもの」「妊娠糖尿病」に大きく分けることができます。
糖尿病患者のうち、9割は2型糖尿病患者と推定されていますが、1型糖尿病など生活習慣とは関係なく発症する場合があります。
糖尿病と聞くと、「不摂生をしている」「自己管理ができていない」といったイメージを持たれることがありますが、生活習慣とは無関係に発症し、闘病されている方もおられます。
偏見をなくすためにも、糖尿病について正しく理解することが大切です。
糖尿病の主な合併症「し・め・じ」
高血糖により、細い血管が障害されて起こる三大合併症が、「糖尿病性神経障害(し)」「糖尿病網膜症(め)」「糖尿病性腎症(じ)」です。この3つの合併症は糖尿病の人だけがなります。
(1)糖尿病性神経障害
一番はじめに現れる合併症と言われています。足のしびれやピリピリとした違和感、足のつりなどの末梢神経障害が見られます。
(2)糖尿病網膜症
糖尿病網膜症は、中途失明の原因の上位に入っています。糖尿病を患っている期間が長いほど発症率は高くなります。末期になるまで自覚症状はほぼなく、定期的な眼底検査がとても重要です。
(3)糖尿病性腎症
高血糖の状態が続くことで腎臓の機能が低下し、尿を十分に作れなくなったり、老廃物を排泄できなくなった状態のことです。進行すると「透析」が必要となります。
糖尿病の対策について
遺伝的な要因や、不規則な日常生活や食生活、ストレスや運動不足で起こる2型糖尿病は、糖尿病患者の95%を占めると言われています。
糖尿病にならないために、また、悪化させないために、生活習慣を見直し、糖尿病の発症のリスクや重症化を予防しましょう。
1.自分の今の状態を知る
1年に1回、定期的に健診を受け、自分の健康状態を確認しましょう。
2.食事
バランスのとれた食事を心がけ、1日3食規則正しく摂ることが望ましいです。1食欠食してしまうと、次の食事までに時間が空きすぎ、急激に血糖値が上がり血管を傷つけやすくなります。野菜を最初に食べる「ベジファースト」は、血糖値をゆっくり上げ、食後の高血糖を抑えることができます。食べ過ぎ防止にも効果的です。
3.運動
有酸素運動と筋力トレーニングを組み合わせることが有効です。
小牧市では、ウォーキングを楽しみながら習慣化させるためのアプリ「ウォーキングアプリalko」を運用しています。健康づくりに取組むことで様々な特典が受けられる健康いきいきポイント制度をご活用ください。
※糖尿病の合併症がある人は、運動すると危険な場合があります。運動する前に、主治医の先生に相談してください。
4.体重管理
肥満は糖尿病のリスクを高めます。BMI(体格指数)が25以上の場合は、減量することが望ましいです。
BMIは、[体重 (kg) ÷身長 (m) ÷身長 (m)]で計算されます。この計算結果が22に相当する体重が標準体重です。
5.禁煙しよう
喫煙は、糖尿病の発症リスクを高めるという研究結果が出ています。
6.歯周病を予防する
糖尿病を患う方は歯周病になりやすいことがわかってきました。一方で、歯周病になると血糖コントロールが悪くなるとも言われています。毎日ケアを行い口の中の健康にも気をつけましょう。
ブルーライトアップについて
令和6年11月11日から14日の間、小牧市役所及びパークアリーナ小牧で一部照明をブルーにライトアップします。また、同期間小牧市役所1階エスカレーター横及びパークアリーナにおいて、糖尿病に関連するリーフレット配布を行っています。ご自由にお持ちください。


その他、役立つ情報
こまき健向ナビ
保険医療課から届いた健康情報です。今回のテーマは、「人工透析にならないために」です!
糖尿病サポートチーム通信~糖尿病とともに~(小牧市民病院)

小牧市民病院で発行されている「糖尿病サポートチーム通信~糖尿病とともに~」を皆様にお届けします。
この「糖尿病サポートチーム通信」は、小牧市民病院糖尿病・内分泌内科の医師と糖尿病サポートチームが作成したもので、様々な視点から糖尿病に関連する情報を掲載しています。
糖尿病と診断された方、健診で血糖値が高めと診断された方、またはそのご家族や糖尿病に興味のある方、どんな方でもご活用ください。
2号 フットケアをしましょう!(PDFファイル:207.7KB)
4号 血糖値の目標範囲について(PDFファイル:184KB)
5号 世界糖尿病デーとインスリン(PDFファイル:193.6KB)
7号 合併症はしめじとえのきの予防(PDFファイル:110.8KB)
8号 あなたの足は大丈夫?(PDFファイル:168.1KB)
10号 悪玉コレステロールについて(PDFファイル:128.8KB)
名経健康通信(名古屋経済大学)
名古屋経済大学の管理栄養士を目指す学生さんたちが主体となって、健康通信を作成されました。
健康通信第3号は、「食後高血糖」についてがテーマです。
食後高血糖は、食後2時間が過ぎても血糖値が高い状態のことを指し、糖尿病や動脈硬化の危険因子ともなります。


世界糖尿病デーについて
11月14日の世界糖尿病デーは、糖尿病の脅威が世界的に拡大しているのを受け、世界規模で糖尿病に対する注意を喚起するために定められた国際デーです。
世界糖尿病デーである11月14日を中心に、糖尿病の予防や治療継続の重要性を周知するための啓発活動が各地で行われています。
11月14日世界糖尿病デー(一般社団法人日本糖尿病学会、公益社団法人日本糖尿病協会) (PDFファイル: 447.0KB)
- この記事に関するお問い合わせ先
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健康生きがい支え合い推進部 健康生きがい推進課 健康政策係
小牧市役所 本庁舎3階
電話番号:0568-39-6568 ファクス番号:0568-75-8283