「歩数」「速歩き」と「予防(改善)できる病気・病態」
更新日:2023年06月30日
「あなたのウォーキングは大丈夫?」
健康づくりのために、1日1万歩、ウォーキングすると効果があるとよく言われますが、最新の研究結果から、単に歩数を増やすだけでは効果がなく、また、歩きすぎると健康に良くないことが分かってきました。
健康づくりに役立つウォーキングは、ウォーキングをする中で、「中強度※」の歩数時間がどれくらい含まれているかが重要です。
※この場合の中強度とは、大股で歩く・なんとか会話ができる程度の速歩き・うっすら汗ばむ程度の速歩きなどを指します。
「どのようなウォーキング方法が病気の予防に有効なのか?」
東京都健康長寿医療センター研究所の青柳幸利博士は、群馬県中之条町での20年にわたる研究を経て、最適なウォーキングの方法と病気の予防効果を明らかにし、多くの病気を予防できるのは1日当たりの平均歩数が8,000歩で、その中に速歩きを20分以上行うことが効果的だと導きだしました。
1日の歩数と速歩き時間の目安
歩数 | 速歩き時間 | 予防できる病気・病態 |
2,000歩 | 0分 |
●ねたきり |
4,000歩 | 5分 |
●うつ病 |
5,000歩 | 7.5分 |
●要支援・要介護 ●認知症(血管性認知症、アルツハイマー病) ●心疾患(狭心症、心筋梗塞) ●脳卒中(脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血) |
7,000歩 | 15分 |
●がん(結腸がん、直腸がん、肺がん、乳がん、子宮内膜がん) ●動脈硬化 ●骨粗しょう症 ●骨折 |
7,500歩 | 17.5分 |
●筋減少症 ●体力の低下(特に75歳以上の下肢筋力や歩行速度) |
8,000歩 | 20分 |
●高血圧症 ●糖尿病 ●脂質異常症 ●メタボリックシンドローム(75歳以上の場合) |
9,000歩 | 25分 |
●高血圧(正常高値血圧) ●高血糖 |
10,000歩 | 30分 |
●メタボリックシンドローム(75歳未満の場合) |
12,000歩 | 40分 |
●肥満 |
【出典】地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター 運動科学研究室長 青柳幸利
※協力:株式会社健康長寿研究所 http://kenju-jp.com/
あなたも、1日8,000歩、速歩き20分を目標に、健康づくりに役立つウォーキングの習慣化を目指しませんか。
※1日の歩数と速歩き時間は、1日の合計で大丈夫です。歩数は、ウォキングをした時の歩数だけでなく、買い物や家の中で無意識に歩いた歩数も含みます。
ウォーキングを続けるためのコツ
1.活動記録を見える化する。(歩数が確認できるalkoはうってつけ!) ⇒alkoについてはコチラから
2.一緒に歩く仲間を見つける。
3.「足踏みでもOK」と軽く考える。
4.外出頻度や外出時間を増やしてみる。
5.毎日続けなくても大丈夫。無理の無い範囲で取り組むようにする。
<こんなことに注意!>
・起床後、就寝前の1時間以内のウォーキングは避けるようにしましょう。
・歩きすぎは膝や足に負担をかけてしまうことがあります。「ほどほど」に歩く習慣を目指しましょう。
・健康を意識するうえで、ウォーキング以外の時間の過ごし方は大切です。生活の一部にウォーキングを組み込むようにしましょう。

健康づくり事業
また、現在、小牧市で実施している「まちかど運動教室」では、青柳幸利博士監修の万歩計を活用して、継続した期間、ウォーキングをはじめとした健康づくりに取組めるよう、講座を開催しています。
- この記事に関するお問い合わせ先
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健康生きがい支え合い推進部 健康生きがい推進課 健康政策係
小牧市役所 本庁舎3階
電話番号:0568-39-6568 ファクス番号:0568-75-8283