更年期障害について

更新日:2025年03月11日

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更年期に現れる更年期症状は、人によって程度が違います。

症状が軽い方もいれば、症状が重く生活に支障をきたす方もいます。

あなたの更年期への理解が、誰かの力になります。

 

更年期障害ってなに?

日本人女性の閉経(1年間月経がない状態)平均年齢は、50.5歳ですが、これを挟んだ前後10年間を「更年期」と呼びます。そしてこの時期に、ホルモンの低下だけでなく、身体の機能低下や社会環境の変化が起きることが多く、その結果現れる、身体的・精神的症状を「更年期症状」、そして生活に支障をきたすのが「更年期障害」です。更年期障害には、心的ストレスや性格的なものも強く影響します。

従来は「更年期」といえば女性の話でしたが、最近では男性の更年期も話題になっています。

更年期の状況

 

更年期症状により、
◆離職をする人が 7.1%
◆欠勤する人が 19.3%
◆パフォーマンス低下する人が 31.6%       です。

こういった理由等により、更年期症状があることで
社会全体の経済損失は
女性  1.9 兆円
男性  1.2 兆円
    となっています。

(※女性特有の健康課題による経済損失の試算と健康経営の必要性について    R6.2月 経済産業省)

女性の更年期の症状

更年期症状は100種類くらいあるとも言われていますが、おもな症状は次のようなものです。

・血管運動症状(ほてり、のぼせ、発汗、冷えなど)
・精神症状(イライラ、不安、不眠、抑うつ、無気力)
・関節などの症状(腰痛、関節痛、肩こり)
・めまい
・耳鳴り
・頭痛
・動悸
・息切れ
・疲労感
・皮膚症状(乾燥、かゆみ、湿疹など)

女性ホルモンが低下しますと、腟の乾き、性交痛、頻尿、尿失禁、膀胱炎などの症状も呈します。閉経後5年ほどで、症状は落ち着くとされています。

更年期症状と思っていても、他の病気が隠れている場合もあります。また、生活に支障がでるほどの症状をきたす更年期障害は、治療によって症状が改善されることがほとんどですので、辛い場合はがまんせず婦人科を受診して治療を受けましょう。

 

男性の更年期の症状

女性特有と思われがちな更年期の症状は男性にもあり、"性ホルモン"の低下や心身バランスの乱れが原因とされています。男性の場合、男性ホルモン(テストステロン)は一般的に中年以降、加齢とともに穏やかに減少します。減少の速さや度合い、時期は個人差が大きく、したがって女性と似た更年期症状が男性では、40歳代以降どの年代でも起こる可能性があります。

おもな症状は次のような症状です。

 

・精神・心理症状(抑うつ、苛立ち、不安、神経過敏、生気消失、疲労感)
・骨・関節・筋肉関連症状
・発汗、ほてり
・睡眠障害
・記憶・集中力の低下退
・性機能関連症状(性欲低下、勃起障害、射精感の減退)

 

治療法・対処法がありますので、ひとりで抱え込まずに相談・泌尿器科受診をしましょう。

また、もしもパートナーや、周囲の男性の変化を感じたら、早めの受診をおすすめください。 

 

更年期症状を自己チェック!

「更年期かな?」と思ったら、下記のチェックシートをつかってチェックしてみましょう!

更年期チェックシート

下記のホームページより、女性版・男性版がそれぞれダウンロードができます。

更年期に気を付けたいこと

・更年期には様々な症状がありますが、他の疾患が隠れていることがあります。ほかの疾患を発見し治療するためにも、症状がつらいとき、不調が続くときは我慢せずに受診することが大切です!身体症状がつらいときは婦人科・泌尿器科に、精神症状がつらいときは心療内科に相談・受診しましょう。

更年期と間違えやすい病気:

女性…糖尿病、甲状腺機能低下症、メニエール病、手指関連疾患など

男性…前立腺肥大、糖尿病など

 

・女性ホルモンの低下により、肌の潤いや、骨密度が低下したり、血圧が高くなったり、LDLコレステロール値が上がることによる動脈硬化や、肥満、歯周病になりやすくなります。男性ホルモンが低くなると、抑うつ状態、性機能・認知機能の低下だけでなく、糖尿病や肥満、メタボリックシンドローム、骨粗しょう症、心血管疾患などに関係するといわれています。

そのため、更年期を快適に過ごすには下記のことがおすすめです!

更年期を快適に過ごす

※小牧市で行っている更年期に関する講座についてはコチラ

小牧市の取り組み

小牧市では、更年期を快適に過ごせるように、下記にような取り組みをしています。

 

\知って得する更年期/
 更年期のこと、女性ホルモンのこと、正しく知っていますか?
 正しい知識と対策ケアを小牧市のYouTubeで解説しています。
 ◆解説動画は コチラ 

そのほか、更年期による精神症状や肩こりといった身体症状を緩和するための方法を小牧市のYouTubeにのせています。ぜひ、ご覧ください。

 

\生活習慣病予防相談/
 健診の結果はいかがでしたか?
 気になる結果があれば、保健師と管理栄養士に相談してみてください。 
 ◆生活習慣病予防相談については コチラ

 

\無料歯科健診/
 更年期はお口のキレイがピンチ!
 ホルモンの低下により、更年期以降は歯周病になりやすいため、ぜひチェックを。
 ◆歯科健診については コチラ

 

\各種がん検診・骨粗しょう症検診/
 更年期以降は がん や骨粗しょう症にかかりやすくなります。
 がん も 骨粗しょう症も、早期発見がとても大切です。
 ◆小牧市で行っている検診については コチラ

綺麗な女性

 

更年期をネガティブにとらえずに、自身の心やカラダと向き合いながら、これから迎える老後に向けて、ゆっくりと準備する良い機会と考えましょう

 

 

 

 

参考:女性の健康推進室 Wellness Labo ウェルネスラボ HP「更年期とは?」

日本泌尿器科学会「加齢男性性腺機能低下症候群 診療の手引き」

日本内分泌学会HP「男性更年期障害(加齢性腺機能低下症、LOH症候群)」

協力:更年期ケアの「ちぇぶら」 ホームページ

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