航空宇宙産業に対する小牧市の取組

航空宇宙産業は、今後も大きな成長が期待されているとともに、技術分野の裾野が広く、他産業へ技術が波及する重要な産業です。

愛知県を中心とする中部地域は、日本の航空機部品生産額等の約5割を占める航空宇宙産業の一大拠点であり、ボーイング機の機体構造、航空機エンジン、H3ロケットなどの開発・生産が盛んに行われている日本の航空宇宙産業の中心地です。愛知県内には、三菱重工業、川崎重工業、SUBARU、三菱重工航空エンジンの製造工場を始め、多くの関連企業が集積しており、小牧市内には、名古屋市に次いで県内2位となる約20社の航空宇宙産業関連企業が集積しています。

小牧市では、2023年度（令和5年度）から2027年度（令和9年度）までの5年間を計画期間として策定した「小牧市企業新展開支援プログラム」において、産業集積の強化を戦略の1つと位置付け、航空宇宙産業を始めとする次世代産業振興に向けた取組支援を行います。

小牧市は、国際戦略総合特区の1つである「アジアNo.1航空宇宙産業クラスター形成特区」に当初から参画しており、多数の市内航空宇宙産業関連企業が区域指定されています。区域指定された企業は、規制の特例、税制上の支援、金融上の支援等の各支援メニューを活用することができます。

小牧市内では、10社・1団体が区域指定されています。

今後も航空宇宙産業のクラスター形成に向けて地域を挙げて取り組んでいきます。

中部地域の航空宇宙産業関連団体との情報共有や事業共催などの連携を深め、航空宇宙産業に携わる市内企業への支援策検討をさらに進めるため、中部経済産業局が主催する「中部エアロスペース・サポート・アクション」に加盟しています。（2021年6月9日加盟）

中部エアロスペース・サポート・アクション

〇団体概要

新型コロナウイルス禍を乗り切るため、また航空需要回復後の将来的な成長のため、中部地域の自治体・支援機関が一体となって、航空機サプライヤーをサポートする枠組みです。

〇設立年月日

2021年5月27日

〇構成機関

〈国・自治体・経済団体〉

愛知県、岐阜県、三重県、長野県、静岡県、富山県、石川県、

名古屋市、小牧市、各務原市、松阪市、飯田市、

名古屋商工会議所、中部経済産業局

 〈支援機関〉

あいち・なごやエアロスペースコンソーシアム、

中部航空宇宙産業技術センター（C-ASTEC)、

岐阜県産業経済振興センター、三重県産業支援センター、

静岡県産業振興財団、石川県産業創出支援機構、長野県産業振興機構、

ジェトロ名古屋、グレーター・ナゴヤ・イニシアティブ協議会（GNIC)、

中小企業基盤整備機構中部本部

航空宇宙産業関連企業へのさらなる支援に向け、航空宇宙産業関連団体との情報共有や事業共催などの連携を深めるとともに、効果的な企業支援に向け、より多くの情報を収集することなどを目的として、「あいち・なごやエアロスペースコンソーシアム」に加盟しています。（2021年4月1日加盟）

あいち・なごやエアロスペースコンソーシアム

〇団体概要

愛知県内の航空宇宙産業に関する様々な支援機関が連携し、地域一体となって協力することで、愛知県における航空宇宙産業の継続的な発展を目指している団体です。業界情報や交流機会の提供、販路開拓支援、人材の育成・確保支援、新規参入支援、研究開発支援などを行っています。

〇設立年月日

2018年8月24日

〇構成機関（10団体、3大学）

・愛知県（事務局）

・名古屋市

・一般社団法人中部航空宇宙産業技術センター

・公益財団法人あいち産業振興機構

・公益財団法人名古屋産業振興公社

・中部経済産業局

・小牧市

・名古屋商工会議所

・ジェトロ名古屋

・グレーター・ナゴヤ・イニシアティブ協議会

・名古屋大学

・中部大学

・愛知県立大学

小牧市に所在している愛知県立小牧工科高等学校では、2019年4月に航空産業科が新設されました。航空産業科では、航空機の構造・仕組みを理解した航空機組立・機械加工技術者や整備を担う人材の育成を目指しています。

小牧市では、航空宇宙産業関連企業の紹介や情報・意見交換など、小牧工科高等学校との連携を進めています。