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よくある質問 ~ルート・ダイヤ編~

更新日:2023年01月05日

はじめに知っておいていただきたいこと

こまき巡回バス「こまくる」は、鉄道や民間路線バスなどの公共交通機関が運行していない交通空白地域の解消や、市内公共施設の利用促進、及び高齢者の外出支援などを主な目的として、平成10年より運行を開始しました。

それ以降、社会情勢や交通情勢、市民ニーズの変化に対応するため、見直しを重ねてきた結果、令和元年度は延べ約72万人もの方にご利用いただいています。

しかしながら、バス停数や運行頻度の増加など、サービスレベルの向上による利用者の増加とともに、運行に関する経費も大幅に増加しており、令和元年度は、年間約3億5,000万円の経費を要しています。これは、運行に対して市民一人ひとりが年間約2,200円を負担していることとなり、1回の乗車に換算すると約480円の経費がかかっている計算になります。

そのため、これ以上の経費の増加は難しいと考えており、これまで以上に経費を踏まえた運行が必要です。市内の公共交通をより良いものとしていくために、こまき巡回バス「こまくる」については、貴重な交通資源である鉄道や民間路線バスと共存共栄を図りつつ、社会情勢や交通情勢、市民ニーズの把握に努め、必要な検討を進めてまいります。

バス停に関すること

Q1.バス停を新しく設置することはできませんか?

A1.安全な場所に、ルートやダイヤのバランスを見ながら設置しています。

現在、半径500mをバス停の利用圏域として設定し、市内には400基以上ものバス停が設置されています。

バス停を設置するためには、交通安全上の条件(交差点、横断歩道、乗り入れからの距離、待機スペースの有無など)を満たしていること、地先の方の同意を得ていることが前提となります。

なお、バス停設置によりルートを迂回する場合はもちろんですが、現在のルート上への設置であっても、バス停に停車することを考慮したダイヤを設定する必要があり、始点から終点までの所要時間が長くなります。このため、路線全体としては、利便性が低下することが懸念されます。バス停の設置にあたっては、これらを踏まえつつ、より多くの市民の方にとって、より良い公共交通とするため、総合的に判断する必要があります。

Q2.バス停にベンチ、上屋を置くことはできませんか?

A2.設置可能かつ利用が多い箇所について設置を検討します。

バス停にベンチ、上屋を設置するためには、バス停の設置位置にもよりますが、道路上へ設置する場合には、歩行者が安全に通行できるスペースが確保されているかなど、安全面での多くの条件があり、これを満たしている必要があります。

設置にあたっては、費用対効果を踏まえ、設置可能な位置において、乗り継ぎポイントや、利用者の多いバス停から順次設置の検討をしてまいります。

ルートに関すること

Q3.ルートを変えることはできませんか?

A3.多くの要素を考慮し、総合的に判断し設定します。

ルートの決定のためには、以下のような様々な要素への考慮が必要であり、総合的に判断し設定する必要があります。

1.移動ニーズが多く見込まれるルートに。

どこからどこへ行きたいか、なるべく多くの人が利用できるようなルートを設定する必要があります。

2.バス停間隔はバランスよく。

短すぎれば、停車回数が多くなり円滑な運行への支障が出やすい一方、長すぎれば目的地や利用者の自宅から歩く距離が長くなるため、バランスよく配置する必要があります。

3.安全かつ効率的に。

バス車両は車両長、幅ともに一般乗用車より長いため、バス車両が安全に対向車とすれ違うことができる、ある程度の幅員がある道路を運行するルートとする必要があります。また、安全に右左折ができるルートとする必要があるほか、特に交差点の右折に関しては、所要時間が増加することも考慮しなければなりません。その他にも、通勤の抜け道となり幅員に比べ交通量が多い道路や、路上駐車が多い道路など、事故のリスクが高いルートは避けることが望ましいと言えます。

4.路線長は程よい長さに。

始点から終点までの運行時間が長すぎると、一度発生してしまった遅延がなかなか解消できず、慢性的な遅延に繋がってしまうため、1時間程度で運行が終えられることを基本として長さを設定することが望ましいと言えます。

また、運転手の長時間運転による事故等のリスクの点からも長すぎるルートは避けることが望ましいです。

5.待機場所を考慮して。

厚生労働省による自動車運転者の労働時間等の改善のための基準により、運転手は十分な休憩をとる必要があると定められているため、便と便の間には、遅延の解消の目的も兼ねて、待機時間が設けられています。

このため、終点付近では、バス車両が待機できる十分なスペースが必要となります。現在の路線では、小牧駅ロータリー、味岡駅ロータリー、市民病院ロータリー、勤労センター、リサイクルプラザを待機場所として設定しています。

6.民間路線との共存共栄を目指して。

市内には、民間の公共交通機関として、名鉄小牧線、名鉄バス岩倉線、名鉄バス春日井線、ピーチバスなどの路線が運行しています。これらの公共交通については、本市にとって、市内の移動はもちろんのこと、市外への移動手段として、維持していかなければならない大変貴重なものです。

こまくるの運行は、これらが運行していない交通空白地域を補完するものであり、民間路線と共存共栄していかなければならないと考えております。

仮に、民間路線との競合したルートを設定してしまうと、民間路線の利用者が減少し、最悪の場合、撤退してしまうことも考えられます。そうすると、撤退した地域を、こまくるで補完せざるを得なくなりますが、その場合は、市外への移動手段が減るうえ、運行頻度などの利便性が低下するとともに、現状よりもさらに多くの運行負担金が必要となってしまいます。

ダイヤに関すること

Q4.本数を増やすことはできませんか?(運行間隔を短くできませんか?運行頻度を上げられませんか?)

A4.需要と経費のバランスをみながら、1時間に1本程度を基本とします。

現在の路線では、基本的な路線長を1時間程度としており、始点から終点までを一台で運行しているため、各バス停での運行本数は1時間程度(+終点での休憩時間)につき一本となっています。このため、本数を増やすためには、バス車両の追加導入、路線長の削減のいずれかが必要となります。

30分に1本程度に運行本数を増やすためには、1時間程度の路線長の路線では、バス車両が2台必要となります。また、バス車両1台で運行する路線では、1時間程度の路線長を30分程度に短くする必要があります。

運行経費についても倍増することとなりますので、慎重に判断する必要があると考えています。

Q5.もっと夜遅くまで運行できませんか?

A5.需要と経費のバランスをみながら設定します。

現在の利用状況をみると、午前中から日中までの利用が大部分を占めています。夜遅くまでの運行にあたっては、約一時間に一本の運行間隔を維持する場合、1日の運行時間が増えるため、運転手の人件費や、燃料費などが増えることとなります。

現在は、最も遅いダイヤでも20時台前半で運行が終了しますが、現状では、さらに遅くまで運行しても利用者数は見込めない状況であるため、これ以上遅い時間での運行は考えておりません。

今後における検討としては、ニーズなどを考慮しつつ費用対効果を踏まえ、総合的に判断する必要があります。

Q6.もっと乗継の待ち時間を減らせませんか?

A6.1小牧駅市役所線以外の路線同士の乗り継ぎについては、改善に向けて検討していきます。

1小牧駅市役所線については、15分に1本の間隔で運行しており、乗り継ぎの待ち時間は最大でも15分でありますので、運行の効率性や利便性を踏まえ、この路線への乗り換えについてはご理解をいただきたいと思います。

一方、その他の交通結節点である味岡駅、桃花台センターで乗り継ぎの場合は、1小牧駅市役所線との乗り継ぎに比べ運行水準も異なりますので、いろいろなパターンを提供することで出来る限り多くの方々にとってより良いものとなるよう改善に向け検討してまいります。

Q7.もっと遅延を減らせませんか?

A7.遅延を完全に無くすことは難しいですが、大幅な遅延を解消するルート・ダイヤとなるよう改善に向けて検討していきます。

遅延の発生は、バス運行における重要な課題の一つです。電車等の専用走路と比べ、バスは一般車も通行する走路を運行するため、どうしても交通状況に左右されますので、残念ながら遅延が発生する場合があります。

市では、出来る限り遅延が発生しないようなダイヤ、ルートとするべく検討し設定していますので、ご理解いただくとともに、改善できる点については、改善すべく検討してまいります。

なお、これまでの遅延対策の取組みとして、平日の朝夕に発生する渋滞に対応するため、平日と土日祝日のダイヤを分けることで、平日と土日祝日の朝夕の交通状況の違いを考慮したダイヤを設定したことや、バス停でいつ来るかわからないといったストレスへの軽減を図るため、利用者が直接リアルタイムに運行状況を確認できるよう、バスロケーションシステムの導入などを実施してきました。

 

●遅延はなぜ発生するの?

旅客自動車運送事業運輸規則により、早発(停留所で表示した時刻より早く出発すること)は禁止されています。このため、渋滞を考慮し余裕を持ったダイヤを設定した場合、普段は混む箇所が比較的空いていた日には、バスがバス停の発車時刻より早い時間に着くと、発車時刻までバス停で待機しなければなりません。

市内のバス停は、バス停車帯が設けられていない(設けるスペースがない)箇所も多くあることから、交通量が多い道路上で待機することは、交通安全、渋滞の発生などの観点からもなるべく避ける必要があります。

また、路線全体でみると、待機時間の分だけ運行時間が長くなり速達性に欠けたダイヤとなってしまいます。

一般的には、待機できるスペースがあるバス停(ロータリー内やバス停車帯があるバス停)では、多少余裕を持たせたダイヤとする一方、待機スペースがないバス停では、余裕を持たせないダイヤとし、待機により一般車の円滑な交通の妨げにならず、かつ早発しないダイヤとしています。

このため、待機できるバス停が少ない路線については、余裕を持ったダイヤとすることが難しく、もちろんラッシュ等により日常的に発生する渋滞は考慮しますが、普段より交通量が多い場合や、突発的な事故、天候、工事等により遅延が発生してしまいます。

この記事に関するお問い合わせ先

都市政策部 都市整備課 交通政策係
小牧市役所 東庁舎2階
電話番号:0568-76-1138 ファクス番号:0568-71-1481

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