令和6年行政報告(第2回定例会)
更新日:2024年06月03日
令和6年6月3日、小牧市議会第2回定例会にあたり、5月末に出納閉鎖いたしました令和4年度の一般会計を始め、特別会計、企業会計の決算見込み、及び事務事業の成果についてご報告を申しました。
令和6年小牧市議会第2回定例会にあたり、5月末に出納閉鎖いたしました令和5年度の一般会計をはじめ、特別会計、企業会計の決算見込み、及び事務事業の成果についてご報告を申し上げます。
まず、一般会計の決算見込みについてであります。
何分にも出納閉鎖を行ったばかりでありますので、まだ正確な数字をお示しすることはできませんが、繰越明許費及び継続費として措置をいたしました諸事業の繰越財源を差し引いた実質収支ベースにおきまして、黒字決算を見込むことができました。
この要因でありますが、歳入につきましては、安定した固定資産税に支えられ、市税全体として予算現額を確保できたこと、歳出につきましては、経費の節減合理化に努めたことなどによるものであります。
令和5年度はコロナ禍からの完全回復を目指し、市の様々な事業や行事をコロナ禍前の規模で再開したところですが、小牧市民まつりをはじめとする各種イベントは、いずれもコロナ禍前を上回る来場者数になりました。また、各自治会等の夏まつりや3あい事業などの地域交流事業につきましても市として再開を支援させていただき、関係各位にご尽力いただいた結果、地域のつながりを取り戻し、まちに活気が戻るなど、コロナ禍からの回復と正常化を大きく進展させることができたと実感しております。
また、令和5年度は低所得世帯への給付金の支給、学校給食費の一部負担など直接的な支援のほか、こまきプレミアム商品券事業のプレミアム率20%での実施や家庭用LED照明器具への買替費用の補助などを実施し、光熱費を含む物価高騰対策を迅速かつ効果的に行うよう努めてまいりました。
一方、国内においては大企業を中心に賃金上昇の動きが見られるものの、円安基調が続いており、海外情勢も予断を許さない状況の中、物価変動はこの先も不透明であることから、今後も必要な支援を適切な時期に実施できるよう注視してまいります。
それでは、令和5年度の主な事務事業の成果について、新たに策定した「小牧市まちづくり推進計画 第2次基本計画」において、第1次基本計画から承継した、まちづくりの機軸となる3つの都市ヴィジョンを中心に、市政戦略編、分野別計画編、自治体経営編ごとに申し上げます。
はじめに、市政戦略編であります。
第1の都市ヴィジョン『こども夢・チャレンジNo1都市』の実現に向けては、こどもの夢を育み、夢へのチャレンジを応援する事業を展開してまいりました。
様々なスポーツ選手が「夢先生」となり、自身の経験を交え、夢を持つことの素晴らしさ、夢に向かって努力することの大切さを伝える「夢の教室」につきましては、小学5年生に加え、コロナ禍で開催できなかった6年生も対象として実施しました。
十分な学習環境に恵まれない中学生を対象とした、無料の学習塾「駒来塾」につきましては、元教員の方や大学生などの協力を得て、市内の4教室で、基礎学力の定着に向けた学習支援を実施しました。
また、「夢にチャレンジ助成金」や「大学生等海外留学奨学金」、「ひとり親家庭等入学支援金」などにより、こどもたちの夢へのチャレンジを経済的な面からも支援してまいりました。
子育て世代包括支援センターでは、「すくすく子育て応援事業」として、妊娠・出産・産後の切れ目のない相談支援の充実と妊娠時の「たまごギフト」、出産後の「ひよこギフト」を交付する経済的支援とを一体的に進め、すべての妊婦・子育て家庭が安心して出産・子育てできる環境の充実を図ってまいりました。
また、子育て世代の経済的負担軽減のため、保育園、認定こども園、小規模保育事業所に通う0・1・2歳児の保育料の無償化を、県下初の市独自施策として実施いたしました。小中学生の給食費につきましても、市立小中学校に通う第3子以降の小中学生は令和4年度の2学期から、第2子中学生は令和5年度の2学期から、それぞれ無償化の対象として支援を行ってまいりました。さらに、これら給食費の無償化の対象とならない小中学生も含めた物価高騰対策としまして、国の補助金も活用しながら、令和5年度の1・2学期は給食費の一部負担、3学期は全額無償化を実施いたしました。
次に、第2の都市ヴィジョン『健康・支え合い循環都市』の実現に向けては、すべての市民が健康で生きがいのある人生を送りつつ、地域で互いに支え合い助け合う、「健康」と「支え合い」が循環するまちを目指し、精力的に取り組んでまいりました。
市民の健康寿命の延伸を図るため、フレイル予防や口腔がん検診の拡充に加え、50歳以上の方に多いとされる帯状疱疹の予防接種費用の助成を実施しました。非常に反響も大きく、令和6年度も引き続き助成しておりますので、積極的に接種していただければと思います。
また、コロナ禍以前の地域のつながりを取り戻すため、コロナ禍で中止や延期を余儀なくされてきた区の行事に加え、ふれあい・いきいきサロンや老人クラブの活動などの地域活動の再開と活性化を支援してまいりました。
小学校区ごとの地域協議会につきましては、未設立の地区への支援に努めた結果、令和6年4月に村中小学校区において新たに設立されました。引き続き地域住民の方々による主体的な活動を支援してまいります。
買い物支援と地域の見守り活動の推進について、令和5年12月に小牧市とマックスバリュ東海株式会社、小牧市社会福祉協議会との3者で協定を締結いたしました。買い物支援のニーズの高い地域で移動販売を実施するもので、まずは準備の整った巾下地区、北里地区において4月から開始され、今月からは小牧南部地区、中部地区においても開始されます。他の地区においても調整が整い次第、順次移動販売を開始し、7月には市内全域で展開される予定となっておりますので、楽しみにしていただきたいと思います。
第3の都市ヴィジョン『魅力・活力創造都市』の実現に向けては、持続可能な都市運営とすべての世代にとって快適な生活環境を整備するとともに、地域振興や産業振興などバランスの取れた、魅力と活力にあふれるまちづくりを進めてまいりました。
本市のシンボルである史跡小牧山では、山頂部の小牧山歴史館南側において、石垣等の復元整備を進めました。信長が築城した当時の姿に思いを馳せていただきたいと思います。
また、昨年8月に大河ドラマを活用した観光施策として、出演者によるトークショーを開催したところ、市内外から多くの方にご参加いただき、たいへんな盛況となりました。
市内企業に対しては、令和5年3月に改定した小牧市企業新展開支援プログラムに基づき、中小企業の生産性の向上につながるデジタル技術の導入や販路開拓の促進を図るウェブサイトやECサイトの導入等にかかる費用に対する補助を行い、アフターコロナを見据えた産業振興に努めました。
小牧駅前の中心市街地では、「中心市街地まちづくりプラットフォーム」を通じてつながった方々が「ストリートファニチャー」「地産地消茶屋」「こまき街なか大運動会」という3つのプロジェクトを社会実験として実施しました。今後も、このような市民等が自ら企画して実践する中心市街地活性化プロジェクト「コマナカmeet」と連携して、中心市街地のまちづくりに関わる人を増やし、まちの活性化を図ってまいります。
東部地域でも、「東部まちづくりプラットフォーム」を通じ、小牧ワイナリーでワイン製造の際に発生する搾りかす「ワインパミス」入りのパンを開発した、産学官福連携による「フードロス対策の商品開発プロジェクト」や「あおぞら市場」「こどもマルシェ」など、様々なトライアル活動を支援してまいりました。
今後も住民や関係団体など地域に関わる様々な主体が連携・協力して、まちの将来像を実現できるよう連携してまいります。
続きまして、分野別計画編でありますが、6つの分野ごとに申し上げます。
まず、一つ目の『安全・環境』の分野であります。
生活安全につきましては、児童生徒の登下校時における見守り強化のため、通学路等に設置する防犯カメラを、現在の100 台から倍の200 台へ増設設置いたしました。令和6年4月より稼働を開始しており、犯罪防止や通学路における安全の向上、地域の防犯意識の高揚に繋がるものと考えております。
多文化共生につきましては、令和6年1月に「外国人集住都市会議こまき2023」を開催しました。「本格的な人口減少に突入した我が国にとって外国人材が真に必要であり、日本が外国人から選ばれる国となるために、国が国民的な議論を喚起し、国民に人口減少社会の危機感と多文化共生社会のビジョンを共有する」よう国に求めることを、「こまき宣言」として採択しました。
また、市内に居住するベトナム国籍の市民の増加に対応するため、ベトナム語の相談員を新たに配置するとともに、タブレットを使用して様々な言語に対応できる遠隔通訳サービスの利用を拡充しました。
消防・救急につきましては、消防団の第4分団車庫を、安全に出動でき、十分な活動スペースを確保できる大字林地内へ移転しました。また、救急出動件数の増加に対応するため、消防署東支署に救急自動車を1台増台しました。
環境・エネルギーにつきましては、令和5年度に新設しました「ゼロカーボンシティ推進室」において、省エネルギー型機器・再生可能エネルギーを導入する市民への補助を実施したほか、公共施設では照明設備のLED化を進めるとともに、公用車として電気自動車を2台導入するなど、カーボンニュートラルの実現に向けた取組を推進してまいりました。
次に、二つ目の『健康・福祉』の分野であります。
健康づくりにつきましては、子宮頸がんワクチンの無料接種において、従来のワクチンより多くの種類のHPVから感染を防ぐことができる9価ワクチンを新たに加え、若い世代のがん予防に努めました。
子ども医療につきましては、令和4年9月診療分から高校生等の通院分にかかる医療費助成を開始し、18 歳以下のすべてのこどもの保険診療自己負担ゼロとしたところであり、令和5年度は年間を通じて子育て世帯の経済的負担の軽減に努めました。
高齢者福祉につきましては、市内3つ目の老人福祉センターとして、令和5年6月に第3老人福祉センター「田県の郷」をオープンしました。3月までに65,000 人以上の方のご利用があり、大変ご好評をいただいております。
また、認知症や障がいなどにより判断能力が不十分な方の権利を法的に守る「成年後見制度」の利用促進を図るため、尾張北部権利擁護支援センターにおいて、市民後見人養成研修を実施し、市民後見人の育成に努めてまいりました。
続きまして、三つ目の『教育・子育て』の分野であります。
学校教育につきましては、貧困やネグレクト等、家庭環境に問題を抱える児童生徒を支援する「スクールソーシャルワーカー」を1名増員し、教育、福祉、警察などの関係機関と連携してきめ細かなケアを提供する体制を強化しました。令和6年度にはさらに2名増員し、6名体制で支援を行ってまいります。
教育環境では、小木小学校と岩崎中学校の2校において、トイレの洋式化を実施し、米野小学校においては、施設の改築に向けた基本設計を行いました。
また、学校施設の老朽化や児童生徒数の減少が進む中、将来を担うこどもたちにとって望ましい教育環境や学校施設の適正規模・適正配置などの考え方を整理した「小牧市新たな学校づくり推進計画」を策定するための検討を始めました。令和6年9月頃の策定を目指してまいります。
出会い・結婚・子育て支援につきましては、先ほど市政戦略編で申し上げました、保育料の無償化や多子世帯を対象とした小中学校給食費の負担軽減などを実施してまいりました。令和6年度も限られた財源のなかではありますが、引き続き実施してまいります。
令和5年度に新設しました「出会い・結婚支援室」では、出会いの場の提供や結婚新生活支援補助金などにより結婚にかかる経済的支援を行ってまいりました。今後も若い世代が希望する結婚の一助となるだけでなく、社会全体で結婚を応援する機運の醸成に繋げてまいります。
幼児教育・保育につきましては、増大する保育ニーズに対応するため、「保育士等就職準備金貸付制度」を創設し、市内の保育園等に就職しようとする保育士等を支援することで、市内の保育士等の確保に努めてまいりました。
また、新たに小規模保育事業所を公募し、3か所を選定しました。令和6年度においても、私立保育園を1園、小規模保育事業所を4か所公募しており、今後も保護者が安心してこどもを預けることができる保育環境を整備してまいります。
次に、四つ目の『文化・スポーツ』の分野であります。
スポーツにつきましては、さかき運動場に新たにフットサルやテニスができる、全天候型舗装の多目的コートを整備し、令和6年5月にオープンしました。ナイター照明も完備しておりますので、是非多くの方にご利用いただきたいと思います。
文化活動や学びの拠点である市公民館と市民会館につきましては、現在、老朽化に伴う大規模改修工事を行っており、利用者の方々にはご不便をおかけしておりますが、改修後は安全・安心・快適にご利用いただけるよう、鋭意工事を進めてまいります。
歴史・文化財では、ラピオビル4階に整備を予定しております歴史民俗資料の展示施設の基本構想・基本計画を策定しました。本市の豊かな歴史や文化を、実物資料の展示を通じて学んでいただける施設として、令和8年度のオープンを目指して整備を進めてまいります。
続きまして、五つ目の『産業・交流』の分野であります。
コロナ禍で中断しておりました姉妹都市・友好都市交流につきましては、リモート交流に加え、グラント郡及びワイアンドット市、安養市への親善訪問、グラント郡への中学生派遣、ワイアンドット市中学生の受入等、人的交流を再開いたしました。つい先日でありますが、5月にグラント郡の空港公社長官や、韓日親善協会の親善訪問団が本市に来訪されたところであります。今後一層、交流を深めてまいります。
商工業につきましては、毎年ご好評をいただいております「こまきプレミアム商品券」を、小牧商工会議所と連携してプレミアム率20%、12万セットを発行し、“頑張る小牧の応援券”として多くの市民の皆様にご活用いただくことで、市内の中小商業・サービス事業者を支援し、物価高騰で苦しむ地域経済を支援してまいりました。
また、市政戦略編で申し上げました「小牧市企業新展開支援プログラム」等の取組により、アフターコロナを見据えた産業振興を推進してまいりました。
次に、六つ目の『都市基盤・交通』の分野であります。
土地区画整理事業につきまして、小牧原樋下地区においては、換地処分と新しい地番の設定を行い、本庄地区においては、仮換地指定を行いました。
都市交通につきましては、懸念される路線バスの運転手不足に対応するため、自動運転に関する情報収集、分析及び検討など、自動運転の実証調査を実施しました。車両の運行自体は2週間という短い期間でしたが、延べ1,600 人以上の方にご利用いただき、期待感の高さがうかがえました。令和6年度においても、国の補助金を活用して、検証を深めてまいります。
道路整備につきましては、主要道路の整備を計画的に進めるとともに、道路幅員が4メートル未満の狭あいな道路において、緊急車両や歩行者が安全に通行できるよう、土地所有者の負担を軽減しながら拡幅整備を進めてまいりました。
続きまして、自治体経営編であります。
まずは『協働・情報共有』についてであります。
近年、デジタル化の進展により、市政情報についてはホームページやSNSを通じて取得する機会が多くなっている状況に加え、地域の高齢化等により広報の配布が負担になっているとの声が区長会等から寄せられていたことなどを踏まえ、令和5年4月から「広報こまき」の発行回数を月2回から1回に減らしました。
一方で、高齢者を含めた誰もがデジタルを活用することができるよう、市内各公共施設において、スマートフォンの基本操作をはじめ、デジタルで発信する市政情報や各種アプリの活用方法等を学ぶことができるスマホ教室や個別相談会を開催しました。令和6年度も引き続き開催してまいりますので、スマートフォンの操作などに不安がある方は、お気軽にご参加いただきたいと思います。
次に、『行政サービス』についてであります。
証明発行手数料などの決済が必要な手続きについてもオンライン申請ができるよう、あいち電子申請届出システムにキャッシュレス決済機能を搭載し、利用者の利便性の向上を図りました。
その他の行政サービスの改革・改善については、各分野で申し上げたとおりであります。
続いて、『行政運営』についてであります。
令和2年2月に策定しました本市の最上位計画であります「小牧市まちづくり推進計画 第1次基本計画」の見直しを行いました。
今回新たに策定しました「小牧市まちづくり推進計画 第2次基本計画」は、第1次基本計画でまちづくりの機軸として掲げた3つの都市ヴィジョンを承継するとともに、“誰一人取り残さない”持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現を目指すSDGsや、性別・人種・国籍・年齢・障がいの有無などの多様性を活かすダイバーシティの考えも包含しつつ、DXの推進やカーボンニュートラルの実現など時代の潮流に対応すべく新たな視点を加えた計画といたしました。今後のまちづくりにつきましては、この計画に基づき進めてまいります。
さらに、この計画のうち自治体経営編の内容を着実かつ集中的に推進するための具体的な取組みを示した「自治体経営改革推進計画」については、小牧市行政改革推進懇談会などを通じて、専門家のご意見もいただきながら推進しており、引き続き努力してまいります。
また、令和6年3月には「小牧市職員行動指針」を策定しました。
職員一人ひとりが意欲や能力を最大限に発揮し、市民から信頼される組織を目指してまいります。
最後に、『財政運営』についてであります。
以前から申し上げておりますが、本市の財政は経常収支比率が高止まりしており、新たな施策を実施する余力が失われつつあるため、事務事業評価による事業の見直しや経常的経費の削減など、常に見直しを行ってまいりました。
今年度もファシリティマネジメントや補助金の見直しなど、歳出の削減と合理化を推進するとともに、企業版ふるさと納税などさらなる財源の獲得に努めてまいります。
続きまして、特別会計の決算見込みについてであります。
一般会計同様、正確な数字をお示しすることはできませんが、すべての特別会計について、概ね所期の目的を達成することができ、それぞれ黒字決算を見込むことができました。
続きまして、病院・水道・下水道の企業会計についてであります。
まず、病院事業会計についてであります。
小牧市民病院におきましては、尾張北部医療圏の中核病院として、地域における必要な医療体制を確保し、安全で質の高い医療の提供と経営の健全化に努めてまいりました。
しかし、令和5年度は、新型コロナウイルス感染症に関連する補助金の減少等により18 億3千6百万円余の赤字決算を見込むこととなりました。
今後も、新病院建設に伴う減価償却費に加え、増加傾向にある人件費や材料費などにより、厳しい病院経営が見込まれるため、病院の機能を最大限に発揮できるよう、小牧市民病院経営強化プランに基づき、職員が一丸となって経営状況の更なる改善に向けて努めてまいります。
次に、水道事業会計についてであります。
水道施設の維持管理や水質管理を適切に行うとともに、地震災害への備えとして配水管網の耐震化を計画的に推進してまいりました。
令和5年度は、1億3千万円余の黒字決算を見込むこととなりましたが、これは主に、現金を伴わない収入である長期前受金戻入の計上によるものであります。
今後も水道施設の更新などに多額の費用が必要となる中、人口減少などによる長期的な水需要や給水収益の減少が予測されるため、小牧市水道事業ビジョン・経営戦略に基づき、経営基盤の強化を図り、市民の皆様に信頼される水道であり続けるよう、安全で安心な水道サービスの提供に努めてまいります。
そして、下水道事業会計についてであります。
公衆衛生の向上と公共用水域の水質保全及び都市浸水被害の軽減を図るため、汚水管の面的整備や雨水幹線の整備などを計画的に実施しました。
令和5年度は、損益ゼロの決算を見込むことになりましたが、これは主に、一般会計からの補助金によるものであります。
今後も厳しい経営環境が続きますが、小牧市下水道事業長期経営計画に基づき、将来にわたり安定した下水道サービスの提供を図るため、下水道整備区域の早期概成及び経営の健全化に取り組んでまいります。
以上、申し述べた結果をもちまして、令和5年度の出納を閉じたわけであります。
計画いたしました諸事業が適切に執行できましたことは、職員一丸の努力はもとより、議員各位をはじめ市民の皆様のご理解とご支援の賜物であると、心から感謝を申し上げる次第であります。
なお、決算の認定につきましては、改めて後日の議会でお願いするわけでありますが、本日はその概要についてご報告を申し上げました。
今後も市政を取り巻く環境は厳しさを増していくものと思われますが、効果的・効率的で持続性の高い自治体経営を着実に推進しながら、こどもが健やかに夢を育み、高齢者をはじめ誰もが安心して暮らせる小牧市、若い世代や子育て世代が住みたい、子や孫も住み続けたいと思う、魅力と活力あふれる夢ある小牧市を創造するため、決意と信念を持って、引き続き全力で市政運営に取り組んでまいる所存であります。
議員各位におかれましても、今後とも一層のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げますとともに、市民の皆様のご協力を重ねて心からお願いを申し上げ、行政報告といたします。
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