篠岡地区における学校再編について
更新日:2025年08月01日
篠岡地区における学校再編計画案について[R7.7時点]
小牧市では児童生徒数の減少及び学校施設の老朽化が進む中、篠岡地区の小中学校の再編を進めるにあたり、地域の将来を展望した学校のあり方について検討するため、「篠岡地区の学校を考える会」を設置し、学校再編に関して幅広い見地から議論を頂きながら、「篠岡地区学校再編計画(案)」の作成を進めています。
令和7年7月現在の「篠岡地区学校再編計画(案)」については、以下より動画でもご覧いただけます。
学校再編の背景
篠岡地区の学校は、篠岡小学校が明治42年に、篠岡中学校が昭和22年に開校して以降、桃花台ニュータウンの開発に伴う児童生徒数の急増に対応し、分離開校を繰り返してきました。
令和7年現在、篠岡地区の人口は減少傾向が続いており、篠岡地区の「19歳以下の子どもたち」の人口を20年前と比較すると、およそ半分(5,000人以上)に減少している一方、「65歳以上」の人口はおよそ3倍になるなど、年齢構成が大きく変化しています(下図左)。
これに伴い各学校の児童生徒数も大きく減少しており、多くの学校でピーク時と比較して半数以下になり、1学級しかない学年が増えています。
このままでは、令和15年にはすべての小学校と篠岡中学校が各学年1学級になると予測されており、早急な教育環境の改善が求められています。
小・中学校の学級数の見込み
また、一部の学校施設においては築年数60年を経過(篠岡小学校[1958年建築]、篠岡中学校[1965年建築])するなど、建て替えを検討する時期がそこまで来ています。
篠岡地区学校再編計画(案) ~しのおか学園構想~
(1)基本理念(考え方)
こうした現状や歴史的な背景を踏まえ、篠岡地区における学校再編を考えるにあたっては、篠岡一帯を一つの学びの場である『学園』ととらえ(しのおか学園)、地域の特色やこれまでの小学校や中学校の枠を超えて、篠岡地区の小中学校の連携を強化し、一貫した教育理念のもと、義務教育9年間の連続した学びの充実を目指したいと考えました。
また、篠岡一帯で学校間の交流を活発にすることで、多様な価値観に触れ合う機会を創り出し、人とつながる力や仲間意識を育んでいきたいと考えています。
(2)基本方針(進め方)
まずは、篠岡地区の小中学校を適正規模に近づけるため、児童生徒数と学校施設の老朽化の状況、通学距離を考慮したうえで、できる限り学校再編による子どもたちへの影響を小さくするため、既存の学校区の編成を極力生かした上で学校を再編しようとするものです。
特に篠岡地区については、児童生徒数の減少が顕著であること、1学年1クラスの学校があり、さらにそうした学校が今後も増えていく状況にあることなどを踏まえ、段階的な再編として、まずは既存の校舎を利用した再編を早期に実施します。
(3)具体的な学校再編(案)
第1期学校再編
第1期では、現在の「小学校5校、中学校3校」を「小学校2校、中学校2校」に再編することとしまして、再編の時期は「令和9年度」を目指します。
現在の小学校区 | 再編後の小学校区 |
桃ヶ丘小学校、陶小学校、大城小学校(城山地区) | (仮称)しのおか学園 桃ヶ丘小学校 |
篠岡小学校、光ヶ丘小学校、大城小学校(大草地区) | (仮称)しのおか学園 光ヶ丘小学校 |
現在の中学校区 | 再編後の中学校区 |
桃陵中学校、光ヶ丘中学校(城山地区) | (仮称)しのおか学園 桃陵中学校 |
篠岡中学校、光ヶ丘中学校(城山以外の地区) | (仮称)しのおか学園 光ヶ丘中学校 |
第2期学校再編
第2期では、第1期での「小学校2校、中学校2校」を、さらに「小学校1校、中学校1校」に再編する考えです。
第1期の再編後、取り組みの検証を行いながら、今後、さらなる児童生徒数の減少などから、学校の適正規模を下回る状況や建替えが必要になるほどの老朽化が見込まれた場合には、篠岡小学校と篠岡中学校の敷地内に新たな学校を設立し、小中一貫教育の導入に向けた検討を進めます。
(4)再編に伴う通学距離の拡大への対応
学校再編に伴い、徒歩での通学距離が著しく遠距離となる子どもたちについては、通学距離や学年等を考慮した上で、小学生にはスクールバスの導入を、中学生には自転車による通学の検討をしています。
スクールバスの基本的な考え方(「第3回考える会」時点での案)
運行日 | ○学校の登校日 ○休日や長期休暇(夏季休み等)は運休としますが、学校行事等(運動会や出校日等)は運行 |
運行台数 | ○4~5台(想定) |
運行本数 | ○登校時 1便 ※午前8時15分頃までには学校に到着できるよう運行ダイヤを設定 ○下校時 2便 ※学年により授業を終える時間が異なることを考慮 ※全校児童が同じ下校時刻となる場合は1便 |
乗降場所の条件 | ○待機中や乗降時の児童の安全性を確保できること ○スクールバスが駐停車しても、他の走行車両や歩行者に影響を与えない十分なスペース確保できること ※上記から、乗降場所については、学校敷地内に限らない |
利用料金 | ○市の施策によって通学距離が遠くなるという点を考慮し、費用は市が全額負担し、児童は無料で利用できることとする |
スクールバスの対象エリア
第3回の「考える会」でスクールバスの対象エリアの案についてお示ししたところ、非常に多くのご意見を頂きました。
そこで、現在、改めてスクールバスの考え方や対象等について、見直しを行っているところです。
見直し案が固まり次第、改めてこのホームページ等でお知らせさせて頂きます。
※第3回考える会で頂いた意見(一部抜粋)
・スクールバスの対象エリアを拡大してほしい
・実際の通学距離などからスクールバスの対象を検討してほしい
・距離だけでなく、地形や年齢や時期なども考慮してほしい
・部活動をする子にもバスを出して頂きたい
・バスの利用は無料を前提とせず、利用者等に少しずつ負担してもらうことも検討してほしい
自転車通学の基本的な考え方
中学校の自転車通学については、現在の各中学校においても、地形や距離などから学校独自にルールを決めているところです。
学校再編後においては、現行のルールを参考にしながら、今後、新たな基準等について、別途、お示しをしてまいります。
これまでの取組
第1回篠岡地区の学校を考える会
日時 | 令和7年5月10日(土曜日)14時~ |
場所 | 東部市民センター 講堂 |
内容 |
市教育委員会事務局より「篠岡地区における学校教育を取り巻く課題」について説明を行ったうえで、篠岡地区学校再編計画(案)の作成に向け、学校再編に対する考え方などについて委員、傍聴人から意見聴取を行いました |
参考 | 第1回学校を考える会の資料と議事要旨 |
第2回篠岡地区の学校を考える会
日時 | 令和7年5月30日(金曜日)19時~ |
場所 | 東部市民センター 講堂 |
内容 |
市教育委員会事務局より「篠岡地区学校再編計画(案)」をお示ししたのち、委員は学校毎に分かれて、それぞれ「学校再編への期待」や「再編計画の疑問点」などについて意見交換を行いました |
参考 | 第2回考える会の資料および議事要旨 |
各地域協議会代表者への報告
日時 | 令和7年6月13日(金曜日)11時~ |
場所 | 小牧市役所本庁舎6階 601会議室 |
内容 |
市内16小学校区のうち、14小学校区に設立され、学校区毎の地域課題等に関する協議や課題解決に取り組む「地域協議会」の代表者に対し、「学校を考える会」における篠岡地区学校再編(案)の検討状況に関する説明を行いました |
篠岡地区区長会への報告
日時 | 令和7年6月14日(土曜日)17時30分~ |
場所 | 東部市民センター 視聴覚室 |
内容 |
篠岡地区の各区(自治会)の代表者に対し、「学校を考える会」における篠岡地区学校再編(案)の検討状況に関する説明を行いました |
第3回篠岡地区の学校を考える会
日時 | 令和7年6月27日(金曜日)19時~ |
場所 | 東部市民センター 講堂 |
内容 |
市教育委員会事務局より第2回でお示しした「学校再編計画(案)」のうち、通学区域に関する見直しとスクールバス等、通学に関する基本的な考え方について説明を行ったうえで、委員、傍聴人から意見聴取を行いました |
参考 | 第3回学校を考える会の資料と議事要旨 |
学校再編に係る児童生徒および保護者へのアンケート調査
日時 | 児童生徒:令和7年7月14日(月曜日)~ 7月17日(木曜日) 保護者:令和7年7月22日(火曜日)~8月11日(月曜日) |
方法 | WEBアンケート |
内容 | 篠岡地区の小学生(4年生~6年生)および中学生(1年生~3年生)、ならびに小中学生の保護者を対象に、学校再編に対する意識調査を行うことで、今後の検討や保護者等への説明に向けた基礎資料とします |
結果 | 取りまとまり次第、公開します |
学校再編に係る未就学児の保護者へのアンケート調査
日時 | 令和7年7月下旬~8月11日(月曜日) |
方法 | WEBアンケート |
内容 | 篠岡地区の未就学児(5歳以下)の児童を持つ保護者を対象に、学校再編に対する意識調査を行うことで、今後の検討や保護者等への説明に向けた基礎資料とします |
結果 | 取りまとまり次第、公開します |
城山三丁目、四丁目向けの説明会
日時 | 令和7年7月27日(日曜日)第1部:13時~ 第2部:15時~ |
場所 | 城山会館 大ホール |
内容 |
学校再編に伴い、通学区域が2分される可能性のある大城小学校区のうち、通学区域の狭間にある城山三丁目、四丁目の地区にお住まいの方に対し、篠岡地区学校再編(案)について説明を行いました |
今後の予定
・保護者等との意見交換会
第1部:8月24日(日曜日)10時から 東部市民センター講堂
第2部:8月30日(土曜日)10時から 東部市民センター講堂
第3部:8月30日(土曜日)14時から 東部市民センター講堂
・住民説明会(9月下旬)
・第4回篠岡地区の学校を考える会(10月中旬)
・篠岡地区学校再編計画(案)に関するパブリックコメント(10月下旬)
※スケジュールは今後、検討を進める過程で変更になる場合があります
篠岡地区学校再編計画(案)へのよくある質問
学校再編の時期について
質問1
なぜ第1期再編を令和9年度に実施するのですか?
回答1
子どもたちが多様な考え方に触れ、社会性を養いながら成長をしていくためには、一定の学校規模が必要です。
児童生徒数の減少状況を鑑みると学校再編に猶予はなく、可能な限り早く再編を行う必要があり、最短で実施が可能な令和9年度とさせていただいたものであります。
限られた時間の中で確実に学校再編が行えるよう、早急に再編計画をまとめ、学校や保護者、地域に広く発信していくとともに、学校と連携し、再編前から児童生徒同士の交流を計画的に行うなど、環境の変化によって生じる子どもたちへの負担の軽減を図っていきます。
質問2
第2期再編は具体的にいつ実施するのですか?
回答2
第1期の再編以降も引き続き児童生徒数と学校施設の老朽化の状況を注視し、児童生徒数が減少することで学校の適正規模を下回る状況や建替えが必要になるほどの老朽化が見込まれた場合には、第2期の再編を実施します。
その実施時期については、第1期の取組の検証に一定の期間が必要であること、また学校施設の建て替えに最低でも6年以上かかることを踏まえつつ、今後の人口動態などを見ながら、検討してまいります。
再編後の学校生活について
質問3
校章や校歌、制服(ネクタイ/リボン)はどうなるのですか?
回答3
校章や校歌、制服(ネクタイ/リボン)などは、児童生徒に再編後の一体感や気持ちを新たに学校生活を送ってもらうため、重要なものです。
児童生徒の意見を大切にしつつ、これまでの伝統や思い入れなどへも配慮しながら、今後、教員を中心にして立ち上げる「学校再編準備調査研究委員会」において、検討していきます。
質問4
子どもたちの学校再編への不安感などにどう対処するのですか?
回答4
再編実施までの間、児童生徒や保護者(未就学児含む)への情報発信を積極的に行うとともに、学校再編前後においてアンケート調査等を定期的に実施することで、児童生徒の不安感に寄り添ってまいります。
また、学校再編前から再編予定校の児童生徒同士の交流を計画的に進めることで、学校再編後のイメージや魅力を感じてもらえる機会を創出してまいります。
質問5
児童生徒同士の事前交流はどのように行われるのですか?
回答5
子どもたちが再編後の環境に慣れることをねらいとして、再編前から学校行事や部活動等において、再編予定校の児童生徒同士が交流できるよう、できることから計画的に進めていく必要があると考えています。
具体的な内容は、今後、教員を中心にして立ち上げる「学校再編準備調査研究委員会」において、検討していきます。
質問6
各学校の特色や伝統はなくなってしまうのですか?
回答6
長い歴史をもつ地域の学校ではありますが、小規模化の状況は看過できず、子どもたちの教育環境を考え、学校再編に取り組んでいます。
継承すべき文化は大切にし、これまで培ってこられた取組や地域との絆を活かして、学校と地域との関係を再構築していきたいと考えています。
スクールバスについて
質問7
学校再編後、スクールバスが利用できる場合があると聞きましたが、誰が対象になるのですか?
回答7
第3回の「篠岡地区の学校を考える会」ではスクールバスの対象について、現在の篠岡地区の児童のうち最も遠い通学距離が直線距離で約2.1km程度であることを踏まえ、学校からの直線距離2.0km以上を目安として、学校再編に伴い通学距離が遠距離になる地域を中心に地形や道路によりエリアを定める案をお示ししました。
これに対し、会議内外で多数のご意見を頂いたことから、現在、スクールバスの考え方や対象について見直しを行っております。
見直し案については、このホームページなどで公開してまいります。
質問8
スクールバスの利用には費用がかかるのですか?
回答8
第3回の「篠岡地区の学校を考える会」では篠岡地区においては、市の施策によって通学距離が遠くなるという点を考慮し、スクールバスに係る費用は市が全額負担し、児童は無料で利用できることとしておりました。
今後、スクールバスの考え方や対象の見直しと併せて、事業のバランスなどから改めて考え方をお示しさせていただきます。
質問9
スクールバスは何便運行される予定ですか?
回答9
第3回の「篠岡地区の学校を考える会」では、登校に1便、下校においては学年により授業を終える時間が異なることを考慮し、2便を運行する案をお示ししました。
これに対し、児童の部活動への配慮を求める意見が多数、出されたことから、運行本数についても見直しを行っております。
また、具体的な運行スケジュールや停留場等については、今後、学校やスクールバスの事業者と協議を進め、決定していきます。
その他
質問10
学校再編後、使用されなくなった建物(校舎や体育館)はどうなるのですか?
回答10
学校再編後の施設(敷地や建物)のあり方については、学校再編について一定の方向性が定まり次第、市全体で検討をしてまいります。
校舎については、原則、解体し公共施設にかかる経費の削減に努めたいと考えておりますが、一部で校舎を活用した地域活動等の存在も把握しており、個別の検討が必要であるとも考えております。
他方、体育館やグラウンドについては、地域スポーツや防災など地域の重要な拠点となっていることから、その機能を維持していくために基本的に残していく必要があると考えています。
質問11
学校再編後、PTAや学校運営協議会はどうなるのですか?
回答11
基本的には再編後の新しい学校において、新たに組織しなおすことになると考えております。
詳細なスケジュール等については、改めてお示しをさせていただきます。
質問12
学校再編後、児童クラブはどうなるのですか?
回答12
現在、市の関係部署において検討をしております。
検討がまとまり次第、改めて考え方をお示しさせていただきます。
質問13
地域協議会はどうなるのですか?
回答13
現在、市の関係部署において検討をしております。
検討がまとまり次第、改めて考え方をお示しさせていただきます