放課後子ども総合プラン
更新日:2024年03月29日
小牧市放課後子ども総合プランについて
共働き家庭等の「小1の壁」を打破するとともに、次代を担う人材を育成するため、小学校に就学している全ての児童が放課後等を安全・安心に過ごし、多様な体験・活動を行うことができるよう、文部科学省と厚生労働省から連名で平成26年7月に「放課後子ども総合プラン」の策定が示され、一体型を中心とした放課後児童クラブと放課後子ども教室の計画的な整備を進めることとされました。
その後、放課後児童クラブのさらなる受け皿整備などを行うこととして、平成30年9月に「新・放課後子ども総合プラン」が策定されるなど、近年、国においては放課後児童対策が強く推進されているところです。
小牧市では放課後児童クラブ、放課後子ども教室ともに人材確保や活動場所の確保などの課題を抱えている中で、「すべての児童が放課後に安全・安心に過ごし、多様な体験・活動を行うことができるよう、児童クラブと放課後子ども教室を一体的に運営し、児童にとってよりよい学びの場や居場所を提供する」ことを目指す姿とし、小牧市版の放課後子ども総合プランを実施しています。
小牧市放課後子ども総合プランの概要 (PDFファイル: 167.5KB)
活動のようす
令和6年度の全校実施に向け、学期毎に2回程度+年に1回、本格的な体験活動を実施しています。
【導入スケジュール】
年度 | 実施校数 | 実施校 |
令和3年度 | 2校 | 小牧・光ヶ丘(モデル事業) |
令和4年度 | 6校 | 小牧・三ツ渕・味岡・篠岡・小牧原・光ヶ丘 |
令和5年度 | 12校 | 小牧・三ツ渕・味岡・篠岡・小牧原・光ヶ丘・村中・米野・一色・本庄・陶・大城 |
令和6年度 | 16校 | 全小学校 |
【活動のようす】
本事業は地域学校協働活動推進事業費補助金を活用し、実施しています。
令和5年度地域学校協働活動推進事業費補助金(実績報告) (PDFファイル: 143.9KB)
これまでの経緯について
【小牧市放課後子ども総合プラン情報交換会(令和3年6月)】
今後の小牧市放課後子ども総合プランの活動の実施に向けて、令和3年度からモデル事業を実施している小牧、光ヶ丘小学校を除く14小学校の児童クラブ従事者、放課後子ども教室従事者が集まり、情報交換会を実施しました。
・東部地区 令和3年6月25日
・西部地区 令和3年6月29日
・中部地区 令和3年6月30日
情報交換会では、主に
・今年度試しに一度合同で活動してみたい。
・今まで互いに交流がなかったが、今日の会でお互いの状況を知ることができた。
・数ヶ月に一度特別なことができれば、児童が喜ぶと思う。
・曜日と学年によって下校時間が異なるため、活動日時の設定が難しい。
・合同の体験活動を行う際の費用はどのようになるのか。
などの意見が出されました。
【小牧市放課後子ども総合プランのモデル事業を実施しました(令和3年2月)】
令和3年度より、小牧小学校・光ヶ丘小学校の児童クラブ及び放課後子ども教室において小牧市放課後子ども総合プランのモデル事業を実施しました。
このモデル事業の評価・検証を踏まえ、令和4年度以降の事業計画を検討しました。
【小牧市放課後子ども総合プラン導入検討委員会から「小牧市放課後子ども総合プランに関する提言書」が提出されました(令和2年10月)】
令和元年6月に小牧市放課後子ども総合プラン導入検討委員会※を設置し、延べ8回の委員会にて小牧市の放課後子ども総合プランの姿が検討されました。令和2年10月26日に「小牧市放課後子ども総合プランに関する提言書」が提出されました。
※令和3年度より委員会名称を運営委員会に改めました。
メッセージ(一部要約)
小牧市放課後子ども総合プラン導入検討委員会 副島委員長
小牧市の放課後子ども総合プランの実施にあたって検討を重ねてきましたが、現場では「負担が増えるのではないか」という不安が強いことが分かりました。このため、市が全面的にバックアップすることが必要で、現場の様々な相談に応じて支援する専任の放課後子ども総合プランのコーディネーターが配置され、協力していただける方々と上手くつなげる役割をサポートすることが重要になると思います。
これからモデル事業を行う中で、色々試行錯誤することになると思いますが、ニーズに合わせて柔軟に対応いただきたいと思います。
小牧市放課後子ども総合プラン導入検討委員会 伊藤副委員長
現場は児童を安全に預かることに一生懸命で、放課後子ども総合プランの実施には行政の支援が必要だと思います。児童が放課後を楽しく、有意義に過ごすために十分なサポートが行われることを期待します。
小牧市放課後子ども総合プランに関する提言書 (PDFファイル: 678.5KB)
【こども・子育て会議から「児童の放課後のあり方に関する提言書」が提出されました(令和元年6月)】
平成30年6月にこども・子育て会議内に児童の放課後のあり方に関する検討部会を設置し、延べ6回の部会にて児童の放課後のあり方が検討されました。令和元年6月4日に「児童の放課後のあり方に関する提言書」が提出されました。
メッセージ(一部要約)
こども・子育て会議 矢藤会長
国において策定されました放課後子ども総合プランを受け、事務局より小牧市版の放課後子ども総合プランの導入に向けて、保護者の目線だけでなく最善の利益を確保されるべき子どもの目線においても児童の放課後のあり方を検討したいと要請があり、こども・子育て会議において議論を進めることとしました。
伊藤和子教育委員を部会長としてこども・子育て会議内に専門部会を設置し、児童、保護者、学校教員、地域住民の複数の目線によるアンケートを実施して、児童にとってどのような過ごし方が望ましいのか検討してきた結果、この度提言をまとめるに至りました。
この提言書の内容が、今後の施策に反映されることを願います。
児童の放課後のあり方に関する検討部会 伊藤部会長
児童の放課後に関する施策は、共働き・ひとり親家庭の保護者に必要な支援が行われることはもちろん大切なことですが、子どもが主役であることが何よりも重要と考えております。放課後は、学校を終えた子どもの気分転換や休息の時間でもあり、人間は何もしていないときこそひらめき、思考力が高まり、蓄積したものをつなぎ合わせていく準備をするそうですが、そういった貴重な時間と考えるためです。
小牧市版の放課後子ども総合プランの実施にあたっては、児童のより一層の自主性・社会性の向上が図られ、「生きる力」を育む環境が確保されるべきと考えます。また、児童クラブ、放課後子ども教室それぞれ人材確保には苦慮されている中、地域ボランティアの発掘や育成、従事者の処遇改善は考慮すべき課題と考えております。特に処遇は、複数の部会員より安全確保や障がいを持ち合わせた児童への対応などの重い責務に見合っていないのではないかという意見がありました。今後一体型となればさらに負担が増えることになりますので、十分に検討されるべきことだと思います。加えて、安全・安心に児童が過ごすための活動場所の確保が必要という問題もあります。これらの諸問題が山積する中、行政、学校、保護者、地域等の関係者で十分に協議され、相互に協力し、それぞれのメリットを生かした体制が構築されれば、小牧市における放課後子ども総合プランも一歩ずつ前進できると思います。
また、児童クラブ、放課後子ども教室、児童館等の視察では、お迎えの母親と手をつなぎ、嬉しそうに帰っていく姿や、工作で助け合ったり、作ることに夢中になっている姿、そしてその子どもたちを見守り、考えながら動いている従事者の方の姿がとても印象的でした。
子どもたちの笑顔を守り、育む環境づくりを一番に考えていただける施策を心より期待しております。
児童の放課後のあり方に関する提言書 (PDFファイル: 246.2KB)
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