鉄分不足に気をつけましょう
更新日:2024年05月02日
完全母乳栄養のお子さんは生後6か月ごろには鉄分が不足しがちです
胎児期に体内に蓄積された鉄は、正常成熟時は生後5か月ごろから、早産児や低体重出生時は生後3~4か月頃から欠乏し始めます。
正常成熟時でも母乳栄養の場合、母乳中の鉄含有量が少ないため、生後6か月の時点でヘモグロビン濃度が低く、鉄欠乏を生じやすいとの報告があります。
鉄欠乏性貧血は、鉄が欠乏することから起こる貧血で、乳幼児の場合脳の発達に影響が起きることがあります。
離乳食の進みや月齢に応じて、適切に離乳食を進めましょう。
鉄分を補うための離乳食の進め方
生後5~6か月頃になりお子さんの受け入れ態勢が整ったら、離乳食を始めましょう。
鉄分を補うためのコツは
1、離乳食づくりに鉄分が豊富な育児用ミルクを使用する。
なお完全母乳育児のお子さんはアレルギーチェックを兼ねて一日一回ひとさじから始めましょう。
2、進みや月齢に応じて、赤身の肉や魚、レバー、大豆製品、卵など鉄分を豊富に含む食材を使用する。
調理が難しいと感じる場合は市販のベビーフードなども上手に利用しましょう。
3、よく食べてくれるものだけでなく、バランスよい食事を心がけましょう。
上記の食材は固さやざらつきで食べにくく、嫌がるお子さんも多いですが、何度もチャレンジしてみましょう。
鉄分補給のワンポイント
・鉄製の調理器具(鍋、フライパン、やかんなど)を使用する。
調理方法は炒めるより、トマトや酢、梅干しなどの酸性食品と煮込むとより効果的に摂取できます。
・加熱調理は煮汁、ゆで汁も活用する。
鉄分は水溶性(水に溶けやすい性質)の栄養素です。煮汁やゆで汁も残さずとりましょう。
・赤ちゃんにはあまり関係ありませんが、母乳育児のお母さんへのワンポイントアドバイスです。
濃い緑茶やコーヒーや紅茶、ぶどうの皮などに含まれる苦み(渋み)成分のタンニンは、鉄の吸収を阻害します。食事中や食事前後は摂取を控えるとよいでしょう。その際の水分補給は、麦茶などタンニンを含まない飲み物を。どうしても緑茶がいい方は、極力薄めに入れるといいでしょう。
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健康生きがい支え合い推進部 保健センター 母子保健係
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