アルコールの害について
更新日:2022年06月23日
「酒は百薬の長」といわれ、適量を守れば問題はありません。しかし、お酒の飲みすぎは、かえって健康を害することになります。そのため、節度ある適度な飲酒を心がけたいものです。
また、未成年は飲酒を禁止されており、未成年をアルコールの害から守るのは大人の役割です。では、お酒の飲みすぎはなぜいけないのか、一緒に考えていきましょう。
飲みすぎると怖いアルコールの害
アルコールと脳
アルコールを大量に長い年月飲みすぎると脳が縮んできます。
特に未成年者では未発達な脳の神経細胞が壊れやすくなり、脳の成長が妨げられます。
また、胎児や赤ちゃんはアルコールに対しての耐性がとても低いので、妊娠中や授乳中に大量飲酒すると脳などに影響を与えると言われています。
意外に知らない、アルコールによるからだへの影響。
アルコールについてどのくらいご存知ですか?チェックしてみましょう。
項目
- アルコールを大量摂取することで、脳が萎縮する可能性が高まる。
- 未成年者の飲酒は、脳の成長を妨げる。
- 急性アルコール中毒は、死にいたる場合がある。
- 女性は男性に比べて、アルコール依存症になりやすい。
- アルコールは痛風を引き起こす可能性を高める。
- 妊娠中、授乳中に母親がアルコールを摂取しても問題はない。
- どんなに飲んでも、一晩眠ればアルコールは体から抜ける。
- アルコールを飲むと、よく眠ることができる。
- アルコールは誰でも飲み続ければ強くなる。
- アルコールが体へ与える影響は、脂肪肝・肝硬変のみである。
こたえは、1番から5番までは全て○、6番から10番までが全て×となります。
酒は百薬の長と言いますが、限度を超えて飲めば健康を損なう恐れがあります。
アルコールによる体への影響の認知度
平成21年度に、親子(母子)健康手帳交付やがん検診で保健センターへ来所された女性を対象に、たばこ・アルコールに関するアンケートを行いました。
アルコールによるからだへの影響の認知度は以下のような結果となりました。

妊娠中の胎児への影響

適量飲酒とは?
節度ある適度な飲酒量は、1日平均純アルコール量約20グラムです。

種別 | ビール | 清酒 | ウイスキー | ワイン | 焼酎 | 缶チューハイ |
---|---|---|---|---|---|---|
飲酒量 | 中瓶1本 (500ミリリットル) |
1合 (180ミリリットル) |
(60ミリリットル) | (200ミリリットル) | (100ミリリットル) | 1.5缶 (520ミリリットル) |
アルコール濃度 | 5% | 15% | 43% | 12% | 25% | 5% |
純アルコール量 | 20グラム | 22グラム | 21グラム | 19グラム | 20グラム | 21グラム |
女性とアルコール
女性は男性より体重が軽い分だけ水分量が少ないので、アルコールの血中濃度が高くなります。さらには、脂肪組織が多いので、アルコールが分解しにくくなります。
決定的なのは、女性ホルモンの影響でアルコールを代謝する酵素の働きが妨げられ、酩酊しやすくなり、依存症になりやすいのです。
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