離乳食Q&A(後期編)

更新日:2018年10月15日

Q1、離乳食を3回食にするのは、いつからがいいですか?

1回の離乳食量が子ども茶碗1杯弱まで食べられるようになったら、3回食にしましょう。

目安としては、1回の離乳食の全体量が子ども茶碗1杯弱くらい食べられるようになったら、3回食にすすめましょう。ただ、食の細い子は1口2口で終わってしまい、量が増えないこともあります。母乳やミルクを飲ませる間隔や量を見直してみましょう。たくさん飲みすぎてお腹がすいていないのかもしれません。また、たくさん遊んであげたり、外へ連れ出したりしてしっかりお腹をすかせて食べさせることもポイントです。

少食の赤ちゃんでも10か月を過ぎていたら、3回食にしましょう。少食でも3回食にすることで1回分多く食べられることになります。

Q2、母乳やミルクばかり欲しがって、離乳食を食べてくれません

母乳やミルクをなるべく欲しがらない環境づくりに努めましょう

母乳やミルクが大好きな赤ちゃんは、泣いてなんとか母乳・ミルクを飲ませてもらおうと頑張ります。お母さんはあまりにも泣かれてしまうと、ついつい与えてしまいます。本人の泣くままにちょくちょく母乳・ミルクが入ってしまうと、空腹で離乳食を迎えることができず、離乳食を食べてくれない悪循環になってしまいます。

★離乳食の量が増えるポイント★

1、生活リズムが早寝・早起きのリズムになっているか

朝7時台には起きて、夜9時には寝る規則正しいリズムが、「離乳食を食べたい!」という気持ちを生み、睡眠不足による気だるさから母乳・ミルクに執着しないことにもつながります。

2、午前中から外出して、母乳・ミルクをなるべく与えない環境づくり

家にいると、赤ちゃんはいつでも母乳・ミルクを飲める環境だと分かっています。外出して、気分転換できるようにし、外の刺激を受けて、空腹で離乳食を食べられるようにしましょう。

3、母乳・ミルクを欲しがったら、まずは抱いたり、遊んであげたりしましょう

赤ちゃんも9か月以降となり、お母さんも赤ちゃんと接している中で、母乳が欲しい泣き方、甘えたいときの泣き方、眠たいときの泣き方の違いが分かってきましたか。泣き方でまずは判断しましょう。母乳・ミルクを欲しがったら、まずは抱いてあやしたり、遊んであげたり、ベランダに出して気分転換をはかりましょう。

crybaby

Q3、9か月からフォローアップミルクを飲ませた方がいいですか?

必ずしもフォローアップミルクを与える必要はありません。

フォローアップミルクは、鉄分やビタミンCが強化され、タンパク質も多く含まれています。離乳食で肉、魚、青菜や大豆などで鉄分などの栄養がバランスよく摂れているようであれば、母乳や育児用のミルクをそのまま飲ませてあげてもかもいません。もし、離乳食が進まず、鉄分不足と感じる時には、フォローアップミルクを離乳食に加えたり、飲ませたりしましょう。

ミルク

Q4、食べるのが早く、丸呑みしているのでしょうか?

赤ちゃんの口の動き、食材の大きさや硬さを確認しましょう。

目安量を与えているのに、食事時間が20分よりも早い場合は、噛まずに丸呑みしている場合が考えられます。

赤ちゃんが食べているときに、上下の唇がねじれ、咀しゃく側に交互に口角が縮んでいれば、きちんと噛んでいます。できていなければ、噛んでいない可能性がありますので、食材の大きさや硬さを確認しましょう。

食材がやわらかすぎると噛む必要がないので、飲み込んでしまいます。逆に硬すぎると、上手に噛めずに飲み込んでしまいます。また、細かく切りすぎても噛む必要がないため、丸呑みにしてしまいます。離乳食後期の硬さと大きさをもう一度見直しましょう。

Q5、歯は生えていませんが離乳食をすすめていいですか?

歯の有無に関係なくすすめましょう。

本格的に歯でかむのは奥歯が生えてくる1歳半すぎ。離乳食後期は歯の有無に関係なく、歯茎でつぶせるやわらかさで大きさを次第に大きく変えていきましょう。ただし、メニューの中のすべてを大きくするのではなく、一品ずつ大きくしていきましょう。全てを一度に大きくしてしまうと、赤ちゃんはかみ疲れて急に食欲がおちてしまうことがあります。お母さんがモグモグと食べる口元を見せてあげるのもいいですよ。

手づかみ食べをはじめていきましょう。

離乳食後期なると、「自分で食べたい!」という気持ちが出てくる赤ちゃんもいます。手づかみ食べを始めてみましょう。

【手づかみ食べによる赤ちゃんの成長】

・自分で食べられるようになり、自立の一歩となる

・自分で食べられることが楽しいと知り、より食欲が増す

・手で触れることで食材の特徴を知り、上手に食べられるようになる

・手づかみ食べによって、手と口の協調運動を発達させ、スプーンを使うためのステップアップにつながる

やわらかい根野菜(にんじん、じゃがいも、大根など)をやわらかく煮た一口大もの、スティック状に細く切った耳なしのパンを赤ちゃんの手に持たせ、お母さんの手で支え、お口まで運びましょう。慣れてきたら、お母さんのサポートなしでお口まで運べるといいですね。

Q6:遊び食べをして食事がすすみません。

食べない時は、30分ぐらいを目安に片付けましょう。

いろんなことに興味をもつので、遊び食べの時期に入ってきます。また、赤ちゃんが「自分で食べたい!」という気持ちも出てきて、手づかみ食べも始まります。そのため、遊び食べはある程度は仕方がありません。汚れてもいいように、ビニールを敷いたり、エプロンを使うのも1つです。30分ぐらいを目安に、食べないでいたずらばかりしているようなら、食事を片付けてしまいましょう。それを繰り返していれば、次第に早く食べないと片付けしてしまうことが分かるはずです。追いかけてまで食べさせる必要はありません。

しかし、遊び食べをしてしまうのは、お腹がすいていないことが原因の場合もあります。食事前に空腹かどうか確認しましょう。3時間以内に母乳・ミルクやおやつが入っていると、空腹で食事を迎えることが難しいことが考えられます。

離乳食で困ったら、保健センター管理栄養士までご相談ください!

赤ちゃんには個人差があり、体格や成長のスピードも違えば、少食の子、よく食べる子もいます。また、食欲のある日とない日もあります。期待した量を食べないからとあせらないでください。

離乳食について、分からないことや心配なことがあれば、お気軽に保健センター栄養士にご相談ください。

栄養士
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健康生きがい支え合い推進部 保健センター 母子保健係
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