クビアカツヤカミキリについて
更新日:2024年08月20日
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特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」は、サクラ・ウメ・モモ・スモモ等バラ科のの樹木内部を食い荒らし、枯死させるおそれのある外来昆虫です。
中国・朝鮮半島・台湾・ベトナムなどの東~東南アジア原産で、繁殖力が非常に強く、2012年に愛知県で被害が確認されたのを始め、群馬県、東京都、大阪府等日本各地で被害が拡大しています。
近年、愛知県内でも被害地域が広がりつつあり、尾張地方でも被害が発生しています。
形態
クビアカツヤカミキリの成虫の特徴
- 体長約20~40mmで、成虫は体全体が光沢のある黒色、前胸背板(首のように見える部分)が赤色で、とげ状の突起があります。
- オスの触角は体長の1.7倍ほど、メスの触角は体長より少し長い程度です。
- 6月~8月ごろに蛹から羽化して成虫になります。越冬は行いません。
- 羽化してすぐに繁殖行動を行い、メスは木の幹や樹皮の割れ目などに産卵します。
(メスは1頭あたり300~1000個程度産卵すると言われています。) - ジャコウのような甘いにおいを放ちます。
- 動きが素早く、驚くと飛ぶこともあります。
クビアカツヤカミキリの幼虫の特徴
- サクラ、モモ、スモモ、ウメなどのバラ科樹木や、カキ、ポプラなどの樹木に穿孔し、加害します。
- 樹皮の割れ目などに産卵された卵から孵化し、樹木内部に侵入します。
- 樹木の生木(形成層付近の辺材)を摂食し、フラス(フンと木くずが混ざったもの)を排出しながら樹木内で1~3年かけて成長し、蛹を経て成虫になります。
- 幼虫の活動時期は春から秋にかけてで、この期間にフラスを排出します。
クビアカツヤカミキリのフラス(フンと木くずが混ざったもの)の特徴
- フラスの粒はゴマ粒をスライスしたような形状です。
- 量が非常に多く、ひき肉状に樹木から出てきます。

写真提供:戸田尚希氏
写真提供:愛知県
写真提供:愛知県
影響・被害
幼虫が生きた樹木の内部に入り込み、1~3年かけて内部を食い荒らします。在来のカミキリムシ類よりも1本の木に穿孔する幼虫の数が非常に多いことが特徴であり、また樹木の形成層付近を食害するため、被害が進行した樹木は水分や養分を吸い上げることができず、枯死してしまいます。
写真提供:愛知県
クビアカツヤカミキリの成虫やフラスを発見したら…
クビアカツヤカミキリの成虫やフラスを発見した場合、小牧市役所環境対策課(0568-76-1136)までご連絡ください。
また、成虫を見つけた場合は、できれば踏みつけるなどして捕殺してください。
- この記事に関するお問い合わせ先
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市民生活部 環境対策課 環境保全係
小牧市役所 本庁舎2階
電話番号:0568-76-1136 ファクス番号:0568-72-2340