「こまき地域づくりフォーラム2015」を開催しました

更新日:2017年08月31日

こまき地域づくりフォーラム2015

日時

平成27年9月13日(日曜日)午後2時~午後4時

場所

小牧市 市民会館ホール

今日の社会状況の急速な変化に伴い、新たな自治のあり方が求められ、本市でも様々な取り組みを行う中で、市制施行60周年となる本年、市民主体のまちづくりを目指した自治基本条例を施行いたしました。
これからの地域づくりを考えるため、過去3回のフォーラムでは自治と協働について、地域協議会の必要性、自治基本条例のあり方などをテーマに開催してきました。今回はスーパー公務員として知られた木村俊昭氏をお招きし、実体験に基づくまちづくりの手法を講演いただき、参加者の皆さんが共に考え、意識を共有する機会とすることができました。

プログラム

1.市長あいさつ(要旨)

山下史守朗小牧市長

山下市長のあいさつの様子の写真

山下市長のあいさつの様子

この地域づくりフォーラムは、これからの小牧、これからの地域を、行政だけで考えるのではなくて、市民の皆様がみずからのこととして考えていただく。そして、市民と行政がともに同じ方向を向いて手を携えて、いろいろと話し合いながら地域づくりをしていこうじゃないかと、そのような思いで4年前から開催おります。

今の時代、これまでの時代から大きく変わろうとしています。日本の歴史上、人口は増え続けていましたが、 10年ぐらい前から日本の人口もピークを過ぎて減っていく時代となりました。小牧も人口が減っていく傾向が出てきておりますし、これからの経済、財政は厳しさを増していくと思います。そのような中で高齢化、年をとっても安心して暮らせる地域をどうつくっていくのか、まさに今我々の課題でございます。

今までは市でやれることはいろいろやってきました。しかしこれからはすべてを行政だけではできないので、地域の皆様方と一緒になってつくっていく、そんな地域づくりが急務でございます。

3月には市制施行60周年ということで、自治基本条例を制定させていただきました。そして、9月には議会の基本条例もでき、地域協議会も2地区で立ち上がりました。

いろいろと今進めようとしていますけれども、そのようなことをぜひ市民の皆様方に自分のこととして捉えていただいて、共に進めていく、そんなまちづくりを進めていきたいと思っておりますので、ぜひお力をお貸しいただきますようにお願いを申し上ます。

今日ひととき、一緒に考えながら過ごしていく中で、これからの小牧の地域づくりに向けての力にしていきたいと思いますので、よろしくお願いを申し上げます。

2.議長あいさつ(要旨)

船橋厚小牧市議会議長

船橋厚小牧市議会議長のフォーラムでのあいさつの様子の写真

このフォーラムも、今回で4回目となりました。今日、地方創生という言葉を至るところで耳にいたすわけでございますが、これは、地域に住む人々がみずからの 地域に希望を持ち、個性豊かで潤いのある生活を送れるよう、小牧市でもこの地方創生のため総合戦略の策定が進められているところでございます。このことは、小牧市の自治基本条例の中のまちづくりのルールに定められた私たちのそれぞれの責務と密接につながっているわけでございます。私ども市議会といたしましても、この自治基本条例、それからつい先日、第3回定例会で定めました私たち議会の議会基本条例に則しまして、今後も議員の責務として政策形成そして、その前提となる議会報告会と市民の意見を聞く会を初め、市民の皆様の思い、意見、情報の収集を積極的に進めてまいります。

司会から自治基本条例の概要の紹介

自治基本条例は、少子・高齢化と人口減少などの急激に社会の仕組みが変化していく中で、10年後、20年後の小牧を見据えたときに、今のうちからその対応について準備しておく必要があるということから、私たちの暮らすまち小牧市のまちづくりの根本となるルールとして策定されました。その中では、市民自治によるまちづくり、つまり市民が主体となるまちづくりをしていくことを基本的な考え方といたしまして、さまざまな立場の人たちがまちづくりに参加し、協働によるまちづくりに努めることを基本原則の一つとして定めております。そして、市民主体のまちづくりには、市民が関心を持ち、みずからの意思で参加すること、つまり、まちづくりを人ごとではなく自分ごととして意識して参加することが必要であることや、地域における自治活動や市民の広域的活動の大切さと、その力を合わせて協働することで大きなまちづくりの力となることを示しております。

3.講演 “できない”を“できる!”に変える 地方の力を引き出します

講師:木村俊昭 氏

事業構想、地域のビジネスとして考える
木村氏による講演の様子の写真

木村氏による講演の様子

北海道西興部村(にしおこっぺむら)という人口1,100人の村ではエゾシカによる被害が多発しています。猟友会も高齢化し、対応がしきれなくなっています。できない理由はいくらでもありますが、できない理由を幾ら言っても鹿は減りません。まずはそれぞれの立場の方々、役場、商工会、猟友会、女性のグルー プなど、今年どんなことをやり、来年どういうことをやるのか、情報共有することが重要です。同じことをしても意味はありません。

次に役割を分担すること。いわゆる分業です。お互いに役割分担をしてもどうしてもできないものがでてきます。例えばここでは鹿を駆除することです。これを解決するために方法を考えます。ボランティアや補助金では長続きせず、数年で終わってしまうかもしれません。事業構想することが肝心であり、どのようにその部分で地元に雇用を生んで、稼ぐという仕組みをつくるかということを考えなければ解決に至りません。

この村ではどうしたのか。ホテルを建てることにしました。何故ホテルか。猟友会の皆さんが教える鹿を撃つ体験ツアーを1泊2食8,000円で行います。枝の剪定については大学の農学部の実習として1泊2食5,000円で行います。ベッドをメイキングする人、食事を作る人など地元の雇用も生まれます。こういった工夫を行い、できないからしょうがないではなく、ボランティアとしての協力依頼ではなく、事業として成り立つよう協力をし解決をしていくことをしています。

全体最適を考える

自分たちのまちづくりをやっていく時に、ほかのまちの取り組みを知らないとやっていけません。そして自分たちのまちの分析を行い、強みと弱みを把握します。 産業・歴史・文化を徹底的に掘り起こして、磨きをかけて、世界に向けて発信するまちづくり、世界発信できるように磨き上げるということです。それをやるときには、未来を担うこども達が愛着心を持てるように地域一体となって育む人づくり、これをやらなきゃだめなんです。商店街をどうするか、空き店舗をどうするか、温泉地をどうするか、工業団地をどうするかという個別ごとではなく、全体を最もよい状況にする、ばらばらではなく関連づけなければいけません。全体最適、価値共創の思考が必要となります。 

木村氏の講演に耳を傾けている会場の様子の写真

会場の様子(事例を交えたわかりやすいお話に興味深く耳を傾けていました )

みずから知り、気づきがないと行動に移さない

私はまちづくりをしたくて小樽市に入庁しましたが、納税課に配属をされたため、生涯をかけてやろうとしているまちづくりについては仕事がない休みの日にやろうと考え、徹底的に行いました。小樽市の寿司屋が何件あるか、役所の先輩に聞いても知らないと言うし、保健所に聞いたら134件あるというが、そのうち営業しているところを教えて欲しいと言ってもわからないと言われる。1軒2貫ずつで全軒自分で回ることとしました。寿司店をまわるうちに、中には悪気なく 「常連客が来るからあんたに出すネタは無い」という店もありました。これを観光客が聞いたらどう思うでしょうか。このまちには二度と来たくないと思う人もいるかもしれません。自分で回ったからこういったことが分かったんです。人はみずから知り、気づきがないと行動に移さないんです。勉強しろと言っても、何故その勉強が大事なのかということをみずから気づかなければ行動に移さないんです。コンパクトシティにしましょうと、これは決まったことなんです、郊外の人は町なかに戻ってきてくださいと言っても、従わない人もいるでしょう。みずから知り、気づかなければ。命令では人は動かないんです。

まちづくりを行うにあたって

鹿児島県鹿屋市柳谷地区、通称やねだん。313人130戸の町内会、小さな集落です。豊重哲郎さんという方が55歳の時に当時は70歳以上の方々が町内会長を努めていることが多い中、経営力、指導力を買われ抜擢されました。豊重さんは文化振興でみんなを笑顔にし、未来を担うこどもたちを地域で育むことを目的に一体感を創ろうと考えました。これをやるためには自主財源が必要と考え、まずサツマイモを、自分がコーチをしていた中学校のバレーボール部の卒業生に来てもらい植えました。それを見ていた町内の年配者の方が、子どもたち、孫たちがやるなら自分もやろうと集まってくれました。それを収穫し、やねだんブランドの焼酎を作り、今では韓国にも輸出をしています。文化振興として古い家を修復し、全国からアーティストや芸術家を招きいれ、移住してもらいました7人の 芸術家とその家族は今でも住み続けています。教育環境を整えるために子どもたちのため寺子屋も作りました。風力発電、太陽光発電で夏も冬も快適に過ごせ公民館、避難所としても使えます。先生にはボランティアではなく、謝金と旅費を町内会でお金を出しています。今後は、私が進めている五感六育事業(五感とは 視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚、六育とは食育、職育、木育、遊育、健育、知育)のまず木育から導入しようとしています。本日の話をまとめますと、笑顔で感動と感謝のまちづくりをしましょう。みずから知り、気づく機会をつくらなければ行動に移してもらえません。上から目線の命令では人は動いてくれません。時にはみずから動き、一緒にやろう、やってみようと、少しずつでも輪を広げていく。その時にはお互いに認め合うという機会、出番、役割を作って、ボランティアじゃやっていけない、少しでも自分たちで財源を確保し、還元することを考えていきましょう。民間の方、民でできることは民でやってもらいましょう、役割分担にもなっていますけれども、全体最適、部分的な地域の一部のことだけでなく、全体に派生するように考えましょう。全体の最適で産業・歴史・文化を徹底的に掘り起こして、世界に発信するまちづくりができるように、子どもたちを一緒になって育て上げる、誇りを持ってもらう。小牧市市制60周年を境に小牧市に生まれて育って、またはこちらに来てよかった、お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、私たちもここで暮らしたい、そういうまちづくりをスタートしていただければと考えています。自分たちの力でできるまちおこし、できないじゃなくて、できるに変えていきましょう。その時には、急ぐな、慌てるな、おごるな、近道するな、決してあきらめるなということが大切です。やねだんや五感六育という取り組みを紹介させていただきました。ぜひ参考にしていただいて、地域の取り組みで皆様が一体となって、小牧市の、歴史、文化の香りのするこのまちが発展されることを祈念しております。

アンケート調査結果について

今後の自治や協働に関するさまざまな施策の検討を進めていく上での資料とするため、参加いただいた皆さまにアンケート調査をお願いした結果、250名の方々に協力をいただきました。心よりお礼申し上げます。

この記事に関するお問い合わせ先

市長公室 協働推進課 市民協働係
小牧市役所 本庁舎4階
電話番号:0568-76-1629 ファクス番号:0568-75-5714

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