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令和元年行政報告(第2回定例会)

更新日:2019年06月05日

令和元年6月5日、小牧市議会第2回定例会にあたり、5月末に出納閉鎖いたしました平成30年度の一般会計を始め、特別会計、企業会計の決算見込み、及び事務事業の成果についてご報告を申しました。

令和元年小牧市議会第2回定例会にあたりまして、5月末に出納閉鎖いたしました平成30 年度の一般会計をはじめ、特別会計、企業会計の決算見込み及び事務事業の成果についてご報告を申し上げます。

まず、一般会計の決算見込みについてであります。

何分にも出納閉鎖を行ったばかりでありますので、まだ正確な数字をお示しすることはできませんが、繰越明許費として措置いたしました諸事業の繰越財源を差し引いた実質収支ベースにおきまして、黒字決算を見込むことができました。この要因でありますが、歳入につきましては、景気の緩やかな回復が続いたことを受けて、市税全体として予算現額を確保できましたこと、歳出につきましては、扶助費などの執行残が生じたことのほか、経費の節減合理化、事務事業の見直しや事務改善に努めたことなどによるものであります。平成30 年度は、5ヵ年計画である「第6次小牧市総合計画 新基本計画」の最終年度でありました。そのまとめの年であると同時に、「小牧市まちづくり推進計画」へと市政運営の最上位計画を引き継ぐための準備を行う年でもあり、これまで掲げてまいりました「改革と創造の市政」「チャレンジする市政」を強力に推進し、将来を見据えた様々な改革と新たな施策の展開に全力を注ぎ、信念とスピード感をもって市政を運営してきたところであります。また、新基本計画に掲げております3つの都市ヴィジョンの実現に向け、各施策に限りある行政の経営資源をより無駄なく最適に配分しながら、効果的・効率的で持続性が高い市政の運営に努めてまいりました。

それでは、平成30 年度の主な事務事業の成果について申し上げます。

はじめに、市政戦略編における重点事業についてであります。
『こども夢・チャレンジNo.1都市』の実現に向けて、「夢を育む環境の創出事業」では、新たな取組といたしまして、小学4年生から中学3年生までを対象に、こども向けの広報紙「KOKOこま」を作成・配布したほか、こどもたちが思い描く小牧市の将来像などの意見や提案を発表する場として、中学生による「こども議会」を開催いたしました。また、学習支援事業「駒来塾」につきましては、東部、北里地区の2教室に、昨年8月からは味岡地区を加えて3教室に拡充し、すべてのこどもたちが、夢と希望を抱き、健やかに成長していける環境づくりに取り組みました。

『元気創造都市』の実現に向けては、「まちの元気」と「市民の元気」の2つの側面から積極的に取り組んでまいりました。まず、「まちの元気」としましては、「小牧市企業新展開支援プログラム」に基づき、本市の更なる産業力強化に向けて重要な役割を担う「こまき新産業振興センター」の開設準備を行い、本年4月に中部公民館1階に開設したところであります。そして、市民生活の支援と地域経済の活性化を図るため、小牧商工会議所が実施する「こまきプレミアム商品券」発行事業への助成につきましては、引き続き多くの皆様にご利用いただけるよう実施し、ほぼ完売することができました。

次に、「市民の元気」としましては、自分に合った健康づくりにチャレンジした市民の方が、獲得したポイントを市内限定商品券などに交換できる「健康いきいきポイント制度」につきまして、ポイント対象事業を増やし、より多くの方に参加していただけるようにいたしました。さらに、楽しみながら歩いて健康づくりができるウォーキングアプリ「alko」につきましては、さらなる用促進を図るために機能強化を行い、多くの皆様にご活用いただきました。『支え合い共生都市』の実現に向けては、在宅医療・介護連携を推進するため、小牧第一病院内にある「在宅医療サポートセンター」を「在宅医療・介護連携サポートセンター」と改め、相談支援、医療・介護関係者の研修、市民の方への普及啓発を図りました。権利擁護支援につきましては、昨年7月に小牧市、岩倉市、大口町、扶桑町の2市2町において「尾張北部権利擁護支援センター」を小牧市ふれあいセンター内に開設し、成年後見制度の利用支援や権利擁護支援に関する相談事業を実施してまいりました。また、市が指定する介護施設などでのお手伝い、地域での高齢者サロン活動などへの協力、地域協議会を通じた日常生活の困りごと支援の支え合い活動などに対してポイントを付与して、市内限定商品券で還元する「支え合いいきいきポイント制度」については、対象となる介護施設などを増やし、より一層、支え合い助け合いの地域づくりの促進を図ってまいりました。引き続き、「健康いきいきポイント制度」と「支え合いいきいきポイント制度」をあわせた「こまきいきいきポイント制度」により、市民の皆様の「元気」と「支え合い」が地域内で循環をしていく仕組みづくりに取り組んでまいります。地域協議会につきましては、昨年11 月に光ヶ丘小学校区と小木小学校区で新たに設立され、全16 小学校区のうち半分の8小学校区において活動に取り組んでいただいております。今後も既設の地域協議会の活動支援に努めるとともに、他の小学校区においても説明会の開催や地域の課題を話し合う場づくりなどを通して、設立の推進を図ってまいります。以上、市政戦略編に掲げました重点事業につきましては、優先的に経営資源を投入して推進を図ってまいりました。

続きまして、分野別計画編における7つの分野ごとに、昨年度の主な事務事業の成果について申し上げます。

まず、安全・環境についてであります。
生活安全では、事業者や地域で防犯カメラを設置した場合の補助制度や市民の自主防犯活動に対する補助制度を引き続き実施するとともに、市民との協働による防犯対策に取り組み、犯罪が発生しにくい環境を整えてまいりました。消防につきましては、地震や火災などの災害に備え、新設する公園の整備に合わせた耐震性貯水槽の設置を計画的に進めており、今年度は、浜井場公園と自才前公園に設置してまいります。ごみ対策につきましては、分別の簡素化やごみ収集体制の積極的な見直しに取り組み、小型の破砕ごみを燃やすごみとして排出できることとしたほか、ごみ集積場に排出された燃やすごみは、午前中に収集し、午後からは剪定枝類を資源として回収するようにいたしました。また、雑がみについては、雨天時でも排出できるように資源回収用指定袋を使用しておりましたが、晴天時の場合は不用な紙袋での排出も可とするなど、より一層の利便性の向上と再資源化の推進を図りました。なお、平成30 年度は順位がまだ出ておりませんが、平成29 年度においては、平成28 年度から引き続き再資源化率が県下第1位となっています。

次に、保健・福祉についてであります。
健康診査では、これまでの妊婦・乳児健診、妊婦個別歯科健診に加え、新たに産後のうつ対策としての産婦健診や新生児に対する聴覚検査費用の助成を行い、疾病の早期発見・早期治療に積極的に取り組みました。こどもの予防接種につきましては、接種時期のお知らせやスケジュール管理ができる子育て支援アプリを導入し、保護者の皆様の負担軽減を図りました。改築工事を進めてまいりました「第1老人福祉センター」につきましては、本年4月に全面オープンしたところであります。また、今後も増加する高齢者の健康増進や生涯学習の場として、「(仮称)第3老人福祉センター」の建設を久保一色地内に進めるため、基本構想・基本計画を策定いたしました。

続きまして、教育・子育てについてであります。
学校教育についてであります。特別支援学級に在籍する障がいのある児童生徒へ、より一層きめ細かな支援を提供するため、新たに「学校生活サポーター」を配置いたしました。老朽化・狭隘化が進んでいる小牧南小学校につきましては、施設の改築に向け、基本設計を行いました。子育てについてであります。再開発ビルラピオの2階から4階にかけて「子育て支援の拠点」と「こどもが主役となる拠点」からなる「(仮称)こども未来館」の整備を進めてまいりました。「子育て支援の拠点」として、支援内容を充実すべく、「子育て世代包括支援センター」を昨年9月にラピオ3階に先行オープンさせ、妊娠期から子育て期までにわたる様々な相談やニーズに対して総合的な支援を行っております。一方、「こどもが主役となる拠点」につきましては、(仮称)こども未来館の2期事業として児童センターの移転・拡充整備を予定しており、基本設計・実施設計を実施しました。また、待機児童の解消につきましては、今までの対策が実を結び、本年4月の調査において、待機児童の人数はゼロとなったところであります。本市では、さらに質の高い保育の確保に向け、市内16ある民間の小規模保育事業所の模範となるべく、小牧市立小規模保育園「こすも」を中部公民館の2階に整備し、本年5月に開園したところであります。

文化・スポーツについてであります。
一昨年に設立した「一般財団法人こまき市民文化財団」につきましては、魅力的な事業にチャレンジし続けており、市民の皆様から大変ご好評をいただいているところであります。
本市のシンボルであります史跡小牧山につきましては、織田信長が築いた近世城郭のルーツとなる石垣の城や城下町の形成、小牧・長久手の戦いなど、歴史の舞台となった小牧山を最新の映像技術を用いた展示で説明するガイダンス施設である、「小牧山城史跡情報館 れきしるこまき」が本年4月にオープンいたしました。多くの方にご来館いただき、小牧山の歴史的価値や魅力を市内外に発信してまいります。新図書館の建設事業につきましては、建設に向けて実施設計を行いました。令和2年度末の開館に向けて、いよいよ本年度から工事に着手してまいります。

続きまして、産業・交流についてであります。
本市の魅力やブランドコンセプト「夢・チャレンジ 始まりの地小牧」を市内外に発信していくために、引き続きピーチバスへの広告掲出や市の公用車へのブランドロゴマークのラッピング、本市の魅力を伝えるブランドムービーの映画館でのCM上映など、様々な媒体によるPRを進めてまいりました。観光につきましては、3月から5月の期間を『小牧山 春のキャンペーン』として、小牧山及びその周辺のイベントと“小牧山さくらまつり”をあわせて包括的にプロモーションを実施することにより、小牧山一帯の魅力発信を行ってまいりました。

次に、都市基盤についてであります。
小牧駅周辺につきましては、魅力と賑わいのある中心市街地の整備を行うため、新図書館及び(仮称)こども未来館と相乗効果を発揮するよう、小牧駅西駅前広場などの整備に係る実施設計などを行ってまいりました。桃花台センター地区周辺につきましては、交通結節点としての利便性の向上を図るため、バス停の集約化に向け、整備に係る基本設計を行いました。また、平成3年の事業認可以来、積極的に整備を進めてまいりました小牧小松寺土地区画整理事業につきましては、事業が完了し、昨年10 月に小松寺地区の町名設定を行いました。公共交通につきましては、名鉄小牧線の小牧原駅及び小牧口駅にエレベーターなどを設置するバリアフリー化を推進するため、鉄道事業者に積極的な補助を行ってまいりました。小牧原駅は昨年3月末から供用を開始しており、小牧口駅は本年12 月の供用開
始を目指しております。道路の整備につきましては、主要道路や市民生活に密着した生活道路の整備を積極的に進め、小牧駅から小牧山までを結ぶ小牧駅前線延伸道路については、本年度末の工事完了を目指しております。また、昨年6月の大阪府北部の地震によるブロック塀倒壊事故を受けて、人的被害の防止や避難経路の確保を図るため、道路や公共施設などに面する倒壊の恐れがあるブロック塀などの撤去費用の補助制度を新たに創設するとともに、民間木造住宅の耐震化及び減災化の促進を行ってまいりました。

続きまして、自治体経営についてであります。
平日に窓口を利用することが困難な市民の皆様の利便性向上と市役所本庁舎の混雑緩和を図るため、昨年5月から毎月第4日曜日の 午前に住民異動や証明書の発行など市民課業務の窓口を開設いたしましたが、本年4月からは、小牧駅出張所の廃止に伴い、開庁日時を毎週日曜日の終日に拡充しております。なお、住民異動業務を毎週日曜日に実施するのは、県内では初めてとなります。また、昨年10 月からは、篠岡支所において、国民健康保険などの医療制度、国民年金や児童手当に関する受付と交付業務を拡充いたしました。平成29 年度から始めた、市民とともに協働の可能性を探り協働事業化を促進する「協働診断事業」では、選定された6業務を協働により実施いたしました。本市の最上位計画であります「第6次小牧市総合計画 新基本計画」が、平成30 年度に最終年度を迎えたため、自治基本条例に基づく新たな計画として「小牧市まちづくり推進計画」の策定に向けた調査及び有識者会議、審議会を開催いたしました。また、将来の施設整備などに備え、都市基盤整備基金、次世代教育環境整備基金、社会福祉基金にそれぞれ4億円を積み立てました。

続きまして、特別会計の決算見込みについてであります。
一般会計同様、正確な数字をお示しすることはできませんが、全ての特別会計について、概ね所期の目的を達成することができ、それぞれ黒字決算を見込むことができました。

続きまして、病院・水道の両企業会計についてであります。
まず、病院事業会計についてであります。小牧市民病院におきましては、病院機能の充実強化や療養環境の向上を目指した新病院の建設工事を平成31 年1月に無事竣工し、令和元年5月1日から診療を開始することができました。尾張北部医療圏の中核病院として、これまで医療の質の向上と経営の健全化に努め、ほぼ毎年度黒字経営を続けてまいりましたが、平成30 年度は、新病院の建設に伴い、旧の建物である南棟・東棟が遊休資産となることから、資産の価値を適正に表示するため減損損失を計上し、新病院の建設工事費等に伴う控除対象外消費税などを合わせて47 億円余の赤字決算を見込むこととなりました。今後も、減価償却などによりしばらくの間は赤字決算が続き、その後の早期黒字化を見込んでいますが、いずれにしましても新病院の機能を最大限発揮し、職員一丸となって一層の努力を重ねてまいります。

次に、水道事業会計についてであります。
水道施設の維持管理や水質管理を適切に行うとともに、地震災害への備えとして配水管網の耐震化を計画的に推進してまいりました。平成30 年度は、5億円余の黒字決算を見込むこととなりましたが、これは主に、現金を伴わない収入である長期前受金戻入の計上によるものであります。今後も水道施設の更新などに多額の費用が必要となる中、人口減少などによる水需要の減少が見込まれることから、依然として厳しい経営環境ではありますが、経営基盤の強化を図り、安全な水道水の安定供給に努めてまいります。

以上、申し述べました結果をもちまして、平成30 年度の出納を閉じたわけであります。

計画いたしました諸事業が適切に執行できましたことは、職員一丸の努力はもとより、議員各位をはじめ、市民の皆様のご理解とご支援の賜物であると、心から感謝を申し上げる次第でございます。なお、決算の認定につきましては、改めて後日の議会でお願いするわけでありますが、本日はその概要についてご報告させていただきました。

今後も、将来を見据えた改革と課題解決に向けた積極的な施策展開で、主体的に小牧市の明るい未来を創造すべく、「改革と創造、チャレンジする市政」をさらに強力に推進し、安全・安心で、持続可能な、将来に輝き続ける、魅力と活力あふれる夢ある小牧市の実現に向けて全力で取り組んでまいる決意でございます。議員各位におかれましても、今後とも一層のご理解とご支援、ご協力を賜りますよう心からお願いを申し上げ、行政報告といたします。

この記事に関するお問い合わせ先

市長公室 広報広聴課 情報メディア係
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