令和3年施政方針(第1回定例会)

更新日:2021年02月24日

令和3年2月24日、小牧市議会第1回定例会において、山下市長が令和3年度の市政運営の基本方針となる施政方針を述べました。

0:00​〈はじめに〉
0:30​〈新型コロナウイルス感染症〉
6:05​〈市政運営方針〉
10:23​〈予算編成方針〉
13:16​〈市政戦略編〉
28:56​〈安全・環境〉
33:10​〈健康・福祉〉
35:44​〈教育・子育て〉
39:18​〈文化・スポーツ〉
40:55​〈産業・交流〉
42:18​〈都市基盤・交通〉
45:40​〈自治体経営編〉
49:03​〈新型コロナウイルス感染症対策〉
52:17​〈令和3年度予算規模〉
54:37​〈結びに〉

はじめに

令和3年小牧市議会第1回定例会の開会にあたり、市政運営に係る私の所信を申し述べますとともに、令和3年度当初予算案につきまして、主要な施策とその概要をご説明申し上げ、議員各位、並びに15 万余市民の皆様のご理解とご協力をお願いいたしたいと存じます。

新型コロナウイルス感染症

はじめに、新型コロナウイルス感染症についてであります。
新型コロナウイルス感染症によりお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、新型コロナウイルスに感染された方々、ご家族ならびに関係者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
また、感染症の拡大防止や支援のため日々業務に従事されている医療従事者をはじめとするエッセンシャルワーカーの皆様に改めて深く敬意を表し、感謝を申し上げます。
昨年は、小牧市市制施行65 周年を迎え節目の年でありましたが、予期せぬ「新型コロナウイルス感染症」の流行により、4月には新型インフルエンザ等特別措置法に基づく初めての「緊急事態宣言」が発出されました。学校が全国一斉に休校となるなど、「当たり前の日常」が奪われ、社会経済活動の多くが停止し、企業の活動や雇用、人々の生活に大きな影響を与えました。
また、自粛生活を余儀なくされる中、本市においても、誠に残念でありましたが、産業フェスタや令和夏まつり、市民駅伝など、これまで育くんできた大規模な交流イベントやスポーツ行事をはじめ、地域の様々な事業や催しが軒並み中止となりました。
そうした中、小牧市では、市民生活の安定を図るため、市議会からの緊急要望を踏まえて、「水道料金基本料金の6か月間免除」、「18 歳までの子どもへ1 人あたり5千円分の図書カードの配布」、「75 歳以上の高齢者へ1 人あたり1 万円の感染症対策協力金の支給」等、本市独自の様々な取組を行ってまいりました。
また、市内で事業を営む事業者の皆様には、セーフティネット保証融資関係をはじめ、緊急事態措置期間中に愛知県の要請等によって休業や営業時間短縮に協力した事業者への「新型コロナウイルス感染症対策協力金」や、飲食店において、新たにテイクアウトサービスを開始する場合や店内の換気機能強化等来店者の感染防止措置等に要する経費の一部を補助する「飲食店新型コロナウイルス感染症対策補助金」の交付など、地元中小事業者の事業継続のための様々な支援を行ってまいりました。
更には、「こまき応援キャッシュレス決済ポイント還元」、「こまき応援食事券」、「こまきプレミアム商品券」という3段ロケットの経済対策を矢継ぎ早に実施し、地域経済の下支えを図ってまいりました。
しかしながら、昨年の11月頃から感染症の第三波により再び感染が急激に拡大し、愛知県においても新規感染者数や入院患者数などが激増したことにより、1月13 日には2度目となる「緊急事態宣言」が発出され、現在も継続している状況であります。
以上のように、昨年は、小牧市においても新型コロナウイルス感染症の多大な影響を受け、学校の一斉休校や各種事業の中止をはじめ未曾有の事態に直面する中で、感染症対策に追われ、市民の安全確保と市民生活の安定、地域経済の下支えに全力を傾けた一年となりました。
本年においても、今まで一つひとつ紡いでまいりました地域のつながり、本市ならではの文化やコミュニティなど、そうした大切なものをこの災禍の中で失うことのないよう、ウィズコロナ、アフターコロナをしっかりと見据え、市民の命を守る感染症対策に全力を注ぐとともに、市民生活を支える社会経済活動との両立を図ることができるようバランスよく進めていくことが、引き続き優先事項となってまいります。
また、新型コロナウイルスに感染された方やそのご家族、医療関係者等への差別や偏見等が生じることのないよう、昨年第4回定例会におきまして、「小牧市新型コロナウイルス感染症関係者の人権擁護に関する条例」を制定し、12 月には小牧青年会議所と「コロナ差別ゼロ共同宣言」を行いましたので、引き続き市民の皆様への周知及び啓発に努めてまいります。
そして、現在のような厳しい状況を改善することが期待されますワクチン接種につきましては、去る1月18 日には、県内でいち早くワクチン接種を実施できるよう新型コロナウイルスワクチン接種推進室を新設いたしましたので、推進室を中心に全庁的な職員の協力体制のもと、市民の皆様に遅滞なくワクチンを接種できるよう鋭意準備を進めてまいります。ワクチン接種の実施には、医療従事者の協力が不可欠であります
ので、小牧市医師会のご協力もいただきながら、一刻も早く新型コロナウイルス感染症を克服し、市民の皆様が日常の生活を取り戻せるよう全力で取り組んでまいります。

市政運営方針

さて、私は、これまで「改革と創造の市政」「チャレンジする市政」を掲げ、将来を見据えた様々な改革と小牧市の明るい未来につながる新たなチャレンジに全力を注ぎ、信念とスピード感を持って市政を運営してまいりました。
そして、小牧市民憲章に掲げる理想のまちを実現するため、小牧市自治基本条例に基づいて策定した初めての計画である「小牧市まちづくり推進計画 第1次基本計画」において、これまでの取組を継承した3つの都市ヴィジョン「こども夢・チャレンジNo.1都市」「健康・支え合い循環都市」「魅力・活力創造都市」をまちづくりの機軸として掲げていますが、それらに加えて、“誰一人取り残さない”持続可能で多様性
と包摂性のある社会の実現を目指すSDGsや、多様性を生かすダイバーシティの考えにも十分に意を配しながら、多様な市民と行政の協働により、小牧市の強みを活かしたまちづくりを一層加速させてまいる所存であります。

都市ヴィジョン1の「こども夢・チャレンジNo.1都市」が目指す、こどもの夢への挑戦をまち全体で応援していくことで、こどもを中心に世代を越えて市民がつながるまちをつくっていくことは、すべての世代が暮らしやすい、あたたかい支え合いのまちづくりへとつながります。
そして、都市ヴィジョン2の「健康・支え合い循環都市」は、幸せな高齢社会を実現するために、スポーツ等を通じて市民の健康づくりを支援し、さまざまな学びを通じて市民がより豊かな自分らしい人生を送ることができるようにするとともに、市民活動や地域自治の充実拡大を通じて、地域での支え合い助け合い活動を推進することにより、高齢者をはじめすべての市民が安心して暮らし続けることができるまちを目指してまいります。
更に、都市ヴィジョン3「魅力・活力創造都市」の若い世代や子育て世代が住みたい、住み続けたいと思える魅力あるまちづくりは、地域を活性化し、子や孫の世代へ持続可能なまちづくりへとつながります。
地域経済を支援し、バランスの良い産業集積を持続的に高めることで、将来にわたって輝き続けるまちを目指してまいります。
あわせて、「第2期小牧市まち・ひと・しごと創生総合戦略」をもとに、本市の少子高齢化と人口減少問題に対して、より一層の地方創生の充実・強化を図るほか、全庁的に様々な取組を通じて持続可能な開発目標であります「SDGs」に貢献してまいります。
以上の方針により、私は小牧市長として、まずは未だ終息の見えない新型コロナウイルス感染症対策について、これから始まる予定のワクチン接種を含めて、市民の命を守るための感染拡大防止対策に万全を期すとともに、社会経済活動との両立を図り、市民の暮らしを守るために、全力を尽くしてまいります。
そして、小牧市の将来を見据え、世代間や地域間のバランスを図りながら、こどもが夢を育み、高齢者をはじめ誰もが安心して暮らせる小牧市、そして、若い世代や子育て世代が住みたいと、子や孫も住み続けたいと思う、魅力と活力あふれる夢ある小牧市を創造するため、議員各位、並びに市民の皆様と力を合わせて、小牧市の明るい未来につながる更なるチャレンジと、15 万余市民の幸せのための市政運営に、決意と信念を持って、引き続き全力で取り組んでまいる所存であります。

予算編成方針

次に、令和3年度予算編成についてであります。
本市の財政状況でありますが、少子高齢化の進展に伴う社会保障関連経費や、公共施設の建替えや改修に要する費用など年々増加する経費の状況に加え、法人市民税の一部国税化や、幼児教育・保育の無償化、会計年度任用職員制度の導入、GIGAスクール構想など相次ぐ国の制度改正や政策が、普通交付税の不交付団体である本市の財政を急激に圧迫している中で、市税の減収を見込んだ令和2年度予算編成に引き続き、新型コロナウイルス感染症による経済状況悪化の影響により、来年度は更なる大幅な減収が見込まれることから、今後の財政運営は、より一段と厳しさを増していくものと危惧しています。
このような状況の中で、新しい生活様式に適応した安全・安心・快適な市民生活を最優先としつつ、健全財政の維持に十分留意し、より一層の行財政改革を進めることが必要であります。
そこで、令和3年度の予算編成にあたっては、これまで以上に施策全般にわたり各事業の緊急度・重要度を見極め、事務事業の見直しと経費の節減合理化を行い、財源を捻出することで、新型コロナウイルス感染症への対策を含む重要施策に対して重点的に予算を配分いたしました。
また、コロナによる危機に直面し、社会全体が大きく変わろうとしている今だからこそ、未来への積極的な投資も必要であります。
「小牧市まちづくり推進計画 第1次基本計画」を推進し、行財政改革の取組などを更に力強く進めるよう努めるとともに、議員各位や市民の皆様からいただいたご意見、ご要望を十分に検討した上で可能な限り市政に反映し、皆様のご期待に十分応え得るよう編成したところであります。
それでは、来年度の主要な事業と施策の概要について、以下、令和3年度当初予算案を中心に、「小牧市まちづくり推進計画 第1次基本計画」の構成にあわせて、「市政戦略編」の3つの戦略、「分野別計画編」の6つの分野、更に「自治体経営編」の順にご説明申し上げます。

<市政戦略編>
まず、市政戦略編であります。
戦略の第一、「来るべき未来社会を見据えて、すべてのこども達が夢を育み、チャレンジできる環境を創出」についてであります。
小牧市の誇る「子育て支援が充実している」姿を一層高めるとともに、未来社会を見据えて、更に高い地域の姿として「こどもの夢を育み、夢へのチャレンジをみんなで応援するまち」「こどもを中心にすべての世代がつながっているまち」、そして、「すべての世代が暮らしやすい、あたたかい支え合いのまち」を目指してまいります。
十分な教育環境に恵まれない中学生を対象とした、無料の学習塾「駒来塾」については、元教員の方や大学生などの協力を得て、市内全域の4教室で引き続き実施してまいります。
海外語学研修、体験研修、ボランティアなど自分がチャレンジしたい内容に対して、優秀者に助成金を支給する「夢にチャレンジ助成金」では、新たに中学生を対象に夢を語ってもらい、将来の助成金を利用してのチャレンジにつなげる契機とします。また、国際的視野を持った人材を育成する「大学生等海外留学奨学金」は、申し込みの対象や基準を変更し、より広く応募しやすい制度として実施してまいります。
更に、経済的に恵まれないひとり親家庭などのこどもたちの大学入学準備費用に対する助成や、親と子が高等学校卒業程度認定試験の合格を目指すための費用に対する助成を引き続き実施してまいります。
「Society5.0 を見据えた教育の推進」につきましては、昨年中に国のGIGAスクール構想に基づき小中学校に全児童生徒分のタブレット端末を配備いたしました。中学校では昨年11 月から、小学校では本年1月からタブレット端末を使った授業を開始しています。ICTの活用により、こどもたちが情報を収集し活用する能力を伸ばし、Society5.0 の時代に自ら未来を切り拓いていくことができる力を育む教育を進めてまいります。
放課後児童クラブでは、開設時間を30 分延長し、平日においては「午後7時まで」として運営いたします。
小牧南小学校では、校舎の改築に合わせて、小牧南児童クラブの全面改築を行い、児童数の増加による狭隘化の解消を図ってまいります。
児童クラブと放課後子ども教室を一体的に、又は連携して行う「放課後子ども総合プラン」の導入につきましては、これまで検討を進めてまいりましたが、小牧小学校、光ヶ丘小学校の2地区において、モデル事業を実施してまいります。
小牧市の子育ち・子育ての中核施設として整備いたしました中央児童館「こまきこども未来館」は、コロナ禍でオープンが遅れておりますが、感染拡大の第3波が落ち着いた後には、こどもたちがさまざまな“遊び”や“体験”を通じて、楽しみながら“学び”を見つけられる、新たな感性が芽生える空間を提供してまいります。そして、こどもを中心に世代を越えて市民がつながる「こども夢・チャレンジNo.1 都市宣言」の理念を体現する施設として、本市の充実した子育て環境を市内外に強力に発信してまいります。
また、子ども会活動につきましては、「こまきこども未来館」を拠点とする(仮称)子ども会活動促進連絡会議を設置し、市内のすべての単位子ども会の活動を支援してまいります。
妊娠期から子育て期にわたり切れ目のない子育て支援を行う「子育て世代包括支援センター」では、令和2年度からこども家庭総合支援拠点事業を開始し、ひとり親の自立相談や、児童虐待への対応などきめ細かな支援を継続的に行ってまいります。
また、妊娠期から子育て期にわたる様々な相談に応じたサポートプランの作成や、産後に心身の不調や育児不安がある方に対する医療機関等での心身のケアや育児のサポートを実施してまいります。
更には、家族などから子育て支援が得られない方に対してのヘルパー派遣や、子育て中の保護者が心身のリフレッシュを図るためのこどもの一時預かりについては、令和2年度に料金体系の見直しを実施したところであり、より利用しやすい制度として運用してまいります。
健康診査では、多胎妊婦への助成を拡充し、引き続き、妊産婦・乳児の健診、新生児に対する聴覚検査の費用の助成を行ってまいります。
戦略の第二、「“健康・生きがいづくり”と“支え合いの地域づくり”の循環により、自分らしくいきいきと安心して暮らすことができる『活力ある高齢社会(小牧モデル)』を構築」についてであります。
加速する高齢化の問題に対応し、高齢者が安心して長生きすることができる幸せな高齢社会を実現するためには、市民の健康・生きがいづくりを応援し、市民の皆様と共に支え合いの地域づくりを進め、高齢者をはじめとする市民の「健康」と「支え合い」が地域内で循環する「活力ある高齢社会」を築いていくことが重要であると考えます。
そのため、すべての市民の皆様とともにそうしたまちづくりを進めるための「(仮称)健康・支え合い循環都市宣言」の検討を進めるとともに、“健康・生きがいづくり”と“支え合いの地域づくり”に係る施策を推進してまいります。
「健康・支え合い循環都市」の実現に向けて、昨年9月に再開発ビルラピオの2階に移転オープンした市民交流テラス「ワクティブこまき」では、市民活動、ボランティア活動、地域活動、生涯学習活動など幅広い分野の活動を包括的に支援し、市民参加による協働のまちづくりを進めてまいります。
また、「ワクティブこまき」内では、高齢者のニーズに合わせて、就労からボランティア活動に至るまで、ワンストップで適切に情報提供ができる総合窓口を本年2月に設置したところでありますが、健康づくり・生きがいづくりに向けた更なる支援体制の充実を図ってまいります。
市民の健康づくりの取組に対してポイントを付与し、市内限定商品券などに交換できる「こまき健康いきいきポイント制度」につきましては、楽しく継続的に健康づくりができるウォーキングアプリ「alko」の活用と合わせて、より多くの方にご利用いただき、健康づくりの習慣化を図ってまいります。
市民の支え合い活動に対してポイントを付与し、市内限定商品券で還元する「こまき支え合いいきいきポイント制度」につきましては、市内の介護施設等でのお手伝い、地域でのサロン活動等への協力、地域協議会を通じた日常生活の困りごと支援の3種類で、令和2年12 月末現在、1,244 人の方々に「お互いさまサポーター」としてご登録いただいております。
今後も、高齢者をはじめ更に多くの市民の皆様に「お互いさまサポーター」としてご登録いただけるよう周知に努めるとともに、この制度を広くご活用いただくことで、参加者ご自身の介護予防や健康づくりと、活動の励みや広がりにつながり、より一層、支え合い助け合いの地域づくりが進むよう鋭意取り組んでまいります。
そして、「健康いきいきポイント制度」と「支え合いいきいきポイント制度」を合わせた「こまきいきいきポイント制度」で、市民の皆様の「健康」と「支え合い」が地域で循環する仕組みづくりを引き続き進め、活力のある幸せな高齢社会の実現を目指してまいります。
フレイル対策につきましては、住友理工株式会社様と締結した包括連携協定に基づき、地域住民の心身の状態を測定するフレイルチェックを実施するとともに、予防講座や個別相談を実施しフレイル予防の取組を充実させてまいります。
また、本年4月1日施行予定の「小牧市歯と口腔の健康づくり推進条例」につきましては、広く市民の皆様に周知を図るとともに、「いきいき世代個別歯科健診」では、現在40 歳から75 歳まで5歳刻みで無料の歯科健診を行っておりますが、80 歳まで対象年齢を拡大し、「歯周病予防個別歯科健診」では、現在35 歳を対象としておりますが、20 歳、25 歳、30 歳まで対象を拡大してまいります。
地域の絆を強化するとともに、地域活動を活性化し、支え合い助け合いの地域づくりを推進するため、小学校区単位を基本として設立を目指しております地域協議会につきましては、令和2年度に三ツ渕小学校区、一色小学校区で設立され、現在、全16 小学校区のうち13 小学校区において活動に取り組んでいただいているところであります。
今後も、地域協議会の位置づけや認定、市の支援等について定めた「小牧市地域協議会に関する条例」に基づき、設立された地域協議会に対して活動の支援を行うとともに、設立に至っていない地域に対しては引き続き設立の推進を図ってまいります。
また、生涯学習団体などがこれまで培ってきた学びの成果を地域に還元するため、「地域に還元チャレンジ助成金」を創設し、生涯学習を通じた生きがいづくりと支え合いの地域づくりの人材育成を図ってまいります。
戦略の第三、「『住みたい』『働きたい』『訪れたい』魅力あふれる小牧を創造」についてであります。
持続可能な都市運営とすべての世代にとって快適な生活環境を実現するため、地域振興のバランスを図りつつ、「コンパクト・プラス・ネットワーク」の考えに基づいて、魅力と活力にあふれるまちづくりを進めてまいります。
本市の魅力やブランドコンセプト“夢・チャレンジ 始まりの地 小牧”を市内外に発信していくため、新たに地下鉄鶴舞線・名城線の車内にブランドステッカーを掲載するほか、「こまきこども未来館」及び「小牧市中央図書館」を背景としたブランドムービーなど様々な広告媒体を活用した情報発信を行い、地域ブランド基本戦略による都市ブランディングを推進してまいります。
小牧駅周辺につきましては、駅利用者の利便性の向上と市の玄関口としての魅力を高め、賑わいを創出するため、小牧駅西駅前広場南側に緑豊かで良好な都市景観を形成する芝生広場を整備してまいります。
また、歩専1号線を活用し、市民が主体となり、にぎわい溢れるイベントが開催できるよう「にぎわい広場」として運用してまいります。
3月27日開館予定の「小牧市中央図書館」につきましては、資料やレファレンスサービスの充実、最新の図書館システムの導入など、これまで以上に情報ニーズに対応できる図書館とするとともに、テラス席を含む多種多様な座席の配置やWi-Fi環境の整備、自動貸出機や貸出用タブレットなどICT機器の導入、カフェの設置など、利用者ニーズや時代の要請に対応しました。
これまでの「貸出し中心の図書館」ではなく、本を片手にコーヒーやお茶を飲みながらゆったりと過ごせる「居心地の良い滞在型の図書館」といたしました。勤務先や学校ではなく、自宅でもない、第3の居場所“サードプレイス”として、ぜひ多くの皆様にご利用いただきたいと思います。
また、中心市街地や東部地域におけるまちの将来像を示すため、「中心市街地グランドデザイン」や「東部振興構想」の策定に向けて、引き続き検討を進めてまいります。
西部地区につきましても、北西部地区公園の基本設計を進めるとともに、渋滞の緩和に向けた道路整備、治水の向上などに鋭意努力を続けてまいります。
産業振興については、市内企業の支援や産業集積などを推進する「小牧市企業新展開支援プログラム」について、アフターコロナに対応した改定を進めてまいります。
企業立地では、本市への積極的な立地を図るとともに、長年にわたり地域の経済や雇用を支えてきた企業が、市内での事業活動を継続するため、工場の増設や設備投資にかかる費用についても、引き続き支援してまいります。
また、「こまき新産業振興センター」では、新事業展開への支援や生産性革命への対応などを中心に、市内の中小企業の競争力強化と継続的な事業発展のため能動的に支援を行い、活力ある地域経済の発展を図ってまいります。
更に、小牧商工会議所と連携して実施しております「こまきプレミアム商品券」につきましては、“がんばる小牧の応援券”として、市内の中小商業・サービス事業者を支援し、コロナ禍で落ち込んだ地域経済の活性化を図るため、来年度も実施してまいりますので、多くの皆様にご活用いただきたいと思います。


以上の戦略を核として、更に各分野にわたる様々な施策を組み合わせることで、小牧市の総合力を高め、まちづくりの機軸として掲げた「こども夢・チャレンジNo.1 都市」「健康・支え合い循環都市」「魅力・活力創造都市」を実現し、ますます急速に進む高齢化と人口減少に対応し、『活力のある幸せな高齢社会(小牧モデル)』の創造と『若年世代・子育て世代の定住促進』を図ってまいります。


<分野別計画編>
次に、分野別計画編についてであります。
(安全・環境)
まず、安全・環境についてであります。
防災・減災では、市民一人ひとりの防災意識を高め、災害への備えの重要性を認識していただくことが重要であります。地域協議会や自主防災会で行われる防災訓練を通じて、地域住民同士で主体的に助け合える関係性を築くことが重要であり、その取組の支援を継続してまいります。
南海トラフ巨大地震や濃尾地震など大規模自然災害の発生が危惧されておりますが、震災後、迅速に復旧・復興を進めるためにも、他自治体や民間団体、民間企業などとの連携を強化してまいります。
防災情報をメールや電話、ファックスで伝達するシステムにつきましては、継続するとともにSNSと連携させて、災害対応における市民への情報発信の一元化を図ってまいります。
また、災害時に迅速かつ機動的に情報収集するため配備したドローンについては、ライセンス取得者の技術向上に努め、災害対応力の向上に繋げるとともに、様々な活用方法について引き続き検討してまいります。
生活安全につきましては、昨年の本市の刑法犯認知件数は、対前年比318 件減の864 件で、11 年連続で減少しております。これは、自主防犯パトロール活動など、市民総ぐるみで防犯対策に取り組んできた成果でありますが、今後も更に防犯対策を積極的に進め、犯罪が発生しにくい環境を整えていく必要があります。
そこで、これまでの商業施設、共同住宅、貸し駐車場及び区を対象とした防犯カメラ設置費補助金を継続するとともに、昨年通学路に設置した防犯カメラの活用により、引き続き登下校時におけるこどもの安全確保を図ってまいります。
また、新たに自転車乗車中による交通事故被害軽減のため、全市民を対象に自転車乗車用ヘルメットの購入費の一部を補助いたします。
多文化共生につきましては、本市は全国でも有数の外国人集住都市であるため、昨年改定いたしました「多文化共生推進プラン」に基づき、引き続き日本人と外国人が互いに認め合い活躍できる「多文化共生のまち」を目指してまいります。
また、昨年ベトナム語版を追加しました外国語版生活情報誌の発行や、小牧市国際交流協会の日本語講師の養成など、今後も継続的に取組を進めてまいります。
消防・救急につきましては、地震や火災などの災害に備え、上切公園の整備に合わせて耐震性貯水槽を設置してまいります。
環境・エネルギーにつきましては、市民・事業者との連携・協力による温室効果ガス排出量の着実な削減と、省エネルギー・再生可能エネルギーの普及拡大の取組を継続的に進めるとともに、「2050 年二酸化炭素排出量実質ゼロ」を目指す「ゼロカーボンシティ」の宣言に向けて検討を進めてまいります。
省エネルギー型機器・再生可能エネルギーの導入については、引き続き住宅用太陽光発電システム・家庭用エネルギー管理システム・定置用リチウムイオン蓄電システムの一体的補助のほか、単体での家庭用燃料電池システムなどの設置助成を行ってまいります。
ごみ対策につきましては、ここ数年様々な改善に取り組むとともに、市民の皆様のご協力により、本市の再資源化率は平成30 年度も3年連続で県下第1位となったところであります。
引き続き剪定枝類の資源化や、雑がみの週1回回収、新聞・雑誌など雑がみ以外の古紙・古布類の各区での集団回収、穴あけ不要のスプレー缶回収など、ごみ排出の利便性の向上と、ごみの減量化・再資源化の更なる推進を図ってまいります。


(健康・福祉)
続きまして、健康・福祉についてであります。
健康づくりにつきましては、令和2年度に策定しました「第2次健康日本21 こまき計画 健康こまきいきいきプラン 後期計画」に基づき、市民が積極的に健康づくりに取り組み、その取組を社会全体で支援する、元気でいきいきとした長寿社会を目指してまいります。
三歳児健康診査で、こどもの視力障害を早期に発見し治療につなげるため、スポットビジョンスクリーナーを導入いたします。
感染症予防につきましては、風しんの抗体保有率の低い世代の男性を対象に、抗体検査及び予防接種の費用を全額公費負担として引き続き実施してまいります。
高齢者福祉につきましては、今後も増加する高齢者の健康増進や教養向上に資する「(仮称)第3老人福祉センター」の用地購入、建設工事などを進めてまいります。
障がい者福祉につきましては、難病や障がいにより常時、人工呼吸器等の在宅医療機器を使用している方が、停電など非常時にも機器を使用できるようにバッテリー等の購入費用の一部に対し、新たに助成を行ってまいります。
権利擁護支援につきましては、小牧市、岩倉市、大口町、扶桑町の2市2町で開設した「尾張北部権利擁護支援センター」を中心に、自らの権利を守るために支援を必要としている認知症高齢者、知的障がいや精神障がいのある方々、また、そのご家族などに、成年後見人制度の利用支援や権利擁護支援に関する相談事業を引き続き行うとともに、「成年後見制度利用促進計画」を策定してまいります。
新病院として開院3年目を迎える小牧市民病院につきましては、令和2年度に旧病院の解体工事を完了し、一般車用ロータリーやバス・タクシー専用ロータリーを整備いたしました。引き続き、立体駐車場の整備を進めるとともに、後払い会計システムなどの導入によって、来院者の利便性をより高めてまいります。
今後も、尾張北部医療圏における中核病院として、地域の医療機関との連携を深め、救急医療やがん診療、高次医療などを中心に更に機能を充実させ、安全で良質な医療の提供に努めてまいります。


(教育・子育て)
続きまして、教育・子育てについてであります。
まず、学校教育についてであります。
令和2年度から新学習指導要領により、小学校において英語が教科化・必修化されました。コミュニケーション能力の基礎を養うため、ネイティブである外国語指導助手いわゆるALTを活用して、英語指導の充実を図ります。
小中学校の施設整備につきましては、エアコンを普通教室だけでなく、音楽室や理科室、図工室などの特別教室にも設置してまいります。令和2年度の中学校に続き、令和3年度以降は小学校に設置してまいります。
トイレの洋式化につきましても、令和3年度は、本庄小学校、小牧西中学校の2校で実施してまいります。
また、小牧南小学校の改築工事につきましては、昨年の夏に着工いたしましたが、引き続き工事を進め、令和4年の早い時期での校舎の竣工を目指してまいります。
今後も、施設の中長期的な維持管理、更新にかかるトータルコストの縮減や予算の平準化を図るために、昨年策定しました学校施設長寿命化計画に基づき、学校施設の改修を計画的に行い、教育環境の整備を推進してまいります。
次に、子育てについてであります。
我が国では少子化が進んでおり、核家族化の進行や地域とのつながりの希薄化などから、子育てに不安や孤立感を感じる家庭は少なくありません。子育てをしている誰もが、安心して子育てができる体制を整えるとともに、地域ぐるみでこどもの成長を見守り、健やかな育ちを応援できる体制の整備が必要であります。
戦略の第一でご説明申し上げた施策により、子育ち・子育ての更なる環境整備を図ってまいります。
幼児教育・保育につきましては、本市の待機児童数は平成31 年4月1日時点及び令和2年4月1日時点の調査において、2年連続でゼロとなりました。しかしながら、幼児教育・保育の無償化の影響や育児休業からの復帰等により、年度途中での入園を希望する申請者は増加傾向にありますので、令和2年度から新たに始まりました「第2期子ども・子育て支援事業計画」に基づき、引き続き待機児童の完全解消など安全・
安心な保育環境の整備をより一層促進してまいります。
また、新たに保育学科等に在籍し保育士を目指している学生に、保育園で保育士の補助をしていただくキッズサポーターを導入してまいります。
更に、多様化する保育ニーズに対応した保育サービスの提供を行うため、一色保育園において、令和4年度の民間移管に向けた準備を進めてまいります。
近代以降の小牧山の歴史を物語る歴史的建造物として、文化的価値の高い創垂館については、老朽化により平成24 年8月から利用を停止していましたが、保存修理に向けた名古屋工業大学の現況調査に基づき、令和4年度の利活用の再開に向けて、保存修理工事を行ってまいります。


(文化・スポーツ)
続きまして、文化・スポーツについてであります。
まず、文化・芸術についてであります。
文化は、人々に心豊かな生活をもたらすとともに、人と人、人と地域を結び、まちづくりにも大きな役割を担っています。
史跡小牧山では、平成20 年度から13 次にわたって実施してまいりました山頂部の発掘調査の成果を基に、来年度から、山頂部を大きく5つの工区に分け、順次、石垣の復元などの整備を行う予定です。整備が終わった工区から順次ご覧いただけるようになります。450 年余の時を経て蘇る迫力ある石垣の姿を、ぜひ、間近でご覧いただきたいと思います。
次に、スポーツについてであります。
昨年コロナ禍で開催が見送られました東京2020 オリンピック・パラリンピックについては、感染状況などから未だ開催が危ぶまれる情勢ではありますが、予定では、本年7月から8月にかけて開催されることとなっています。開催にあっては、各都道府県で行われるパラリンピック聖火フェスティバル関連事業として、小牧市では採火式を実施し、パラリンピックの機運を高めてまいります。


(産業・交流)
続きまして、産業・交流についてであります。
まず、シティプロモーションについてであります。
昨年はコロナ禍で開催を見送りました、小牧市民まつり、こまき信長夢夜会などの各種イベントにつきましては、感染状況にもよりますが、十分な感染対策を実施した上で開催をできるよう準備を進めてまいります。
身近な農業を通じた食の大切さを理解する場とするとともに、里山を生かし自然環境とのふれあいを通じた農業振興の発信の場を目指す「(仮称)小牧市農業公園」につきましては、令和4年度の実施設計に向け、都市計画決定を行ってまいります。
商業の振興につきましては、小牧商工会議所と連携し補助金申請や事業の見直し等についてアドバイスを行う中小企業診断士などの専門家を、直接事業所に派遣する制度を継続してまいります。
名鉄小牧駅コンコース内に設置しておりますふるさとハローワークにつきましては、4月より「小牧市就労支援センター」として市役所東庁舎1階へ移設し、市とハローワークとの一体的な就労支援事業を開始いたします。


(都市基盤・交通)
続きまして、都市基盤・交通についてであります。
まず、市街地整備についてであります。
田県神社前駅の駅前整備につきましては、(仮称)第3老人福祉センターの事業進捗に合わせ、道路整備などを進めてまいります。
また、田県神社前駅の利便性向上等に向けた鉄道複線化・駅移転の検討を行います。
桃花台センター地区周辺につきましては、点在するバス停を集約化し、交通結節点としての利便性の向上を図るため、新たなバス停の設置に向けたバス停車帯の整備などを進めてまいります。
なお、中心市街地整備については、戦略の第三の説明の中で申し上げた通りであります。
土地区画整理事業につきましては、既存事業の進捗を図るとともに、本庄地区については買取り希望用地の先行取得を進め、特別会計を設置し事業進捗を図ってまいります。小牧原樋下地区については引き続き組合へ支援を行い、事業進捗を図ってまいります。
次に都市交通についてであります。
こまき巡回バス「こまくる」につきましては、昨年12 月に定時性の確保、定員オーバーの解消、利便性の向上、経済性の維持の4つの考え方に沿って大規模な再編を行い、多数の皆様にとって更に利便性が向上したところであります。全国的にも類を見ない充実したコミュニティバス網として、今後も利用者をはじめ市民の方々の声をお聴きしながら、地域住民の足として、より多くの方々に喜んでいただけるよう運行してまいります。
道路整備につきましては、主要道路や市民生活に密着した生活道路の整備を計画的に進めてまいります。
また、老朽化が進行している橋りょうなどの道路施設につきましては、点検・維持修繕を計画的に進め、安全確保に努めてまいります。
水道事業につきましては、計画的な施設の更新、水道管の耐震化などを引き続き実施してまいります。
下水道事業につきましては、汚水管の面的整備を進めるとともに、より効率的な事業運営に努めてまいります。
雨水対策につきましては、近年多発する集中豪雨などにより、浸水被害に遭われている地域の対策や、新川など河川水路の改修を引き続き行ってまいります。
公園整備につきましては、上切公園、太良まめなしの里などの整備を実施します。今後も市民ニーズを踏まえながら、地域に根ざした新たな公園を計画的に整備してまいります。
住宅につきましては、老朽化した空き家などの除却費用への助成を継続し、安全・安心・快適な住環境の保全を図るとともに、空き家の流通や利活用の促進による居住推進を図り、空家等対策を総合的かつ計画的に実施します。また、平成28 年度に策定した「空家等対策計画」の改定を行ってまいります。


<自治体経営編>
続きまして、自治体経営編についてであります。
私は、市長就任以来、「改革と創造の市政」を推進してまいりました。
私の目指す行政改革の理念とは、限りある行政の経営資源を無駄なく最適に配分しながら、市民や民間との協働によるまちづくりを推進し、ICTを効果的に活用することで生産性を最大限に高めながら、官民全体で市民に真に必要なサービスを維持向上させ、将来にわたり持続可能な自治体経営を目指そうとするものであります。これまでも様々な取組を進めてまいりましたが、今後もより一層の行財政改革に取り組む必要があると考えています。
まず、行政サービスについてであります。
高齢化の進展を踏まえ、市民の利便性向上と本庁舎の窓口混雑緩和を図るため、市民に身近な支所業務を拡充することとし、東部の篠岡支所に続き、昨年10 月から味岡、北里の2支所にて、国民健康保険、後期高齢者医療制度、国民年金、子ども医療や児童手当に関する受付と交付業務を行っております。
また、お亡くなりになられた方に関連する様々な手続きを一つの窓口で受付する「おくやみコーナー」を、昨年10 月に本庁舎1階に設置し、多くの方にご利用いただいております。
更に、スマートフォンやパソコンで市マスコットキャラクター「こまき山」が皆様のお問合せに24 時間365 日対応する自動応答システム「こまき山コンシェルジュサービス」は、この1月からリニューアルし、検索内容も充実したところでありますが、引き続き更なる利便性の向上を図ってまいります。
マイナンバーカードにつきましては、申請受付専用窓口の設置や市内企業、市民団体等への出張申請受付などにより、一層の普及促進を図ってまいります。

次に、行政運営についてであります。
今後、より一層、厳しい財政運営が予想される中、市民サービスの質を下げることなく持続的に提供していくために、より一層の業務の効率化、生産性の向上が必要となってまいります。
そこで、事業者等のIT技術等を活用し地域課題や行政課題を解決できるか検証を行ってまいります。
また、定型的で専門知識を求めない業務については、AI-OCRやRPAの活用を進め、業務の自動化による業務時間の縮減、業務の効率化に取り組んでまいります。
また、財政運営につきましては、スマートフォン決済アプリ「PayB」に続き、新たに「PayPay」、「LINEPay」の導入により、市税等の納付の利便性を高めてまいります。


以上、令和3年度予算に係る主要な事業、施策について、「市政戦略編」「分野別計画編」「自治体経営編」の順に、その概要のご説明を申し上げました。


<新型コロナウイルス感染症対策>
最後に、新型コロナウイルス感染症対策関係の予算について、ご説明申し上げます。
冒頭でも触れましたが、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に向け、本市では、1月18 日に県下でいち早く専門部署を設置し、同月22 日の臨時会においてワクチンにかかる予算のご議決をいただき、現在、全市民を対象とした新型コロナウイルス予防ワクチン接種の準備を鋭意進めているところであります。小牧市医師会や市内医療機関のご協力の下、国から供給されるワクチンを遅滞なく、安全かつ迅速に、市民の皆様に接種していただけるよう全力を挙げてまいります。
また、コロナ禍の中、令和2年度には、小牧市民まつりをはじめ多くの事業の中止を余儀なくされたところですが、これからワクチン接種が始まるとは言え、令和3年度についても未だ先行きが見通せない状況にあります。そこで、令和3年度当初予算の編成にあたっては、可能な限り感染防止対策を施した上で事業を実施できるよう予算措置を行ったところでありますが、感染状況が改善しなければ実施が困難な事業についても、現時点においては予断を持たず予算措置しております。そうした事業については、今後の感染状況を見極め、適切なタイミングで実施の可否を判断してまいります。
本市では、地震、風水害に備えて、「小牧市災害対策備蓄品整備計画」に基づき飲料水や食糧などを備えておりますが、手指消毒液など新型コロナウイルス感染症対策用物品につきましても、十分に備えてまいります。更に、小中学校、保育園などにおきましては、こどもの安全な環境を確保するために、その他の公共施設におきましては、利用者の安全確保のために、新型コロナウイルス感染症対策用物品など十分な備えを図ってまいります。
新型コロナウイルス感染症の影響により、自宅療養を余儀なくされた方に対しては、食料品及び日用品などをお届けする本市独自の生活支援事業を継続してまいります。
新しい生活様式に対応するため、テレワークやオンライン会議など、多様な働き方が求められています。そこで、テレワークの導入や、ウェブサイト開設など非対面型の販路開拓に対応する市内中小企業者に対して支援を行ってまいります。
また、市といたしましても、令和2年度より段階的に実施しているところでありますが、更にウェブ会議やテレワーク環境の整備を進め、事務の効率化と職員の働き方改革につなげてまいります。


<令和3年度予算規模>
令和3年度の予算規模といたしましては、一般会計は対前年度当初比4.1 パーセント減の590 億6,300 万円、一般会計、特別会計及び企業会計を合わせた全会計の総額は、対前年度当初比1.0 パーセント減の1,239 億8,599 万4 千円となりました。


歳入では、法人市民税の一部国税化や新型コロナウイルス感染症による経済状況の悪化の影響から、市税収入は、減収を見込んだ前年度より更に24 億円を超える大幅な減収になると見込んでおります。
一方、歳出では、冒頭に申し上げたように、社会保障関連経費などの増加に加え、相次ぐ国の制度改正や政策が普通交付税の不交付団体である本市の財政を急激に圧迫している中で、市税収入の更なる大幅な減収が見込まれることから、これまでにない非常に厳しい予算編成となりました。
そのような状況下ではありますが、コロナ禍での「新しい生活様式」にも対応するとともに、健全財政の維持と各分野間のバランスに十分に留意しながら、最優先である市民の安全・安心をはじめ、教育や福祉などの重要施策については、これまでの取組を決して後退させることなく、着実に前に進められるよう積極的かつ優先的に予算化するよう努めたところであります。
市民の皆様とともにコロナ禍を乗り越え、明るい日常を取り戻し、市民の皆様が小牧に住んでいて良かった、これからも住み続けたいと、そういう気持ちを抱いて暮らしていただけるよう、3つの都市ヴィジョン「こども夢・チャレンジNo1都市」、「健康・支え合い循環都市」、「魅力・活力創造都市」の実現に向けて、令和3年度も引き続き、小牧市の様々な課題の克服に向けて着実な歩みを刻む一年としてまいりたい
と存じます。

結びに

我が国の本格的な少子高齢化・人口減少社会の到来、日進月歩に進展するデジタル技術革新、更には世界的なコロナ禍による先行き不透明な社会情勢という予測不能な激動の時代を迎えている今日、まさに、あらゆる分野、様々なレベルにおいて、未来に向けた新しいチャレンジが求められています。
今を生きる私たちの責務は、弛まぬ挑戦と努力によって今日の豊かな小牧市を築いてこられた先人たちに恥じることのないよう、小牧市を守り抜き、更に住みよく誇れるまちに発展させ、次世代に引き継ぐことであります。
私は、郷土を築いた先人たちの“チャレンジ精神”を引き継ぎ、市民の皆様とともに、“誰一人取り残さない”多様性と包摂性のある安心社会を築き、「こどもをはじめ、障がい者、高齢者といった社会的に弱い立場の方々を含む、すべての市民の皆様が笑顔で将来に夢を描き、挑戦できる小牧市」、「住みたい、住み続けたい、将来にわたって輝き続ける、魅力と活力あふれる夢ある小牧市」の創造に向けて、引き続き、全力を傾注してまいる覚悟であります。


議員各位、並びに15 万余市民の皆様のご理解とご協力を重ねて衷心よりお願い申し上げ、私の施政方針といたします。

この記事に関するお問い合わせ先

市長公室 広報広聴課 情報メディア係
小牧市役所 本庁舎4階
電話番号:0568-76-1107 ファクス番号:0568-75-5714

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