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軽度外傷性脳損傷について
更新日:2017年08月31日
軽度外傷性脳損傷(MTBI)とは
交通事故などで頭を直接打ったり、または頭が前後左右に揺れると、脳に衝撃が伝わり、脳損傷が起こることがあります。WHO(世界保健機構)の定義では30分以内の意識喪失、24時間未満の外傷後健忘を示す脳損傷は、MTBIと呼ばれます。MTBIの中には、重症な経過をたどる例があるので、注意が必要です。
主な原因
- 交通事故
- 高所からの転落
- 転倒
- スポーツ外傷
- 暴力
- 乳幼児の揺さぶり
主な自覚症状
- 記憶力、理解力、注意・集中力の低下と情緒不安定(高次脳機能障害)
- 発作性意識障害(てんかん発作)
- 手足の動きが悪い、手足の感覚がにぶい(運動まひ、知覚まひ)
- においがしない、見えにくい、味がしない、水でむせる(脳神経のまひ)
- 尿や便の出方が今までと違う(括約筋の障がい)
初期の対応
交通事故などの後に次の症状が現れたら、医療機関に受診して下さい。
受傷後の症状
- 意識状態がいつもと違う
- 事故前後の記憶がない
- けいれん
- 手足に力が入りにくい、手足がしびれる
(注意)手足に力が入りにくいなどの症状は、事故後数時間から数日、場合によっては数週間後に現れることがあるので注意が必要です。
MTBIの診断
主要な症状
- 手足の運動障がいと知覚障がい
- 排尿や排便の障がい
- 脳神経の麻痺症状
- 高次脳機能障害
MTBIの診断には全身の神経を詳しく診察する必要があります。また、脳の病変が画像に写らないことが多く、眼科・耳鼻科・泌尿器科・リハビリテーション科・整形外科・精神科・脳神経外科などの協力による総合的な診断が求められます。
外傷性脳損傷(TBI)
WHOの報告によれば、外傷性脳損傷は毎年、人口10万人あたり150人~300人発症しています。
(東京都大田区 福祉部 障害福祉課ホームページより引用)
MTBIは下記の特徴がありますのでご注意下さい!
- 意識障がいが軽い
- 脳の病変が画像に出にくい
- 症状がすぐに出ない
- この記事に関するお問い合わせ先
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健康生きがい支え合い推進部 保健センター 成人保健係
電話番号:0568-75-6471 ファクス番号:0568-75-8545