知っていますか 認知症のこと
更新日:2022年12月01日
認知症とは、いろいろな原因で脳の細胞が死んでしまったりして、脳の働きに不都合が生じ、生活に支障が出ている状態を言います。
認知症は誰にでも起こりうる脳の病気で、85歳以上の4人に1人に症状があると言われています。
認知症を引き起こす主な病気
アルツハイマー病
大脳皮質連合野や海馬領域を中心に、βアミロイドというタンパク質のゴミやタウタンパクが神経細胞内に蓄積し、神経細胞のネットワークが壊れると発症します。
比較的早い段階から記憶障害、見当識障害のほか、不安・うつ・妄想が出やすくなります。
認知症の約50%を占める病気です。
レビー小体型認知症
パーキンソン症状や幻視を伴い、症状の変動が大きいのが特徴です。
認知症の約15%を占める病気です。
脳血管性認知症
脳梗塞、脳出血、脳動脈硬化などのために神経の細胞に栄養や酸素がいき渡らなくなり、その部分の神経細胞が死んだり、神経のネットワークが壊れて、意欲が低下したり複雑な作業ができなくなったりします。
認知症の約15%を占める病気です。
前頭側頭型認知症
司令塔役の前頭前野を中心に傷害されるため、我慢したり思いやりなどの社会性を失い、「わが道を行く」行動をとる特徴があります。
認知症の症状
中核症状
脳の細胞が壊れることによって直接起こる症状のことです。
記憶障害
覚えられない、すぐに忘れる
見当識障害
時間や季節感の感覚が薄れる、道に迷う、周囲の人との関係が分からなくなる
理解・判断力の障害
考えるスピードが遅くなる、2つ以上のことが重なるとうまく処理できなくなる
いつもと違うできごとで混乱しやすくなる、目に見えない仕組みが理解できなくなる
実行機能障害
計画を立てて段取りをすることができなくなる
その他
その場の状況が読めなくなる、周囲からの刺激や情報に対して正しい解釈ができなくなる
周辺症状
中核症状がもとになり、本人の性格や素質、周囲の環境や人間関係などが影響して起こる症状のことです。
元気がなく、引っ込み思案になる
今まですんなりできていたことも、時間がかかるようになったりできなくなったりする 意欲や気力が減退し、今まで興味があったことでも興味がわかなくなる 能力の低下を自覚して自ら認知症を疑い、将来に望みをなくしてうつ状態になることがある
身の回りの動作に支障が出る
入浴、更衣、排泄、食事など、基本的な動作に援助が必要になる
もの盗られ妄想が出る
しまい忘れや、いつもと違う場所にしまうことによって物が見つからなくなり、「そばにいる人が盗んだ」と言う
行動がちぐはぐになる
自分のことや周囲で起こっている事が正しく把握できなくなり、徘徊などが起こる
早期発見、早期対応が大切!
認知症を早期に発見することによって、早期に対応することができます。
早期発見することのメリット
- 病気が理解できる時点で受診して、少しずつ理解を深めていくことによって、生活上の障害を軽減できる
- 初期段階で、今後症状が重くなったときの準備をしておくことによって、自分が願う生き方を全うできる
- 専門家との信頼関係を築きやすい
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認知症サポート医
認知症サポート医は、認知症の初期段階から状況に応じて支援体制をつくることを目的に、所定の研修を受けた医師です。 以下のような役割を担います。
- かかりつけ医を対象にした認知症対応力の向上を図るための研修の企画づくり
- かかりつけ医の認知症診断などに関する相談役・アドバイザー、他の認知症サポート医との協力
- 医師会と地域包括支援センターとの連携づくりへの協力
詳しくは、愛知県医師会ホームページをご覧ください。
一人で抱え込まず、ご相談ください
地域包括支援センターでは、介護などに関する相談を専門職が受け付けています。 プライバシーは守ります。相談は無料です。 お気軽にご相談ください。
- この記事に関するお問い合わせ先
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福祉部 地域包括ケア推進課 福祉政策係
小牧市役所 本庁舎1階
電話番号:0568-76-1188 ファクス番号:0568-76-4595