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消防こぼれ話 うーん、救助完了?
更新日:2017年08月31日
テレビで海外の救助のことをやっている場合がありますが、あれってカッコいいですよね。
特に、子供や動物の救助なんかいいですよね。 ある日のこと、近所の方が「猫が衰弱して木から下りられなくなっていて、その上、カラスが狙っているみたいだから、なんとか助けてあげて!」と駆け込んできました。「これはヒーロー(?)になるチャンスだ!」となぜか心の中から聞こえてきたのです。
先輩と現場に向かうと確かに樹上に猫、その上空にはカラスがいました。
「助けたらヒーローだ!」と心の中から再度聞こえてきた。勇んで木に登り始めると、太い幹に枝が密集しており、なかなか猫の所までたどり着けません。
しかし、心の声に励まされながらなんとか登っていくと、猫は枝に挟まり、ぐったりしているように見えました。
「がんばれ、今助けてやるからな。」と優しく語りかけながら手を伸ばしていくと、猫は私の手につめをたててきました。
「おかしいな?」と思いながらも猫の背後になんとか回り込み手を伸ばし、猫の襟首(?)をつかみました。「やった!ヒーローになった!」と思ったのも束の間、猫が急に暴れ始め、あろうことか猫は枝にぶつかりながら地面に真っ逆さま。
地面に背中を強打しながらも猫は元気いっぱいその場から逃げていってしまいました。「うーん、とりあえずは救助完了…かな?」と先輩と話ながら現場を離れました。
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