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九死に一生を得る

更新日:2017年08月31日

一旦は心肺停止状態になるも家族の適切な応急手当によって社会復帰された方から、実体験を元にお手紙が届きました。

“九死に一生を得る”
家族の初期対応、救急救命士、救急医療の見事なトライアングルが機能し、ひとり(60代男性)の生命を救う!!!

 私はお雑煮の餅が喉に詰まって、生死の間をさまよう状態におちいった。
 それは新年が明けたある朝の事、お節料理の並んだテーブルでのおわんに二つ入っていた餅の一つ目を食べ終わったところで急に息苦しくなった。「背中を叩いてくれるよう」家内に身ぶりで示すもダメだ。家内が口の中へ指を突っ込み、挟まった餅をかき出そうとするも、苦しさのあまり指をかんでしまった。
 そこまでは、まだ意識がおほろげにもあったが、
 その後は、意識もなくなったようだ。

 (以下は、家族から聞いた内容をまとめたもの)
 妻は早く救急車を呼ぶべきと考え、ちょうど長男出産で里帰りしていた隣の部屋の娘と婿に向かって叫んだ。すぐに駆けつけてくれた婿が 119番通報をし、消防署の方が電話越しに指示を出してくれた心臓マッサージを娘が繰り返す。
 「救急車が三分で来てくれたこと、救急救命士のほか全員で六人だったこと、消防車も一緒出動してきたことなどなど」その機敏にして無駄のない対応ぶりに感心しながら懇切丁寧に話してくれた。

 意識が戻ったのは、病院の処置室のベッド上だった。医師と数人の看護師さんの顔がベッドの左右に並ぶ。最初に看護師さんから「自分の名前を言ってください」と言われたような気がする。
 処置室を出ると、迎えてくれた家内と一緒に今後の注意点などを看護師から聞く。「帰宅後に、どこか痛いとこがあったら病院に電話して来てください。正月中も対応しますから」と、心強いことを言われる。
 現場に居合わせた人の初期対応にかかっていると、救急救命士の人もおっしゃっていたそうだ。そして、家内に向かってその時の対応を褒めてくれたこと。「でも、今回は娘と婿が居てくれたから、マニュアル通りできたと思うよ」と。ともかく、しみじみと恩に感じる。
 十時半ごろ婿が車で迎えに来てくれる。北風に乗って、灰色の空から小雪が舞っていた。本格的な冬将軍がやって来ているそうだ。

2015年1月

メモ

患者 市内在住 60代・男性
お雑煮の餅が喉に詰まり、窒息す。

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