やけどの応急手当
更新日:2017年08月31日
ヤケトのやけど

寒い冬のことです。いたらずらっ子のヤケト君と弟のヤケスケ君が家の中で追いかけっこをしています。「あんたらー!ええかげんにしときゃあよ。」と、お母さんが大声を張り上げています。
二人は、お母さんの注意も耳に入らず飛び回っています。
その時です。突然の泣き声!
お母さんは、あわてて二人のもとへ駆けつけました。するとヤケト君が右手を抱かえこむようにして、「痛いよー」と訴えています。
ヤケト君は、追いかけっこの最中にバランスを崩しストーブの上に右手を着いてしまったのです。
手の平は真っ赤になり、しばらくすると水ぶくれになってきました。
やけどはいろいろな原因で起こります。湯、コーヒー、みそ汁、スープ、ラーメン、てんぷら油…アイロン、ストーブ、オートバイのマフラーなど。
過熱した浴槽への転落は幼少児の広範囲のやけどの最も多い原因です。
やけどをしている人がいたら
応急手当の手順
- やけどの場所を確認する
- やけどの程度を調べる
- 皮膚の状態は? 赤い1度 水泡・水泡の破れ2度 白っぽい3度
- 広さは? 狭い 広い
応急手当の仕方
やけどの場所

- 顔か?
- 胸か腹か?
- 背中か?
- 手か?
- 足か?
顔のやけどで鼻毛が焦げているときやかすれ声などの時は、重症と判断する。普通やけどは意識障害を伴わないが、火災によるやけどは一酸化炭素中毒により意識がない場合がある。
やけどの程度をみる
皮膚の状態は?
- 赤い(1度) 皮膚が赤くなり、ヒリヒリと痛い
- 水泡か、水泡が破れた状態か?(2度) 水ぶくれと焼けるような痛み
- 白っぽいか、黒っぽいか?(3度) 痛みをほとんど感じない
やけどの広さは? (広さをパーセントで表わしたもの)
- 「9の法則」 2度30%以上、3度10%以上のやけどは重症です。
- 「5の法則」

冷却と洗浄
やけどを負ってしまったら、できるだけ早く冷却します。
早期の冷却は、やけどの進行を止め、痛みの軽減に役立ちます。
まず、やけどの部分に水道水をかけ、泥などが付着していれば、水で十分洗い流します。
氷や氷水を用いる必要はありません。
衣服に覆われた部分は、衣服の上から水をかけます。(10分から15分の冷却)
広い範囲のやけどは、全身の冷却を続けると体温が低下するので、数回水をかけた後は清潔なシーツ、タオルなどで全身を覆い保温します。
冷却・洗浄を行った後、やけど部分の汚染の防止と水泡は破らないよう注意します。

- この記事に関するお問い合わせ先
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消防本部 消防署 救急第1係
〒485-0014 小牧市安田町119番地
電話番号:0568-76-0276 ファクス番号:0568-76-0224