平成28年施政方針(第1回定例会)

更新日:2017年08月31日

平成28年2月26日、小牧市議会第1回定例会において、山下市長が平成28年度の市政運営の基本方針となる施政方針を述べました。

平成28年施政方針(第1回定例会)の写真

はじめに

 平成28年小牧市議会第1回定例会の開会にあたり、市政運営に臨む私の基本的な姿勢と、平成28年度予算案につきまして、その概要をご説明申し上げ、議員各位並びに15万余市民の皆様のご理解とご協力をお願いいたしたいと存じます。
 私は小牧市の第6代の市長として、市民の皆様から2度にわたるご信任をいただき、市長就任以来、5年が経過しました。
 昨年は小牧市制60周年の大きな節目の年を迎え、市民の皆様とともにこれまでの長年にわたる小牧市の歩みを振り返ってまいりました。企業誘致をはじめとした先人の弛まぬご尽力により、堅固な財政基盤を築き市民福祉を向上させるなど、着実な歩みを進め今日まで発展してまいりました小牧市が、これからも市民の皆様とともに心を合わせ、将来に向かって、さらに次のステージへと新たな一歩を踏み出す記念の年として、改めて市長の重責に思いを致し、心を新たにしたところであります。
 さて、少子高齢化の進展とともに、わが国の人口は、2008年の1億2,808万人をピークに本格的な減少局面に入っています。
 こうした中、国は、この人口減少問題を克服するため、2014年11月に、「まち・ひと・しごと・創生法」を公布、施行し、2060年に1億人程度の人口を確保するとした長期ビジョンと総合戦略を同年12月に閣議決定しました。また、少子高齢化に対応するため、「一億総活躍社会」の実現に向けて、「希望を生み出す強い経済」、「夢をつむぐ子育て支援」、「安心につながる社会保障」を実現させる取り組みが始まっております。
 本市でも、「地域ブランド戦略」や「第6次小牧市総合計画新基本計画」との整合を図りながら、今後目指すべき将来の方向と人口の将来展望を示した「小牧市人口ビジョン」と、人口減少克服や地方創生に特化し、今後5か年の基本目標や取り組む施策を示す「小牧市まち・ひと・しごと創生総合戦略」の策定を進めております。
 現在、パブリックコメント中ではありますが、「小牧市人口ビジョン」では、このまま人口減少の克服に向けた取り組みを何もしない場合には、2060年における本市の人口は、2015年と比較して約4万5,000人余少ない10万8,600人余になると推計されております。
 このため、引き続き魅力と活力あるまちづくりを進め、子育て世代の定住促進を図っていくとともに、今後、合計特殊出生率を現在の1.55から2030年には1.8に、2040年には人口置換水準である2.07に向上させ、人口ビジョンに掲げる2060年の目標人口12万3,800人余を目指して取り組んでまいります。
 この目標人口を実現するため、平成28年度より「小牧市まち・ひと・しごと創生総合戦略」において「持続して発展を続ける産業・経済の確立による雇用の確保・創出」「若年世代の希望がかなう結婚・出産・子育て環境の整備」「都市の活力と暮らしの安心の創造」「訪れたくなる、住みたくなるこまきの魅力発信」の4つの基本目標を掲げ、地方創生の施策の推進に本格的に取り組んでまいります。
 また、現在、市民の皆様の本市に対する愛着や誇りを高めるため、「夢・チャレンジ 始まりの地小牧」をブランドコンセプトとして取り組んでおります、地域ブランド戦略についても、本市の子育て環境をより充実させるプログラムとして新たに「パパ・ママサポートプロジェクト」をアクションプランに位置づけ始動させるなど、すでに取り組んでおります「コマキッズドリームプロジェクト」とあわせて、こども・子育てを応援するまち「こども夢・チャレンジナンバー1都市」の具現化を目指してまいります。
 さらには、第6次小牧市総合計画新基本計画についても、まちづくりの機軸として掲げる3つの都市ヴィジョン、「こども夢・チャレンジナンバー1都市」、「元気創造都市」、「支え合い共生都市」と、「行政改革と市民サービスの向上」とをあわせた、これら4つの柱のもと、引き続き、戦略的な市政運営を進め、効率的・効果的な自治体経営の推進に邁進してまいります。
 以上、市制の還暦の翌年である本年は、市政の基本である「安全・安心・快適な市民生活」の実現を重視しつつ、これまで、進めてまいりました地域ブランド戦略や第6次小牧市総合計画新基本計画の着実な進展を図るとともに、「まち・ひと・しごと創生」について本格的な取り組みをスタートし、市内外の皆様に「住みたい」、「住み続けたい」と思っていただける「将来にわたって輝き続ける」夢ある小牧市の実現に向けて、議員各位、市民の皆様と力をあわせ、誠心誠意、市政運営に取り組んでまいりたいと存じます。

予算編成方針

 次に、予算編成についてであります。
 本市の財政状況は、平成26年度決算で、景気回復や円安の影響を受けて市税収入が2年連続の増収となったところであります。
 しかしながら、今後は、少子高齢化の進展に伴う社会保障関連経費や公共施設の老朽化に伴う建替えや改修に要する経費が増加すること、また、税制改正による法人市民税の一部国税化や法人税率の引き下げにより、市税収入の減少が予測されることなどから財政は厳しさを増していくものと危惧しております。
 このような状況の中で、行政だけでなく地域全体で市民が互いに助け合い支え合っていく仕組みを構築していくとともに、より一層、行政改革を進めることが必要と考えます。
 そこで、平成28年度の予算編成にあたりましては、第6次小牧市総合計画新基本計画を推進し、行財政改革の取組みなどをより力強く進めるよう努めるとともに、議員各位や市民の皆様からいただいたご意見、ご要望を十分に検討した上で可能な限り市政に反映し、市民の皆様のご期待に十分応え得るよう編成したところであります。
 それでは、以下、平成28年度当初予算案の主要な事業と施策の概要について、新基本計画に構成された「市政戦略編」の4つの戦略と「分野別計画編」の7つの分野毎にご説明を申し上げます。

市政戦略

 まず、市政戦略についてであります。
 戦略の第一、こどもの夢を育み、夢へのチャレンジをみんなで応援するプログラムの展開についてであります。
 小牧市の誇る「子育て支援が充実している」姿を一層高めるとともに、さらに高い地域の姿として「こどもの夢を育み、夢へのチャレンジをみんなで応援するまち、こどもを中心に世代を越えて市民がつながっているまち」を目指すことで、全ての世代が暮らしやすい、あたたかい支え合いのまちづくりへとつなげてまいります。
 本市が市民の皆様とともに地域全体でこどもを育てやすい環境整備を進めるため、昨年5月に開催しました市制60周年記念式典で「こども夢・チャレンジナンバー1都市宣言」を行い、市内外に発信してまいりました。
 この都市宣言の理念に基づき、地域で子育てや、こどもの成長を支えあうための「地域こども子育て条例」を、今定例会に上程したところであります。
 新たな取組みとしましては、幅広い世代に広報こまきを読んでいただくなど市政に関心を持ってもらおうと、夏休みに小学生を対象にした「こどもレポーター制度」や中学生を対象にした「まちづくりミーティング」を実施するとともに、企業・市民・行政が一体となってこどもの夢を応援する「こども夢サポーター制度」を創設してまいります。
 夏休みに企業と連携したこども向けの「市内産業見学会」を拡充して開催し、地元への愛着を深め、将来の夢を育む機会を設けてまいります。
 体験研修、インターンシップ、ボランティアなど自分がチャレンジしたい内容を提案発表し、優秀者に助成金を支給する「夢にチャレンジ助成金」を、また、視野を広げ、グローバルに活躍できる人材を育成するため、海外の大学に3か月以上留学しようとする大学生などに奨学金を支給する「大学生等海外留学奨学金」をそれぞれ実施してまいります。
 さらに、ピーチバス、巡回バスの車内に、こどもが描いた絵を展示し、こどもの夢を共有する「コマキッズドリームバスギャラリー」と、全ての児童館で幼児期から英語に親しむ講座を引き続き実施してまいります。
 地域との交流を図りながら、小牧山史跡公園などで行うこども創造事業、小牧戦国少女隊の活動支援、また、市民舞台芸術祭については国民文化祭あいち2016とタイアップして実施してまいります。
 様々な競技のトップアスリートからなる「夢先生」を市内全小学校に派遣する「夢の教室」を引き続き実施し、こどもたちの健全な心身の成長を図ってまいります。
 また、国内に開校している海外有名クラブチームなどのジュニアサッカースクールを全国から小牧に招聘する交流大会については、期間を2日間とし、参加チームを増やして開催してまいります。
 今後も、教育やスポーツ、体験学習、イベント開催など様々な分野で、こどもたちの創造性や豊かな心を育み、将来の可能性を広げることができる魅力ある事業を開催し、こどもたちの夢を応援してまいります。
 戦略の第二、次世代成長産業を含むバランスの良い産業集積の形成についてであります。
 「元気創造都市」の実現に向け、バランスの良い産業集積を持続的に高めるとともに、経済・雇用・財政の基盤が確立された活力あるまちを目指してまいります。
 市内企業の操業支援、企業の誘致、産業集積の推進、起業・新産業展開の支援を柱とした「小牧市企業新展開支援プログラム」に基づき、産業振興を推進しております。
 企業誘致につきましては、本市への企業立地を奨励するため、企業立地促進補助制度により積極的な誘致を図るとともに、長年にわたり地域の経済や雇用の基盤を支えてきた企業に引き続き市内での事業活動を継続していただけるよう、工場の増設や設備投資にかかる経費についても引き続き支援してまいります。
 戦略の第三、在宅医療・介護、見守り体制の構築についてであります。
「支え合い共生都市」の実現に向け、高齢者が住み慣れた地域の中で安心して医療サービスや介護サービスを切れ目なく受けることができるよう、在宅医療・介護の提供体制を充実するとともに、高齢者等の見守りを強化してまいります。
 在宅医療の体制を構築するため、小牧市医師会が開設した「在宅医療サポートセンター」が実施する相談窓口、在宅医療に関する医師に対する研修会の開催や、市民の方への啓発活動を行っていただくための運営経費について引き続き支援を行うほか、医療・介護・行政の関係者による協議会を開催し、医療・介護連携の推進を図ってまいります。
 戦略の第四、”元気”と”支え合い”の地域循環による「都市の活力」と「暮らしの安心」の創造についてであります。
 「都市の活力」の源である市民の健康と元気に活躍できる環境づくりを支援するとともに、「暮らしの安心」を支える地域の助け合い活動を促進し、さらにそれが健康・いきがいづくりや地域経済の活性化につながって「都市の活力」へと循環していく仕組みづくりを進めてまいります。
 市民生活の支援と地域経済の活性化を図るため、商工会議所と連携して実施する「こまきプレミアム商品券発行事業」につきましては、ご好評をいただいておりますが、発行回数を年2回から1回に見直すことで、より多くの皆様にご活用いただきたいと思います。
 地域の絆を強化するとともに、地域活動を活性化し、支え合い助け合いの地域づくりを推進するため、小学校区単位を基本として設立を目指しています地域協議会につきましては、昨年4月に本市で2地区目となります篠岡小学校区において設立されました。引き続き、機運の高まった地域から順次、設立に係る準備経費や運営経費に対し支援していくとともに、他の地域に対しては、勉強会や講演会等を企画し、機運醸成を図ってまいります。
 また、「(仮称)ありがとう地域ポイント制度」につきましては、創設に向けた制度設計を引き続き進めてまいります。

 次に、分野別計画について説明申し上げます。

安全・環境

 まず、安全・環境についてであります。
 防災では、この地域ではマグニチュード8から9の南海トラフ地震が30年以内に70パーセントの確率で発生するといわれています。
 今この瞬間に発生するかもしれない災害にしっかりと備え、市民の皆様の生命や大切な財産を守り、安全で住みよいまちづくりを進めていかねばなりません。
 本市の防災力、減災力の強化を図るため、昨年度から防災アセスメント調査を行い、地震などの被害想定、防災課題の整理、災害対策方針などの地域防災計画の見直しを進めてまいりました。
 この成果を基に、地震、風水害、火災に対する事前の備えや洪水ハザードマップ、地震防災マップなどの内容を分かりやすく1冊にまとめた「防災ガイドブック」を作成し、本年4月には各世帯に配布いたします。ご家庭や地域での防災活動にご活用いただきたいと思います。
 次に、生活安全についてであります。
 昨年の本市の刑法犯認知件数は1,871件で、一昨年と比べ154件の減となり6年連続で減少しております。これは、地域ぐるみで行う自主防犯パトロール隊の活動などを継続してきた成果でありますが、今後もさらに防犯対策を積極的に進め、犯罪が発生しにくい環境を整えていく必要があります。
 そこで、防犯カメラ設置費補助金については、これまで対象を商業施設、共同住宅及び貸し駐車場に限っておりましたが、平成28年度から区が一般公道などの公共空間に設置する場合についても補助対象に加え、より一層の防犯対策の充実を図ってまいります。
 また、地域の自主防犯パトロール隊の活動や防犯灯整備などへの支援、市民自ら実施した防犯対策に対する助成を継続するとともに、全国的に社会問題となっております空き家問題への取り組みとして実態調査を行い、空家等対策計画を作成してまいります。
 さらに、悪質電話による詐欺被害が年々増加しているため、悪質電話の着信を拒否する装置を一定期間無料で貸し出し、装置を普及させることにより、被害の未然防止に取り組んでまいります。
 消防につきましては、消防救急無線のデジタル化に伴い、本市を始め近隣の6つの消防本部が共同運用する消防指令センターが竣工し、本年4月から本格運用を始めます。これにより、複雑多様化する消防需要に広域的に対応し、消防事務の高度化による消防力の強化を図ってまいります。
 環境につきましては、市民・事業者をはじめとする多様な主体との連携・協力による温室効果ガス排出量の着実な削減と、省エネルギー設備及び太陽光に代表される再生可能エネルギーの普及拡大の取組みを進めてまいります。
 特に、再生可能エネルギーの導入につきましては、引き続き住宅用太陽光発電システム等を設置される方への助成を行い、新エネルギーの導入促進を図ってまいります。
 また、昨年4月に新しいごみ処理施設「小牧岩倉エコルセンター」が稼動いたしました。新施設は、ごみを溶融した後にスラグ、メタルとして再資源化するなど循環型社会に適応した環境に優しい施設であります。引き続きごみの分別や収集方法などについて検討してまいります。
 家庭から排出される剪定枝類については、昨年7月にリサイクルプラザ敷地内の第2資源回収ステーションに拠点回収場所を整備し、更なるごみの減量化、再資源化を促進してまいりました。剪定枝類を運搬する車両をお持ちでない方には、公用車の貸出制度を創設し、利便性を向上してまいります。
 これまで、飼い犬や飼い猫の去勢避妊手術の費用に対して助成してまいりましたが、野良猫に起因した様々な問題にも対応できるように対象を拡充して助成してまいります。

保健・福祉

 続きまして、保健・福祉についてであります。
 保健医療につきましては、健康づくりの知識や習慣を身につけていただくための健康教育や健康診査および予防接種など、市民の健康づくりにより一層積極的に取り組んでまいります。
 健康づくりの関心を高め、生活習慣の改善を図るために、健康づくりにチャレンジした市民の方が優待サービスを利用できる「こまき健康マイレージ」を昨年10月に創設いたしました。愛知県と協働で実施してまいりましたが、平成28年度からは新たにウォーキングチャレンジをメニューに加え、獲得したポイントはこまきプレミアム商品券やあいち健康づくり応援カード(まいか)に交換できる「こまき健康いきいきポイント」として実施します。また、誰もが元気でいきいきと暮らすことができる市民総活躍社会を目指すため、健康づくりに時間がとれない働く世代の方でも歩くことで手軽に健康づくりが継続できるよう、小牧市独自のスマートフォン用ウォーキングアプリケーションを作成しますので、健康づくりのために活用していただきたいと思います。
 市民病院につきましては、地域の医療機関との連携を深め、医療の充実に努めるとともに、安全で質の高い医療を提供し、地域医療のニーズに応えるため、平成31年度の早い時期での新病院における診療開始に向けて、いよいよ平成28年度から工事に着手いたします。尾張北部医療圏における中核病院として、また、全国の自治体病院の中でも有数の優良病院として、救急医療やがん診療、高次医療など安全で良質な医療サービスを継続して提供してまいります。
 高齢者福祉につきましては、住み慣れた地域で介護を受けられるよう、認知症に対応したグループホームやデイサービスなどの地域密着型サービス施設の積極的な誘致や6月に北外山地内で開設予定の特別養護老人ホームに対し、整備費等の支援を行ってまいります。
 また、老朽化が進んでいる「第1老人福祉センター」につきましては、施設の更新に向け、改築工事の実施設計を行うとともに、今後も増加する高齢者の健康増進や教養の向上の場として、市内3番目となる老人福祉センターについて建設候補地などの検討を含めた基本調査を進めてまいります。
 障がい者福祉につきましては、障がいのある方が地域で安心して生活できる環境の整備と自立への支援を引き続き図るため、第3次障がい者計画と第5期障がい福祉計画の策定を平成29年度までの2か年で進めてまいります。
 地域福祉につきましては、誰もが健康で安心して健やかに暮らせる地域社会を築くため、地域福祉の基本指針である第3次地域福祉計画と地域福祉活動計画を策定してまいります。

教育・子育て

 続きまして、教育・子育てについてであります。
 国が教育行政制度の改革を進める中、本市では、昨年、教育委員長と教育長の一本化、総合教育会議の設置を行い、現在は、教育の振興に関する施策の大綱の策定などに取り組んでおります。また、並行して教育の振興に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るための基本的な計画となる「教育振興基本計画」を策定してまいります。
 まず、学校教育についてであります。
 次代を担うこどもたちが、人間としての成長と発達を続けていく基盤となる力を養うとともに、夢や志を持って社会の発展に尽くすことのできる人材を育てる教育を行うことが重要であると考えております。
 社会的な課題となっている児童虐待や不登校などに、教育・心理・福祉の多様な職種が協力しあいながら早期解決を図るため、新たにスクールソーシャルワーカーを派遣してまいります。
 小中学校の普通教室へのエアコン設置については、近年の地球温暖化による気温の上昇に対応するため、県内でいち早く昨年全ての中学校の普通教室と一部の特別教室にエアコンを設置し、12月に供用開始しました。小学校については、平成28年度に全校へ設置し、児童・生徒たちに良質で快適な学習環境を提供してまいります。
 その他防犯カメラ設置やトイレ改修をはじめ、計画的に校舎の改修を行い、教育環境の整備を推進してまいります。
 次に、子育てについてであります。
 平成27年度から「子ども・子育て支援新制度」が始まりましたが、子育てしやすいまちを実感していただけるよう、質の高い教育・保育サービスの提供に引き続き取り組んでまいります。
 放課後児童クラブにつきましては、対象学年を順次拡大し、クラブ室の整備を進めてまいりました。平成28年度からは6年生までにさらに拡大し、働く世代の更なる支援を行ってまいります。
 保育園につきましては、待機児童の解消が急務となっています。
 待機児童解消を図るべく、昨年定員180人のみなみ保育園を開園いたしましたが、予想を上回る需要の伸びにより、待機児童の解消には至りませんでした。そのため近年増加している0歳から2歳までの低年齢児の保育需要に早急に対応すべく、「待機児童解消実行プラン」を策定いたしました。この計画に基づいて、小規模保育事業所を公募により設置してまいります。
 また、多様化する保育ニーズに対応した保育サービスの提供を行うため、平成28年度から村中保育園と味岡保育園を民間へ移管するとともに、保育園運営計画により民営化を予定しております第三保育園を始め4園につきましても順次準備を進めてまいります。
 少子高齢化の一因である晩婚化や未婚化の進行を抑える取組みといたしましては、独身男女の結婚につながる支援として、男女の健全な出会いの場の提供や異性とのコミュニケーション能力の向上を目的とした事業に対する助成制度を創設してまいります。

文化・スポーツ

 続きまして、文化・スポーツについてであります。
 まず、文化の振興であります。
 本市のシンボルである史跡小牧山の山頂にある歴史館につきましては、昨年、来館者の安全と収蔵品を保護するため、耐震改修工事を行いました。平成28年度は、小牧山の史跡としての魅力や価値を伝える展示を行い、小牧山の情報発信及び交流拠点となる(仮称)史跡センターの建物や展示方法に対する実施設計を行ってまいります。
 小牧山城主郭地区では発掘調査を、市役所旧本庁舎跡地では小牧山城の遺構を復元する整備工事を、引き続き行います。また、(仮称)史跡センター建設予定地内にある堀の内体育施設の解体工事と、その周辺を整備するための実施設計を行ってまいります。
 また、例年となりました「こまき信長・夢フォーラム」を開催し、引き続き小牧山城の最新の発掘調査成果や歴史的価値、魅力を発信してまいります。
 新図書館の建設については、現図書館の老朽化・狭隘化と中心市街地の活性化という2つの課題を同時に解決することを目的として進めてまいりましたが、平成27年10月4日に実施された「現在の新図書館建設計画に関する住民投票」において、「反対」が「賛成」を上回った結果を真摯に受け止め、ゼロベースから議論を再スタートさせることとしました。
 そのため、まずは、市民の方や学識経験者、各種団体の代表者などで構成する新小牧市立図書館建設審議会を設置し、審議をお願いしてまいります。
 そして、審議会の審議結果や、市民の皆様の声をお聴きしながら、市としての新図書館建設の考え方をまとめてまいります。
 次に、スポーツの振興についてであります。
 市民の皆様が、いつでも気軽にスポーツに親しんでいただけるよう地域スポーツの振興を図り、生涯スポーツ社会の実現を目指してまいります。
 施設面では、温水プールの外壁改修など、快適で安全な施設整備を計画的に進めてまいります。

産業・交流

 続きまして、産業・交流についてであります。
 まず、シティプロモーションについてであります。
 本市の魅力やブランドコンセプト「夢・チャレンジ 始まりの地 小牧」を市内外に発信していくために行っている地域ブランドポスターの作成につきましては、市内の高等学校写真部と連携して行ってまいります。また、引き続き公共施設の案内表示へのブランドロゴキャラクターの使用に加え、新たにピーチバスや市の公用車にブランドロゴマークを用いたり、本市の魅力を伝えるブランドムービーを映画館でCM上映するなど、様々な媒体によるPRを進めてまいります。
 ブランドコンセプトを市内外へ広く発信し、小牧市への愛着を醸成するため、市制60周年を機に誕生したマスコットキャラクター「こまき山」につきましては、市民等に参加いただくサポーター制度を構築し、ブランドメッセンジャーとしてイベントへの参加やメディアへの出演を増やし、認知度の向上を図ってまいります。
 観光につきましては、本市が目指す方向性を明確にし、その推進を図るため、本市の観光に関する指針となる観光振興基本計画を策定いたしました。今後は、この計画に基づき、観光協会を中心に、市民・事業者・商工会議所などと連携し、様々な取組みを行ってまいります。
 毎年9月に小牧山史跡公園で「薪能」と同時開催しておりました「小牧山お月見まつり」につきましては、昨年内容を一新し、来場者により一層小牧の魅力を感じていただけるような大人が楽しめるイベントとして、名称も「こまき信長夢夜会」と変更して開催いたしました。今後も「史跡小牧山」の歴史やロケーションを活用したイベントの開催などを通じて、市内外への積極的な情報発信を図り、本市の観光振興につなげてまいります。
 中心市街地の活性化につきましては、魅力とにぎわいの創出に向けて、地元商店街、市民団体、商工会議所、行政の協働による「中心市街地にぎわい創出事業」を推進するとともに、店舗開設に意欲のある商業者への支援については、店舗の定着を図るために制度の見直しを行ってまいります。
 昨今の経済情勢は、景気は、緩やかな回復基調が続き、先行きも各種政策の効果などにより期待されているものの、為替の動向や海外景気の下振れリスクなどに留意する必要があります。
 小牧市企業新展開支援プログラムに基づき、市内企業の新事業展開への支援などを行い、地域の活力ある経済発展を図ってまいります。

都市基盤

 続きまして、都市基盤についてであります。
 まず、市街地整備については、将来的に人口減少が見込まれている中で、持続可能でコンパクトなまちづくりが求められています。そこで、都市計画の総合的な指針となる都市計画マスタープランについて、本年3月に策定する「まち・ひと・しごと創生総合戦略」との整合を図り中間見直しを行うとともに、都市全体の観点から居住機能や医療・福祉、教育文化等の都市機能の立地等に関する包括的なマスタープランとなる立地適正化計画を策定し、コンパクトなまちづくりと公共交通によるネットワークが連携した「コンパクト・プラス・ネットワーク」のまちづくりを進めてまいります。
 また、名鉄小牧線沿線では、田県神社前駅の駅前整備において、ロータリーなど駅前広場の整備工事を行い、駅利用者の利便性の向上や交通安全の確保を図ってまいります。
 さらに、施行中の4地区の土地区画整理事業については、その進捗を図ってまいります。
 次に公共交通についてであります。
 まちづくりと連携した交通マスタープランが求められる中、平成22年度に策定した「総合交通計画」が中間見直しの時期であります。地域にとって望ましい公共交通網の姿を明らかにするため、「地域公共交通網形成計画」を平成29年度までの2か年で策定し、持続可能な交通体系の構築を目指してまいります。
 要望の大きかった「こまき巡回バス」の充実については、昨年4月に南部、中部、西部及び北里地区を運行する路線について、交通空白地域の解消と、1時間に1本程度のダイヤへの再編を行い、運行を開始いたしました。本年4月からは北部、東部地区につきましても、同様の運行を開始することにより利便性を向上してまいります。これにより、昨年度までの8コースから19コースへ「こまき巡回バス」は大幅に充実いたします。ぜひとも多くの皆様にご利用いただきたいと思います。
 また、名鉄小牧線の間内駅から名鉄犬山線の岩倉駅までを結ぶ民間バス路線につきましては、厳しい経営状況であるため、引き続き支援を行ってまいります。
 道路の整備につきましては、小牧駅から小牧山までを結ぶ小牧駅前線延伸道路などの主要道路や、市民生活に密着した生活道路の整備を積極的に進めてまいります。
 雨水対策については、近年多発する集中豪雨などにより、浸水被害に遭われている地域の対策を引き続き行ってまいります。平成28年度から新濃尾土地改良関連整備事業による河川水路の改修工事を進めるとともに、双葉公園に雨水貯留施設を整備するなど浸水被害の軽減を図ってまいります。
 次に、公園整備についてでありますが、市民の利用ニーズを踏まえながら、地域に根ざした新たな公園を計画的に整備してまいります。
 スポーツ公園内のサッカーグラウンドにつきましては、平成18年4月のオープンから10年が経過しようとしております。人工芝に磨耗が見受けられるようになりましたので、安全で快適にご利用していただくために張り替えを行ってまいります。
 また、緑道については、緑のネットワークの充実を図るよう、合瀬川、境川等の整備も計画的に進めてまいります。
 次に、住宅支援についてでありますが、子育て世代の不安や負担を軽減することなどによって、若年層の定住人口を増やし、将来にわたって活気あるまちづくりにつなげるため、新たに三世代同居・近居住宅支援事業を進めてまいります。親の住む小牧に、子育て世帯が新たに三世代で同居する住宅の新築、購入や、リフォームなどを行う経費、及び市外に住む子育て世帯が、市内で新たに近居する住宅の新築、購入などにかかる経費に対して助成制度を創設してまいります。

自治体経営

 続きまして、自治体経営についてであります。
 私は、市長就任直後から「改革と創造の市政」を推進してまいりました。限りある行政の経営資源を無駄なく最適に配分しながら、市民と行政の協働によるまちづくりを推進し、健全な行財政経営を確立するには、不断の行財政改革に取り組む必要があると考えております。
 まず、行政サービスについてであります。
 行政を効率化し、国民の利便性を高め、公平・公正な社会を実現するための社会基盤として、昨年10月からマイナンバーが国から全国民に通知されたところであります。本市では、本年1月から市役所本庁舎と3か所の市民センターでマイナンバーカードの交付を開始しました。また、本市ではこれに合わせて、行政サービスの利便性向上を図るため、マイナンバーカードを利用して全国のコンビニエンスストアで夜間や休日でも住民票の写し、印鑑登録証明書、所得・課税証明書の交付を受けることのできる新たなサービスを導入しましたので、ぜひ多くの皆様にご利用いただきたいと思います。
 次に、地域協働についてであります。
 市民主体のまちづくりを進めるため、まちづくりの基本理念や市民、議会、行政の役割を明確にした「自治基本条例」につきましては、昨年4月に施行し、市制60周年記念式典で披露させていただきました。今後は、地域づくりフォーラムを開催するなど、市民の意識の醸成を図ってまいります。
 次に、行政運営についてであります。
 市政運営における主要課題の解決に向け集中的な議論を行う市政戦略会議において、引き続き議論を行うとともに、これからの右肩下がりとも言える時代に対応するため、行政評価、予算編成、人事制度等を連携させる自治体経営システムについて、引き続き構築を進めてまいります。
 また、効率的・効果的な行政運営を推進するため、これまで多くの分野で民間委託を進めてまいりましたが、平成28年度から新たに東部学校給食センターの調理業務と学校配膳業務を委託してまいります。
 次に、中長期を見据えた公共施設の整備についてであります。
本市の公共施設は、近い将来、次々と大規模改修や建替えが必要な時期を迎え、その費用が大きな財政負担となることが懸念されます。
 また、人口減少や少子高齢化の進展により、20年先、30年先には本市の人口規模や人口構成は大きく変わり、公共施設に対する市民ニーズの変化や施設の利用率の低下などの問題が生じてくることが予測されます。
 こうした問題に今から備え対応すべく、公共施設の総合的かつ計画的な管理を推進する「公共ファシリティマネジメント推進計画」を平成28年度までに策定してまいります。
 現在、計画の基本方針をまとめておりますが、この方針に基づいた具体的な計画として、施設の適正な総量や配置、改善案などを示した「公共施設適正配置計画」と、施設の維持、更新にかかる費用を平準化し、将来の財政負担を抑制する「公共施設長寿命化計画」の2つの計画を順次策定し、秋頃には市民の皆様にお示ししたいと考えております。
 子育て世代をターゲットに「子育てしやすいまち小牧」をアピールし、定住促進につなげるため、本市の住みやすさ、充実した子育て環境、子育て世代への支援や助成制度などをまとめたパンフレットを作成し、ハウジングセンターや住宅事業者、金融機関などに置いていただくなど、住宅購入予定の近隣市町の皆様に本市のPRを図ってまいりたいと思います。
 「こまき応援寄附金」につきましては、毎年、全国各地から多くの寄附をいただいており、平成27年度では、4月から1月末現在までで7,796件、1億5,700万円を超える金額となっております。さらに魅力ある制度となるよう工夫を施し、自主財源の一層の確保と、市内産業の活性化、市の魅力発信を同時に進めてまいりたいと思います。

平成28年度予算規模

 以上、平成28年度予算の主要な事業、施策についてご説明を申し上げました。
 予算規模といたしましては、一般会計は対前年度当初比 0.9パーセント増の532億3,800万円、一般、特別及び企業会計を合わせた全会計の総額は、対前年度当初比1.4パーセント増の1,143億4,561万1千円となりました。
 歳入では、個人市民税が雇用状況の改善で増額となりますが、法人市民税が税制改正の影響等で減額となることなどにより市税収入は前年度より6億円ほど下回ると見込んでおります。また、歳出では、公共施設の整備や改修にかかる経費が増えていることなどから、非常に厳しい予算編成となりました。
 そのような中で、健全財政の維持と各分野間のバランスに十分留意しながらも、安全・安心・快適な市民生活を最優先としつつ、さらに地域の活性化や少子高齢化への対応など新基本計画に掲げた本市の重要施策につきましては、優先的かつ積極的に予算化するよう努めたところであります。
 市民の皆様が小牧に住んでよかったと、あるいは住み続けたいと、そういう気持ちを持って暮らしていただくために、市民憲章に掲げる理想のまちの実現に向けて、更なる飛躍につながる積極型予算が編成できたものと思っております。

最後に

 初飛行が記憶に新しい国産初のジェット旅客機MRJ、さらには小惑星探査機はやぶさ2を搭載し宇宙への挑戦を続けているH2Aロケットの要となる液体ロケットエンジンの製造をはじめ、多くの活力ある先進的な技術が小牧で育まれています。
 また、郷土の歴史を遡ると、近世城郭のルーツとして、その歴史的価値が高く評価されている小牧山城の築城から450有余年が経過しました。混沌とした戦国の時代、織田信長公は、その革新的な発想と類まれなる行動力で次の時代を切り拓きました。その天下統一の夢へのチャレンジの第一歩としたのが、わたしたちのまちのシンボル小牧山です。時代は異なりますが、私たちの生きるこの時代も、先行き不透明な混沌とした時代であり、まさに次代を切り拓く新たな挑戦が求められています。
 郷土の先人たちが培ってきた「夢に向かって挑戦する精神」をしっかり引き継ぎ、昨年の市制施行60周年の節目の年からさらに未来へと新たな一歩を踏み出し、こどもたちをはじめ、市民の皆様や地域の企業が将来に夢を描き、夢への挑戦が実現できる、そんな活力あふれる夢ある小牧市の創造に全力を傾注してまいります。
 議員各位、並びに15万余市民の皆様のご理解とご協力を心からお願い申し上げ、私の平成28年施政方針といたします。

平成28年施政方針(第1回定例会)

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