平成27年施政方針(第1回定例会)

更新日:2017年08月31日

平成27年2月24日、小牧市議会第1回定例会において、山下市長が平成27年度の市政運営の基本方針となる施政方針を述べました。

平成27年施政方針(第1回定例会)の写真

はじめに

 平成27年小牧市議会第1回定例会の開会にあたり、市政運営に臨む私の基本的な姿勢と、平成27年度予算案につきまして、その概要をご説明申し上げ、議員各位並びに15万余市民の皆様のご理解とご協力をお願いいたしたいと存じます。
 私は、去る2月1日の選挙において市民の皆様の再びのご信任を頂きまして、引き続き小牧市政を預かることとなり、改めてその責任の重さを痛感しているところであります。
 小牧市は、昭和30年1月1日に誕生し、本年で60年の節目の年を迎えました。先人の弛まぬご努力により今日まで発展してまいりましたが、私は、今後もさらに住み良い、魅力と活力あふれる小牧市を創造すべく、これまで以上に誠心誠意、全力を傾注してまいる覚悟であります。
 私は、今回の選挙を通じて市民の皆様に、私の目指す市政の在り方は、これまでの「改革と創造の市政」に加え「チャレンジする市政」とすることをお伝えさせていただきました。これは、我が国が本格的な高齢化、人口減少の時代を迎える中、小牧市も高齢化が進みつつあり、高齢者が安心して暮らせる地域づくりをはじめ、新たな課題への対応が急務でありますが、世界最速で高齢化する我が国に先行する地域モデルはなく、私たちは、自らの知恵と努力によって次なる時代を切り拓かねばならず、受身ではなく主体的にチャレンジする市政運営を推し進めるものであります。
そして、「住みたい」「住み続けたい」将来にわたって輝き続ける小牧市を創造していくために、私は、小牧市の目指すまちのイメージであるブランドコンセプトを「夢・チャレンジ 始まりの地 小牧」とした地域ブランド戦略を積極的に推進するとともに、「こども夢・チャレンジNO.1都市」、「元気創造都市」、「支え合い共生都市」の三つの都市ヴィジョンに「行政改革と市民サービスの向上」を加えた四つの柱によって、戦略的な市政運営を進めてまいります。
 これからの最大の課題である高齢化の問題に対応し、「歳を重ねても安心して暮らし続けることのできる地域づくり」を進めてまいります。国の予測では、高齢化率は今後40年以上にわたって上昇を続けると予測されており、市民ニーズが一層多様化する中で、いかに財源を確保したとしても、きめ細かな市民サービスを全方位で展開していくことは限界があります。そこで、私は、地域で市民同士が互いに支え合い助け合っていくまちの姿、即ち、昨年3月に策定いたしました第6次小牧市総合計画新基本計画においてお示しをした三つの都市ヴィジョンのうちの一つ「支え合い共生都市」の実現を目指し、地域協議会の創設をはじめ、ボランティアなどの地域支え合い活動の活性化を進めてまいります。
 一方、高齢者支援などの市民福祉を充実をするためには、将来にわたって財源を確保していく必要があります。そのため、更なる行政改革の推進はもとより、子育て世代の定住化を促すこども子育て支援の充実や、地域活性化などに全力で取り組み、小牧市の活力を今後も維持・向上させてまいります。それが、新基本計画のもう二つの都市ヴィジョン「こども夢・チャレンジナンバー1都市」と「元気創造都市」であります。
 以上、私は、小牧市長として2期目を迎え、こどもが夢を育み、高齢者が安心して暮らせる、持続可能な活力あふれる夢ある社会の実現を目指します。様々な施策が相互に連携して、全体として「住みたい」「住み続けたい」、そうした小牧市の創造につながっていく市政運営を、議員各位や市民の皆様と力を合わせて取り組んでまいりたいと存じます。

予算編成方針

 次に、予算編成についてであります。
 本市の財政状況は、平成25年度決算で、経済情勢の好転を背景に市税収入が6年ぶりに増収に転じたところであります。
 しかしながら、近年、少子高齢化や福祉関連経費の増嵩などにより、財政の弾力性を示す経常収支比率が比較的高い水準で推移していること、また、税制改正に伴う法人市民税の一部国税化などにより、財政は徐々に厳しさを増していくものと危惧しております。
 このような状況だからこそ、行政だけでなく地域で市民が互いに助け合い支え合っていく仕組みをつくるとともに、より一層、行政改革を進めることが重要であります。
 そこで、平成27年度の予算編成にあたりましては、第6次小牧市総合計画新基本計画を推進し、不断の行財政改革の取組みを進めるとともに、議員各位や市民の皆様からいただいたご意見、ご要望を十分に検討した上で可能な限り市政に反映し、市民の皆様のご期待に十分応え得るよう編成したところであります。
 それでは、以下、平成27年度当初予算案の主要な事業と施策の概要について、新基本計画に構成された「市政戦略編」の4つの戦略と「分野別計画編」の7つの分野毎にご説明を申し上げます。

市政戦略

 まず、市政戦略についてであります。
 戦略の第一、こどもの夢を育み、夢へのチャレンジをみんなで応援するプログラムの展開についてであります。
 小牧市の誇る「子育て支援が充実している」姿を一層高めるとともに、さらに高い地域の姿として「こどもの夢を育み、夢へのチャレンジをみんなで応援するまち、こどもを中心に世代を越えて市民がつながっているまち」を目指すことで、全ての世代が暮らしやすい、あたたかい支え合いのまちづくりへとつなげてまいります。
 新たな取組みとしましては、本市が市民の皆様とともに地域全体でこどもを育てやすい環境整備を進めるため、市制60周年記念式典において「こども夢・チャレンジナンバー1都市宣言」を行うとともに、公共施設などに周知するための看板や広告塔を設置してまいります。
 また、都市宣言の理念に基づき、こどもを育て、こどもが育つ権利を明確化した「(仮称)地域こども子育て条例」につきましては、平成28年3月の制定に向けて検討を進めてまいります。
 夏休みに企業と連携したこども向けの「市内産業見学会」を開催し、地元への愛着を深め、将来の夢を育む機会を設けてまいります。
 体験研修、インターンシップ、ボランティアなど自分がチャレンジしたい内容を提案発表し、優秀者に助成金を支給する「夢にチャレンジ助成金」を、また、視野を広げ、グローバルに活躍できる人材を育成するため、海外の大学に3か月以上留学しようとする大学生などに奨学金を支給する「大学生等海外留学奨学金」をそれぞれ創設してまいります。
 また、ピーチバス、巡回バスの車内に、こどもが描いた絵を展示し、こどもの夢を共有する「コマキッズ ドリームバスギャラリー」を実施するとともに、全ての児童館で幼児期から英語に親しむ講座を開催してまいります。
 地域との交流を図りながら、小牧山史跡公園などで行うこども創造事業、小牧戦国少女隊の活動、舞台芸術祭を引き続き実施してまいります。
 様々な競技種目のトップアスリートからなる「夢先生」を市内全小学校に派遣する「夢の教室」を「JFAこころのプロジェクト」と連携して実施し、こどもたちの健全な心身の成長を図ってまいります。
 また、国内に開校している海外有名クラブチームなどのジュニアサッカースクールを全国から小牧に招聘(しょうへい)して交流大会を開催してまいります。
 今後も、教育やスポーツ、体験学習、イベント開催など様々な分野で、こども達の創造性や豊かな心を育み、将来の可能性を広げることができる魅力ある事業を企画し、こども達の夢を応援してまいります。
 戦略の第二、次世代成長産業を含むバランスの良い産業集積の形成についてであります。
 「元気創造都市」の実現に向け、バランスの良い産業集積を持続的に高めるとともに、経済・雇用・財政の基盤が確立された活力あるまちを目指してまいります。
 本市の産業振興を図り、強い産業・経済基盤の構築を推進するため、昨年5月に市内企業の操業支援、企業の誘致、産業集積の推進、起業・新産業展開の支援を柱とする「小牧市企業新展開支援プログラム」を策定いたしました。
 企業誘致につきましては、本市への企業立地を奨励するため、企業立地促進補助制度により積極的な誘致を図るとともに、積極的な企業訪問を実施し、長年にわたり地域の経済や雇用の基盤を支えてきた企業が引き続き市内での事業活動を継続していただけるよう、工場の増設や設備投資にかかる経費について支援してまいります。
 また、昨年創設した補助制度により、企業と周辺地域の環境改善に向けて、騒音、振動、臭気の低減対策にかかる経費について助成してまいります。
 戦略の第三、在宅医療・介護、見守り体制の構築についてであります。
「支え合い共生都市」の実現に向け、高齢者が住み慣れた地域の中で安心して医療サービスや介護サービスを切れ目なく受けることができるよう、在宅医療・介護の体制等を充実するとともに、高齢者等の見守りを強化してまいります。
 在宅医療を推進するため、小牧市医師会が「在宅医療サポートセンター」を設置する準備を進めており、その準備経費や運営経費に対して支援をしてまいります。
 戦略の第四、“元気“と“支え合い“の地域循環による「都市の活力」と「暮らしの安心」の創造についてであります。
 「都市の活力」の源である市民の健康と元気に活躍できる環境づくりを支援するとともに、「暮らしの安心」を支える地域の助け合い活動を促進し、さらにそれが健康・いきがいづくりや地域経済の活性化につながって「都市の活力」へと循環していく仕組みづくりを進めてまいります。
 市民生活の支援と地域経済の活性化を図るため、商工会議所と連携して実施する「こまきプレミアム商品券発行事業」につきましては、ご好評をいただいておりますが、国の補正予算と合わせて実施いたします。より多くの皆様にご活用いただきたいと思います。
 地域の絆を強化し、地域活動を活性化し、支えあい助け合いの地域づくりを推進するため、小学校区単位を基本として設立を目指しています地域協議会につきましては、昨年3月に陶小学校区において初めて創設されました。引き続き、機運の高まった地域から順次、設立に係る準備経費や運営経費に対し支援していくとともに、他の地域に対しては、勉強会や講演会等を企画し、機運醸成を図ってまいります。
 また、「(仮称)ありがとう地域ポイント制度」につきましては、創設に向けて制度設計など検討を進めてまいります。


 引き続き、分野別計画についてであります。

 

安全・環境

 まず、安全・環境についてであります。
 防災では、市民の皆様のかけがえのない生命、身体及び財産を災害から守ることが最も重要であり、そのためには、市民・企業・行政が連携し、防災対策の強化を進め、想定されております南海トラフにおける地震や内陸直下型地震に備え、被害を最小限に抑えるよう防災力・減災力の強化が不可欠であります。
 現在、防災アセスメント調査により、地震などの被害想定、防災課題の整理、災害対策方針の検討を進めており、その資料を基に地域防災計画を見直すとともに、洪水ハザードマップと地震防災マップを改定し、1冊に取りまとめた「防災ガイドブック」を全戸配布し、情報提供をしてまいります。
 また、東日本大震災を契機に、公共施設の耐震化を進めてまいりましたが、最も基礎的なライフラインである水道施設についても、耐震管による主要幹線管路のループ化事業や老朽管の更新事業により耐震化を計画的に進めており、多額の費用が必要であることから、水道事業へ出資してまいります。
 次に、生活安全についてであります。
 昨年の本市の犯罪発生件数は2,025件で、一昨年と比べ146件の減となり5年連続で減少しております。これは、地域ぐるみの支え合い・守り合う自主防犯パトロール隊の活動など、地道な対策を継続してきた成果でありますが、今後もさらに防犯対策を積極的に進め、犯罪が発生しにくい環境を整えていく必要があります。
 そこで、商業施設、共同住宅及び貸し駐車場の事業者が、その駐車場に設置する防犯カメラに対する補助事業については、制度を見直し、補助件数を増やすことにより、防犯カメラの設置促進を図ってまいります。
 また、市民の安全安心を確保するため、青色回転灯装着車による夜間パトロールを行うとともに、地域の自主防犯パトロール隊の活動や防犯灯整備などへの支援、市民自ら設置した防犯対策に対する助成を継続してまいります。
 消防につきましては、消防救急無線のデジタル化に伴い、本市を始め近隣の6つの消防本部が共同運用する消防指令センターを平成27年度中の竣工を目指して引き続き整備してまいります。完成後は、複雑多様化する消防需要に広域的に対応し、消防事務の高度化による消防力の強化を図ってまいります。
 環境につきましては、市民・事業者をはじめとする多様な主体との連携・協力による温室効果ガス排出量の着実な削減と、省エネルギー設備および太陽光に代表される再生可能エネルギーの普及拡大を図ってまいります。
 特に、再生可能エネルギーの導入につきましては、引き続き住宅用太陽光発電システム等を設置される方への助成を行い、新エネルギーの導入促進を図ってまいります。
 また、本年4月から新しいごみ処理施設「小牧岩倉エコルセンター」が稼動いたします。新施設では、プラスチック製品などの「燃やさないごみ」は、破砕をした後に溶融することから「破砕ごみ」に名称変更いたします。これに合わせて、収集時に爆発の恐れがあるスプレー缶などを新たに「危険ごみ」として収集しますが、引き続き新施設の機能に応じたごみの分別や収集方法などを検討してまいります。
 家庭から排出される剪定(せんてい)枝(し)については、これまで破砕機を貸し出しし、チップ化の推進を図ってまいりましたが、大半は燃やすごみとして焼却されていました。このため、本年7月にリサイクルプラザの敷地内に剪定(せんてい)枝(し)などの拠点回収場所を整備し、更なるごみの減量化、再資源化を促進してまいります。

保健・福祉

 続きまして、保健・福祉についてであります。
 保健医療につきましては、健康づくりの知識や習慣を身につけていただくための健康教育や健康診査および予防接種など、市民の健康づくりにより一層積極的に取り組んでまいります。
 健康づくりの関心を高め、生活習慣の改善を図るために、健康づくりに努力または参加した市民が特定のサービスを利用できる「健康ポイント制度」の導入に向け、調査研究を進めてまいりました。そうした中で、愛知県と協働で「あいち健康マイレージ事業」を実施するとともに、引き続き、市独自の制度創設について検討してまいります。
 予防接種につきましては、「防げる病気は防ぐ」との考え方で、妊婦が風しんウィルスに感染することによる子どもの先天性風しん症候群の発生を防ぐため、平成25年度から行っている風しんの予防接種費用について、引き続き市が全額公費負担とする助成を実施してまいります。
 また、おたふくかぜのワクチン予防接種費用につきましても全額公費負担とする助成を引き続き実施してまいります。
 市民病院につきましては、地域の医療機関と連携を深め、医療の充実に努めるとともに、より良い医療を提供し、地域医療のニーズに応えるため新病院の建設に向けて、実施設計を進めてまいります。
 高齢者福祉につきましては、住み慣れた地域で介護を受けられるよう、グループホーム、認知症デイサービスなどの地域密着型サービス施設や北外山地内に整備される特別養護老人ホームの整備費等を支援し、積極的に誘致を進めてまいります。
 また、老朽化が進んでいる「第1老人福祉センター」につきましては、施設の更新に向け、改築工事の基本設計を行ってまいります。
 障がい者福祉につきましては、障がいのある方が地域で安心して生活できる環境の整備と自立への支援を引き続き図ってまいります。
 地域福祉につきましては、誰もが健康で安心して健やかに暮らせる社会を築くため、地域福祉の基本指針である第3次地域福祉計画と地域福祉活動計画の策定を平成28年度までの2か年で進めてまいります。
 また、生活に困窮している方に対し、自立に向けての相談、就労支援や住居確保のための給付を行うなど、早期に解決するための方策を図ってまいります。

教育・子育て

 続きまして、教育・子育てについてであります。
 国は、教育の政治的中立性、継続性・安定性を確保しつつ、教育行政における責任の明確化、迅速な危機管理体制の構築、市長との連携の強化を図るなどの教育行政制度の改革を進めており、教育委員長と教育長の一本化、総合教育会議の設置、教育の振興に関する施策の大綱の策定などの改正が行われました。
 本市でも、この制度改革に対応し、取り組んでまいりますが、これと並行して教育の振興に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るための基本的な計画となる「(仮称)教育振興基本計画」を平成28年度中に策定してまいります。
 まず、学校教育についてであります。
 次代を担うこどもたちが、知、徳、体の調和のとれた人格を形成するためには、基礎学力の向上を図るとともに、社会で自立するための「生きる力」を育む教育を行っていくことが重要であると考えております。
 近年の地球温暖化による気温の上昇、また、小中学校の普通教室へのエアコン設置について昨年の第3回定例会での請願を受けまして、平成27年度に全ての中学校の普通教室と一部の特別教室にエアコンを設置し、小学校については、平成28年度に全校へ設置してまいります。
 その他につきましても、非構造部材の耐震改修工事など、計画的に校舎の改修を行い、教育環境の整備を推進してまいります。
 次に、子育てについてであります。
 平成27年度から「子ども・子育て支援新制度」がスタートいたします。この新制度のもと、今後も質の高い教育・保育サービスの提供を図り、子育てしやすいまちを実感していただけるよう取り組んでまいります。
 働く世代の更なる支援を行うため、放課後児童クラブにつきましては、今年度から対象学年を小学校4年生まで拡大いたしました。今後につきましても、平成27年度から5年生まで、平成28年度から6年生まで順次拡大するため、クラブ室の整備を進めてまいります。
 保育園につきましては、待機児童の解消が課題となっています。
 北外山地内に昨年から整備を進めてまいりました「みなみ保育園」が、いよいよこの4月に開園いたします。小牧南地区の保育需要の増大に対応するとともに、民営化により多様化する保育ニーズに対応した保育サービスの提供を行ってまいります。
 また、大山保育園につきましては、幼児用の保育室を乳児室に改修し、近年増加している0歳から2歳までの低年齢児の保育需要に対応してまいります。

文化・スポーツ

 続きまして、文化・スポーツについてであります。
 まず、文化の振興であります。
 本市のシンボルである史跡小牧山については、一昨年、織田信長公が自ら築いた最初の城である「小牧山城」が、築城から450年という節目の年を機に、様々なイベントを開催し、その歴史と魅力を市内外に広く発信してまいりました。
 今年度も、3回目となります「こまき信長・夢フォーラム」を開催し、引き続き小牧山の最新の発掘調査成果や小牧の歴史的価値と魅力を発信してまいります。
 本市の目指すまちのイメージであるブランドコンセプト「夢・チャレンジ 始まりの地 小牧」の実現に向け、資産の一つである「史跡小牧山」を「近世城郭のルーツ 信長の小牧山城」へとイメージ付けするため、新たに「小牧山課」を新設いたします。こども未来部とともに地域ブランド戦略を推進し、市の魅力を創造・発信してまいります。
 信長時代に築かれた小牧山城主郭地区の発掘調査を引き続き進め、市役所旧本庁舎解体後の跡地では、史跡の復元整備に向けて粗(そ)造成(ぞうせい)工事を行ってまいります。さらに、小牧山城で発掘された出土品の展示などを行い、小牧山の歴史的価値をわかりやすく伝えることができる(仮称)史跡センターを堀の内体育施設解体後の跡地付近に建設するため、建物や展示の基本設計を行うとともに、暫定整備となっていた堀の内体育施設周辺の遺構(いこう)復元のための基本計画を策定してまいります。
 山頂の歴史館につきましては、開館から46年が経過しており、来館者の安全と収蔵品を保護するため、耐震改修計画に基づき、改修工事を行ってまいります。
 また、園路や広場が明るく、より安全となるよう、適切な樹木の剪定と枯れてしまった樹木の伐採処理を引き続き行います。さらに、景観の向上など小牧山の魅力を高めるため、樹木調査を行い、樹木を適正に管理してまいります。
 老朽化・狭隘化(きょうあいか)が進んでいる現図書館に替わる新図書館の建設については、小牧駅西駐車場及びにぎわい広場に建設することとし、平成30年度の開館を目指し、基本設計と実施設計を進めてまいります。
 新図書館は、現在の図書館機能を維持・拡充しつつ、民間のノウハウを活用しながら、多くの市民が利用したくなる付加価値を備えた図書館とし、利用者にとって使いやすく、また、利用者の増加や中心市街地のにぎわいにつながるような図書館を目指してまいります。
 次に、スポーツの振興についてであります。
 市民の皆様が、いつでも気軽にスポーツに親しんでいただけるよう地域スポーツの振興を図り、生涯スポーツ社会の実現を目指してまいります。
 施設面では、温水プール内の塗装改修など、快適で安全な施設整備を計画的に進めてまいります。

産業・交流

 続きまして、産業・交流についてであります。
 昨年4月に「地域活性化営業部」を新設し、本市の魅力の向上や発信、市内外の交流促進、及び産業振興を強力に推進してまいりました。今後も引き続き、積極的に地域の活性化を図ってまいります。
 まず、シティプロモーションについてであります。
 毎年9月に小牧山史跡公園で開催しております「小牧山お月見まつり」につきましては、「薪能」を中心に大人が楽しめるイベントとしてご好評いただいております。平成25年の織田信長公小牧山城築城450年記念事業への取り組みを契機に、「史跡小牧山」について、さらに市民の誇りと愛着を高めるとともに、市内外への情報発信を図るため、その位置づけを明確にし、新たに「(仮称)信長夢(ゆめ)夜会(やかい)」として来場者により一層小牧の魅力を感じていただけるようなイベントとして開催してまいります。
 また、平成25年度の「こまき信長まつり」から始まりました「楽市楽座」は、本市最大のイベントである「小牧市民まつり」で開催されます。
 市民の皆様が愛着や誇りを感じ、住み続けたいと思えるまちを実現するため、ブランドロゴのキャラクターデザインを、公共施設のトイレなどの案内表示、こまき巡回バスの車両ラッピングなどに用いたり、本市の魅力を伝えるブランドムービーを制作し、本市周辺の映画館でのCM上映をするなど、市民の皆様に、ブランドコンセプトをお伝えしてまいります。
 中心市街地の活性化につきましては、魅力とにぎわいの再生に向けて、地元商店街、市民団体、商工会議所、行政の協働による「中心市街地にぎわい創出事業」を推進するとともに、店舗開設に意欲のある商業者への支援を引き続き行ってまいります。
 観光の推進につきましては、市内の観光実態や国・県の観光に関する施策、観光動向の把握を行いながら、本市が目指す観光の方向性を明確にし、その推進を図るため、本年度から取り組んでまいりました本市の観光に関する指針となる観光基本計画を策定いたします。
 昨今の経済情勢は、景気は、緩やかな回復基調が続き、先行きも原油価格の下落の影響などにより期待されているものの、海外景気の下振れリスクなどに留意する必要があります。
 小牧市企業新展開支援プログラムに基づき、新たに5件の補助制度を創設し、企業の新事業展開への支援などを行い、地域の活力ある経済発展を図ってまいります。

都市基盤

 続きまして、都市基盤についてであります。
 まず、市街地整備については、都市計画の総合的な指針となる都市計画マスタープランにおいて、将来的に人口減少が見込まれている中で、持続可能でコンパクトなまちづくりが求められていることから、中間見直しを行うとともに、都市全体の観点から居住機能や医療・福祉、教育文化等の都市機能の立地等に関する包括的なマスタープランとなる立地適正化計画の策定を平成28年度までの2か年で進めてまいります。
 また、名鉄小牧線沿線では、田県神社前駅の駅前整備において、駅前広場の整備に係る実施設計や用地取得、物件移転補償など引き続き行います。
 さらに、施行中の4地区の土地区画整理事業の進捗を図ってまいります。
 次に公共交通についてであります。
 「こまき巡回バス」については、本年4月から南部、中部、西部及び北里地区を運行する路線について、交通空白地の解消と、1時間に1本程度のダイヤに再編し、運行を開始いたします。利便性が向上いたしますので、ぜひ多くの皆様にご利用いただきたいと思います。
 なお、北部、東部地区につきましては、デマンド交通実証実験運行の検証と併せて検討し、平成28年度の再編に向け、見直しを進めてまいります。
 また、本市の東西を結ぶピーチバスにつきましては、厳しい経営状況が続いているため、引き続き支援を行ってまいります。さらに、長年の懸案事項でありました名鉄犬山線への接続も、昨年8月に名鉄小牧線の間内駅から名鉄犬山線の岩倉駅までを結ぶ民間バス路線の開設により解決されたところであり、運行経費について助成してまいります。
 道路の整備につきましては、小牧駅から小牧山までを結ぶ小牧駅前線延伸道路などの主要道路や、市民生活に密着した生活道路の整備を積極的に進めてまいります。
 橋りょうについては、橋梁長寿命化修繕計画に基づき、計画的に補修工事を行い、安全・安心を確保してまいります。
 雨水対策については、近年多発する集中豪雨などにより、浸水被害に遭われている地域の対策や、道木川を始めとする河川水路の改修などを引き続き行ってまいります。
 次に、公園整備についてでありますが、市民の利用ニーズを踏まえながら、野口多目的広場など地域に根ざした新たな公園を計画的に整備してまいります。
 また、緑道については、緑のネットワークの充実を図るよう、境川、入鹿用水路敷等の整備も計画的に進めてまいります。

自治体経営

 続きまして、自治体経営についてであります。
 私は、市長就任直後から「改革と創造の市政」を推進してまいりました。限りある行政の経営資源を無駄なく最適に配分しながら、市民と行政の協働によるまちづくりを推進し、健全な行財政経営を確立するには、不断の行財政改革に取り組む必要があると考えております。
 平成23年7月に、市長のトップマネジメント機能を強化し、市民の皆様とともに未来を創造する戦略的な市政運営と市民力の活性化を進めるため、市長公室を新設いたしましたが、これまで以上に、創造性・機動性の高い組織とするため、市長公室を「秘書政策課」、「行政経営課」、「広報広聴課」、「協働推進課」の4課に再編し、より効率的・効果的な行政運営を進めてまいります。
 まず、行政サービスについてであります。
 現在、国は、行政を効率化し、国民の利便性を高め、公平・公正な社会を実現するための社会基盤として、平成27年10月からマイナンバーを通知し、平成28年1月からは個人番号カードを交付する予定であります。本市では、カードの交付時期に合わせ、全国のコンビニエンスストアでカードを利用して住民票の写し、印鑑登録証明書、所得証明書を交付できるようシステムの構築を行い、市民の利便性向上を図ってまいります。
 次に、地域協働についてであります。
 まちづくりの基本理念や市民、議会、行政の役割を明確にするとともに、市民主体のまちづくりを進めるための「自治基本条例」につきましては、起草会議で様々な議論を交わしながら、今議会での条例制定を目指し、取組みを進めてまいりました。今後は、地域づくりフォーラムを開催するなど、市民の意識の醸成を図ってまいります。
 次に、行政運営についてであります。
 市政運営における主要課題の解決に向け集中的な議論を行う市政戦略会議において、新たに中心市街地の活性化に向けた方向性などについて、議論を行うとともに、これからの右肩下がりとも言える時代に対応するため、行政評価、予算編成、人事制度等を連携させる自治体経営システムについて、引き続き構築を進めてまいります。
 また、行政評価の手法として、効率的・効果的な行政運営の推進に努めるため、特定の事業ユニットを対象に包括的な経営分析を実施してまいります。
 次に、自治会やコミュニティの活動拠点となる集会施設の整備についてであります。
 安全性や快適性を向上させるため、老朽化した施設の計画的な改修を進めてまいります。具体的には、久保一色本田区の集会施設の建築、春日寺会館の改修工事などを行ってまいります。
 次に、中長期を見据えた公共施設の整備についてであります。
 本市の公共施設は、近い将来に次々と改修や建替え時期を迎え、その費用がこれまで以上に大きな負担となることが心配されています。また、少子高齢化の進展などによる市民ニーズの変化への対応も必要となります。
 そのため、昨年10月に公共施設の現状と課題を調査、分析した「公共施設白書」を作成するとともに、施設の老朽化の割合を調査するために劣化診断を進めています。
 総務省の要請により、建築物だけでなく、道路や橋りょうなども含めた公共施設等の総合的かつ計画的な管理を推進するための公共施設等総合管理計画を策定することとしており、組織体制の強化を図るため、新たに「資産管理課」を新設いたします。
 本市の公共施設等総合管理計画であり、公共施設のあり方の基本的な考え方を示す「公共ファシリティマネジメント基本方針」を策定し、それに基づき、総量抑制、配置の見直し、転用などを検討し、具体的な用途や施設の改善案を示した「公共施設適正配置計画」と、施設の維持、更新に係る費用の抑制、財政負担の平準化を図るため、公共施設の長寿命化に向けた指針となる「公共施設長寿命化計画」を平成28年度までに策定してまいります。
 一昨年の秋から取り組んでおります「こまき応援寄附金」につきましては、全国各地から多くの寄附をいただきました。平成27年度は、さらに魅力ある制度となるようお礼の品に工夫を施し、自主財源の一層の確保と、市内産業の活性化、市の魅力発信を同時に進めてまいりたいと思います。

市制60周年記念事業

 小牧市は昭和30年1月1日に誕生し、本年で60年の節目の年を迎えました。市民の皆様とともに祝い、心に残る様々な事業を実施してまいりたいと考えております。
 主なものを申し上げますと、4月には、本市の魅力を掲載した総合観光情報冊子「(仮称)小牧ウォーカー」が発刊される予定で、制作費の一部を負担します。5月には、公募市民約200名の合唱団とともに、中部フィルハーモニー交響楽団の演奏による第九演奏会を開催します。また、市民会館において記念式典を開催し、マスコットキャラクターのお披露目等を行います。姉妹都市であるワイアンドット市、友好都市である安養市、八雲町の首長等を招聘(しょうへい)し、式典に出席いただくとともに、交流を図ってまいります。8月には、中学生を対象としたこども議会を開催し、9月には、国際バレーボール連盟が主催する4年に1度のワールドカップバレーボールを開催します。10月には、小牧市民まつりのパレードにおいて、ディズニーキャラクターによる楽しさいっぱいのパレードを盛大に催します。他にも様々な趣向を凝らしたイベントを企画しておりますので、大いにご期待いただきたいと思います。

平成27年度予算規模

 以上、平成27年度予算の主要な事業、施策についてご説明を申し上げました。
 予算規模といたしましては、一般会計は対前年度当初比 2.6パーセント減の527億6,600万円、一般、特別及び企業会計を合わせた全会計の総額は、対前年度当初比2.2パーセント減の1,127億6,578万7千円となりました。
 歳入では、固定資産税が評価替えの影響に伴い減額となりますが、景気が回復し、個人市民税が雇用状況の改善で増額となることなどにより市税収入は前年度並みと見込んでおります。一方、歳出では、公共施設の建設にかかる経費が大きく減少しているものの、特別会計への繰出金が増加したことなどから、厳しい予算編成となりました。
 そのような中で、各分野のバランスに十分留意しながらも、市民の安全・安心を最優先としつつ地域の活性化や少子高齢化への対応など新基本計画に掲げた本市の重要施策につきましては、積極的かつ優先的に予算化するよう努めたところであります。
 市民の皆様が小牧に住んでよかったと、あるいは住み続けたいと、そういう気持ちを持って暮らしていただくために、本市のブランドコンセプト「夢・チャレンジ 始まりの地 小牧」の実現に向けて、市制60周年の節目の年として、夢と希望にあふれる輝かしい未来を創造する積極型予算が編成できたものと思っております。

最後に

 最後に、本市は、今から遡ること約450年前、織田信長公が天下統一の夢を描き、その夢への挑戦の第一歩として初めて城と城下町を築いた地であると言われております。私は、この郷土の史実から、本市が「夢・チャレンジ始まりの地 小牧」であると考えており、織田信長公の精神を今に引き継ぎ、市民の皆様と、こうした「まちのイメージ」や冒頭に述べた「まちづくりの方向性」を共有し、実現のための施策、事業を加速的に展開してまいりたいと考えています。市民の皆様には「小牧に住んで良かった、今後も小牧に住み続けたい」と思っていただけるよう、さらには、市外の方々にも「小牧に住んでみたい」と思っていただけるよう、全力を傾注してまいる覚悟であります。
 議員各位、並びに15 万余市民の皆様のご理解とご協力を重ねて衷心よりお願いを申し上げ、私の施政方針といたします。

平成27年施政方針(第1回定例会)

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市長公室 広報広聴課 広報係
小牧市役所 本庁舎4階
電話番号:0568-76-1101 ファクス番号:0568-75-5714

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