木造十一面観音坐像(もくぞうじゅういちめんかんのんざぞう)
更新日:2020年11月18日
ページID: 32000
国指定重要文化財(令和2年9月30日指定)
所有者:宗教法人 賢林寺

榧材の一木造で、両足部まで共木で彫出し、内刳を施さない。肥満した体躯や張りの強い肉取り、鎬の立った衣文に平安前期彫刻の特色を示し、三日月形の伏し目や四角張った形態把握などより製作は9世紀後半ないし末と思われる。
近年知られた平安前期の特色をよく示す遺品であり、保存状態の良好さも貴重である。
像高78.6cm。
※本像は秘仏のため、一般公開されていません。
一木造・・・木彫像の主要部を一つの木材から彫出する技法。
内刳・・・木材の乾燥による像表面の亀裂発生を防ぐために像の内部を刳りぬく技法。
衣文・・・衣のひだのこと。各時代の特徴が表れ、制作年代の判定に役立つ。
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